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HAPS KYOTO selection #4 HABURI「Flag-waving」開催のお知らせ

《Flag series(フラッグ シリーズ)》、2023年、3180×1240×50mm、竹

一般社団法人HAPSは、京都市にゆかりある若手アーティストの作品販売を支援するため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」へ、オンラインギャラリー「HAPS KYOTO」を出店しています。また、「HAPS KYOTO」に出展される作品をオフラインで直接ご覧いただく展覧会シリーズ「HAPS KYOTO selection」を開催しています。

この度、同シリーズの第4回として、HAPS KYOTO selection #4 HABURI「Flag-waving」展を、2024年2月10日(土)よりHAPSオフィスで開催いたします。

中華人民共和国の内モンゴル自治区に生まれ、少数民族として美術教育と大国による愛国教育を受けた後に日本へと渡ったHABURIは、内モンゴル、中国、日本という3つの政体と風土を通り抜けてきた自らのアイデンティティを顧みるところから制作を始めています。タイトルである「Flag-waving」は、国家主義の象徴として中国の津々浦々に翻る国旗を、その形状をなぞりながら日本の素材を編み込んだ竹細工に置き換えるという行為によって生み出された「旗」の「かたち」を表しています。歴史や政体、文化によって育まれる人と「かたち」との関係を鋭く暴き出しながらも、それらを自らの手で解きほぐし編み直すかのようなHABURIの実践は、ひとりの人間が「力」に対して向き合い、それが自らの血肉であることも認めつつ、新たな「かたち」を生み出すことの可能性を感じさせます。どうぞご高覧ください。

 私が中学⽣および⾼校⽣だった頃、学⽣たちは集団歌唱のイベントでよく「没有共产党就没有新中国」(共産党がなければ新しい中国はない)という歌を歌っていた。この歌は第⼆次世界⼤戦中に⽣まれたもので、共産党⽀配下での中国の素晴らしさと変⾰を描写している。今でもこの歌詞は私の⼼に深く刻まれている。中国の愛国主義は戦時中に⽣まれた。私の成⻑する過程で、中国政府は学校教育、メディア、テレビ、ラジオ、そして公共デザインを通じて愛国主義を広め続けており、今⽇では主にインターネットを通じて宣伝されている。その中で、国旗はナショナル・アイデンティティの象徴として広く使⽤されている。⼩学校から⼤学まで、国旗の形状は学校の教室、体育館、道路、レストラン、テレビなど、⽇常⽣活の中で私の前に侵略的に現れ、どこにでも存在していた。それは私の視覚的な認識に影響を与え、この形状に⾮常に敏感になった。  私は⽵の⼯芸技術を⽤いて、多くの旗が翻る形をした現代彫刻を制作した。編み込みと解体を繰り返すことで、愛国主義とナショナル・アイデンティティに疑問を投げかけたが、これらの作品において、旗は象徴する具体的な国家を持たず、単純な形となり、情報の記号となった。編み込む⾏為はまた、この記号と私との密接な関係を反映しており、それが私⾃身の⼼と視覚に与える永続的な影響を示している。(⽵⾃体は静岡県の原泉地域で取られた⽵である。⽵ヒゴを作ってから編んだ)  -HABURI

■概要

イベント名|HAPS KYOTO selection #4 HABURI「Flag-waving」
会期|2024年2月10日(土)〜2024年3月5日(火) 3月12日(火)まで会期を延長します!
会場|HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339)
鑑賞時間|18:00〜9:30(翌日朝)
休館日|会期中無休
料金|無料
主催|一般社団法人HAPS

※本展出展作品の一部は2月10日(土)18:00よりアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」で購入が可能になる予定です。
※本展はHAPSの東山オフィス1Fに展示された作品を、ウィンドウ越しに建物の外からご鑑賞いただく形式となります。終夜のご鑑賞が可能です。

◼️アーティストプロフィール

photo by Fabian Hammerl

HABURI(ハブリ)
1992年、中華人民共和国内モンゴル自治区⽣まれ。中国の改⾰開放後期の「一人っ子政策」下で育ち、内モンゴルで美術の基礎教育を受けた。2016年に東京へ移住して以降は、個⼈の感情と都市システムの⽭盾に関する考察や、留学⽣として東京に住むことから⽣まれた経験をもとに、絵画・パフォーマンス・インスタレーション・写真といった⼀連のメディアを通して制作を⾏っている。2020年に東京藝術⼤学⼤学院修⼠課程を修了後、岩⼿県に1年半滞在したのち、現在は京都を拠点に活動する。内モンゴル、中国、⽇本から形成された視点で、⼯芸や⼿仕事の実践を通じて、個⼈の政治的アイデンティティの問題や歴史を扱う。主な個展に、「⽤事がなければ、帰ってこないで」(⼭中suplexの別棟「MINE」、⼤阪、2023)、「Drive landscape」(銀河101、東京、2023)、主なグループ展に、「I Left My Hometown」(ギャラリー林、東京、2023)、「HARAIZUMI ART DAYS 2023」(HARAIZUMI art project、静岡、2023)、「Portrait of Humanity: FACE & LIPS」(ギャラリー林 、東京、2022)、「東京インディペンデント2019」(東京藝術⼤学、東京、2019)、「内モンゴル⾃治区⻘年美術作品展」(内モンゴル美術館、中国、2015)などがある。

Website : https://www.haburi.net Instagram:@habur.i

◼️参考作品

《社会主義パンチ》、2023年、約250×200×150mm、陶土
「用事がなければ、帰ってこないで」展より《Round》、2023年、サイズ可変、毛糸 photo by 前谷開
《Made in China, About Hong Kong》、2019年、サイズ可変、プラスチック・樹脂・黒紙

【HAPS KYOTOについて】

HAPSでは京都にゆかりある若手アーティストの活動環境の向上、アート市場の活性化、アーティストとコレクターの新たな関係づくりを図るため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にオンラインギャラリー「HAPS KYOTO」を出展し、京都の作家と作品を紹介・販売しています。今後の飛躍が期待される若手や商業ベースに乗りにくい作家、京都のアートシーンに確かな足跡を残してきた作家をHAPS独自の視点でセレクトし、収益は各作家ならびに今後の作家支援に還元されます。若手から中堅まで、性別を問わず、障害の有無を問わず、美術/工芸やハイアート/サブカルチャーなどの垣根を超えて、HAPSにしかできない方法で「多様な表現」のあり方を守り、発展させることを目指します。

出展作家:阿児つばさ/上田要/金氏徹平/清水宏章/黒川岳/ゲシュタルト崩壊フラグ/小林椋/武内もも/鬣恒太郎/谷澤紗和子/知原諒汰/HABURI/藤田紗衣/水木塁/迎英里子/八幡亜樹/山﨑愛彦/リュ・ジェユン

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展覧会「具ささ」開催のお知らせ

一般社団法人HAPSは、2024年3月2日より、遠藤水城のキュレーションによる展覧会「具ささつぶさささ」を青山|目黒(東京)にて開催いたします。

HAPSは、京都市にゆかりある若手アーティストの居住・制作・発表を包括的に支援する団体です。2023年より、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」へオンラインギャラリー「HAPS KYOTO」を出店し、京都のアートシーンに確かな足跡を残してきた作家をHAPS独自の視点で紹介しています。加えて「HAPS KYOTO」の出展作品をオフラインで直接鑑賞できる展覧会シリーズである「HAPS KYOTO selection」を京都市内の各所で開催し、新進のアーティストとマーケットの出会いを促進し、多様な鑑賞の機会を創出してまいりました。

今回の展覧会「具ささつぶさささ」は、「HAPS KYOTO」出展作家である武内ももと、大田黒衣美・黒田岳・斎藤玲児・千葉雅也といった、ジャンルや年齢にとらわれない表現者が一堂に会します。多様な作家それぞれの方法が積み重ねられた作品を、会場に配された「具」ととらえ、作品同士の相互作用とそれらを包摂する部屋の様相を「具に」ご覧いただくことを通じ、手法やメディウム、空間を超えた共鳴が直感されることでしょう。「HAPS KYOTO」の出展作家と、外部の多様な表現との出会いを通じて、京都ゆかりの若手アーティストを含む新たな鑑賞体験を東京の地で提示いたします。みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

◼️概要

イベント名|具ささつぶさささ
会期|
2024年3月2日(土)~3月24日(日)※オープニングレセプション|3月2日(土)18:00-20:00
アーティスト|大田黒衣美、黒田岳、斎藤玲児、武内もも、千葉雅也
キュレーション|遠藤水城
開廊時間|木、金曜日12:00~19:00/土、日、祝日12:00~18:00  ※20日(祝)は開廊
休日|月・火・水曜日
会場|青山|目黒(〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-30-6)
料金|無料
主催|一般社団法人HAPS
協力|KAYOKOYUKI/青山|目黒

◼️アーティストプロフィール

大田黒衣美(おおたぐろ えみ)
1980年生まれ。東京造形大学美術学科絵画科専攻、東京藝術大学大学院修士課程油画科修了。2019年に文化庁新進芸術家海外研修制度を受けベルリンを拠点に活動。現在は愛知県在住。ウズラの卵やチューイングガム、ティッシュペーパーなどを素材として、絵画、写真、映像、インスタレーションなど、さまざまな手法を用いて不安定な心に潜む原始的な知覚や思念を顕現させる作品を制作している。主な展覧会に「ねこのほそ道」(豊田市美術館、愛知、2023)、「食と現代美術 Part9—食とアートと人と街—」(BankART1929、神奈川、2023)、「DOMANI・明日展 2021」(国立新美術館、東京、2021)、「Mesa」(クンストラーハウス・ベタニアン、ベルリン、2020)など。

参考作品 
《萌/ moe》2023年、385×355×42mm 鶉の卵、ワックスペーパー、布、ガッシュ
©KAYOKOYUKI 撮影:岡野圭

黒田岳(くろだ がく)
1946年長野県生まれ。萩陶芸家協会正会員。南地工房にて作陶。一度焼いた上からさらに焼成を重ねる「鬼萩」と呼ばれる手法を用い、通常の萩焼より強度が高く、力強い表情と質感の器を生み出している。

斎藤玲児(さいとう れいじ)
1987年東京都生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業。2008年より、日々の生活の中で撮りためられた大量の写真と動画を素材とした映像作品を制作。近年の展示・上映会に「27  28 29」(People、東京、2023)、「25-3」(外、京都、2022)、「斎藤玲児作品特集 -Experimental film culture vol.4 in Japan-」(ポレポレ坐、東京、2022)、「25」(gFAL、東京、2021)、「A WAY OF DOCUMENTATION」(Á Space、ハノイ、2021)、「Art au Centre」(リエージュ、2019-21)、「24」(LAVENDER OPENER CHAIR、東京、2020)、「Black Box: And again {I wait for collision}」(KINGS、メルボルン、2019)、「鈴木光/斎藤玲児 映像上映」(KAYOKOYUKI、東京、2017)など。

参考作品
《29》2023年、映像(10分53秒)

武内もも(たけうち もも)
1997 年生まれ。2021年京都精華大学芸術学部陶芸コース卒業。陶芸と人、その周辺で同時に起こりうる複数の時間や身体のあり方について関心を持ち、暮らしにまつわる人やもの、風景や現象を起点に、陶芸の素材に由来する特性や焼成による変化を重ね合わせた作品を制作・発表する。近年の主な発表に「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」(奈良県吉野町、2023) 、「HAPS KYOTO selection #1」(HAPS、京都、2023)、「Art-SITE vol.1 武内もも個展『待つ身体、眠る身体』」(金沢市民芸術村アート工房PIT5、石川、2022)がある。また、2016 年よりレトロニムに所属。演出家・俳優と協同し、表現分野の垣根を越えた演劇の場について、パフォーマンスや展覧会、団体誌の発行などを通して発表している。

参考作品 
《日をまたぐ食卓》2023年、95×260×170mm
陶土、釉薬、シャモット

千葉雅也(ちば まさや)
1978年生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院総合学術研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。20世紀の哲学思想を起点とし、芸術、文化、社会について幅広く考察している。小説家としても活動する。以前行っていた美術制作を2020年に再開した。本展がその最初の展示となる。理論的著作として、『動きすぎてはいけない——ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社、2013、第4回紀伊國屋じんぶん大賞、第5回表象文化論学会賞)、『勉強の哲学』(文藝春秋、2017)、『現代思想入門』(講談社現代新書、2022、新書大賞2023)など。小説作品に、『デッドライン』(新潮社、2019、第41回野間文芸新人賞)、短篇「マジックミラー」(2021、第45回川端康成文学賞、『オーバーヒート』所収)、『エレクトリック』(新潮社、2023)など。

参考作品 《Looking like Someone》2023年、297×210mm
鉛筆、マスキングテープ、紙

◼️HAPS KYOTOについて

HAPSでは京都の若手アーティストの活動環境向上、アート市場活性化、アーティストとコレクターの新たな関係づくりを図るため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」を通して京都の作家と作品を紹介・販売しています。今後の飛躍が期待される若手や商業ベースに乗りにくい作家、京都のアートシーンに確かな足跡を残してきた作家をHAPS独自の視点でセレクトし、収益は各作家ならびに今後の作家支援に還元されます。若手から中堅まで、性別を問わず、障害の有無を問わず、美術/工芸やハイアート/サブカルチャーなどの垣根を超えて、HAPSにしかできない方法で「多様な表現」のあり方を守り、発展させることを目指します。

現在の出展作家:阿児つばさ/上田要/金氏徹平/清水宏章/黒川岳/ゲシュタルト崩壊フラグ/小林椋/武内もも/鬣恒太郎/谷澤紗和子/知原諒汰/HABURI/藤田紗衣/水木塁/迎英里子/八幡亜樹/山﨑愛彦/リュ・ジェユン

作品販売ページ:https://oil.bijutsutecho.com/gallery/277

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HAPS KYOTO selection #3 水木塁「若者のすべて -路上の花」開催のお知らせ

「見るは触れる 日本の新進作家 vol. 19」展示風景 提供:東京都写真美術館 撮影:井上佐由紀
Installation view of Seeing as though touching: Contemporary Japanese Photography vol.19, Courtesy of Tokyo Photographic Art Museum, Photo: INOUE Sayuki

一般社団法人HAPSは、京都市にゆかりある若手アーティストの作品販売を支援するため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」へ、オンラインギャラリー「HAPS KYOTO」を出店しています。また、「HAPS KYOTO」に出展される作品をオフラインで直接ご覧いただく展覧会シリーズ「HAPS KYOTO selection」を開催しています。
この度、本シリーズの第3回として『HAPS KYOTO selection #3 水木塁「若者のすべて -路上の花」』を開催いたします。
都市文化に深い関心を寄せる水木は今回の作品で、若者が多く集う東西の「広場」を題材に取り、その場所に束の間刻まれた痕跡を見逃すことなく掬い上げています。混迷を深める現代を生きる若者 -キッズの痕跡と、作者の足跡(のなさ)を明らかにする記号が多様な方法で重ね合わされたイメージ群は、そこにいる/いた存在の匿名性を表すようでありながらも、その場にいた人間の存在を確かに突きつける、都市の徒花として私たちの眼前に立ち現れます。ぜひご高覧ください。

「わたしたちの街をキレイにしましょう」と書かれたチラシを町内の掲示板で見かけた。今まで気にもかけなかった “わたしたち”の文字(が妙に気になった)。少なくとも僕はこの街を「私」の街として感覚したことがない。改めて考えてみると、この“わたしたち”の中に自分が含まれているのかどうか少し不安になってくる。 -2023年4月29日の制作ノートより抜粋

《若者のすべて -路上の花》(2023〜)は「新宿東宝ビル」周辺の路地(通称 トー横)と大阪ミナミのグリコ看板下(通称 グリ下)のフィールドワークと失効済みのパスポートを起点に制作を始めた。具体的には路上に残されたトー横やグリ下に屯する若者(通称 キッズ)たちのパーティーの跡/痕とパスポートに刻印されたVOIDの文字とID ナンバーをモチーフに、サイアノタイプによる印画、薬剤による漂白、レーザー光線による彫刻を組み合わせて作品化した。路上で見つけた光景や出会ったものを印画と消去の過程に組み込み、露光不良や異物の溶かし込み、薬液の操作などによって紙面上に不純なイメージとして定着させていく。パスポートに刻印された文字と数字が醸し出す無味乾燥した情景(ID写真の中の私はちょうどキッズたちと同じような年頃である)、街とキッズたちの間で交感される衝動的なエネルギー、一方でそこはかとなく漂う悲壮感や虚無感、それら全てがないまぜになり、都市の中で時折感じる戸惑いや寄る辺のなさへと私の意識を向かわせた。
(水木塁)

◼️概要

イベント名|HAPS KYOTO selection #3 水木塁「若者のすべて -路上の花」
会期|2023年12月2日(土)〜2024年1月13日(土)
会場|半兵衛麸五条ビル2F ホールKeiryu(〒605-0903 京都市東山区問屋町通五条下る上人町433 五条大橋東南側)
開場時間|10:00〜17:00
休館日|水曜日、12月31日~1月4日
料金|無料
主催|一般社団法人HAPS
協力|半兵衛麸

※本点出展作品は12月2日(土)10:00よりアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」で購入が可能となります。
※これまでのHAPS KYOTO selectionは、京都市東山区のHAPSオフィス1階スペースを主たる会場として夜間に開催しておりましたが、今回は別会場・日中の展示となります。ご注意ください。

出展作品

《若者のすべて -路上の花 021》2023年、400mm x 600mm(額装込み)サイアノタイプ、市販薬、レーザー彫刻、シートミラー
《若者のすべて -路上の花 022》2023年、400mm x 600mm(額装込み)、サイアノタイプ、市販薬、レーザー彫刻、シートミラー
《若者のすべて -路上の花 035》、2023年、400mm x 600mm(額装込み)、サイアノタイプ、市販薬、レーザー彫刻、シートミラー
《若者のすべて -路上の花 009》、2023年、400mm x 600mm(額装込み)、サイアノタイプ、市販薬、レーザー彫刻、シートミラー


◼️アーティストプロフィール

水木塁(みずき るい)
1983年生まれ。京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻卒業、同大学美術研究科メディア・アート領域博士号取得。郊外、多種性、自然、ストリートカルチャー、振る舞い、即席、移動を鍵語に、それらを都市文化と美術史上の問題に接続することで、現代都市におけるリアリズムを基にした風景・情景・身体・モノの絡まり合いをテーマとした作品制作を行う。とりわけ近年は「自然」の定義を「人間のアクティビティーの彼岸」として捉え、都市の持つ器物性と共異体としての性質に着目し、様々なメディアを用いて作品を展開している。東アジア特有の思想である山水をテーマに、現代の芸術と社会について考えるコレクティブ「山水東京」のメンバーとしても活動。近年の個展に、「東下り」(WAITINGROOM、東京、2019)、「鏡と穴-彫刻と写真の界面 vol.3 水木塁」(gallery αM、東京、2017)、グループ展に、「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」(東京都写真美術館、2022)、「ON―ものと身体、接点から」(清須市はるひ美術館、愛知、2022)、「constellation #02」(rin art association、群馬、2021)など。

【HAPS KYOTOについて】

HAPSでは京都にゆかりある若手アーティストの活動環境の向上、アート市場の活性化、アーティストとコレクターの新たな関係づくりを図るため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にオンラインギャラリー「HAPS KYOTO」を出展し、京都の作家と作品を紹介・販売しています。今後の飛躍が期待される若手や商業ベースに乗りにくい作家、京都のアートシーンに確かな足跡を残してきた作家をHAPS独自の視点でセレクトし、収益は各作家ならびに今後の作家支援に還元されます。若手から中堅まで、性別を問わず、障害の有無を問わず、美術/工芸やハイアート/サブカルチャーなどの垣根を超えて、HAPSにしかできない方法で「多様な表現」のあり方を守り、発展させることを目指します。

出展作家:阿児つばさ/上田要/金氏徹平/清水宏章/黒川岳/ゲシュタルト崩壊フラグ/小林椋/武内もも/鬣恒太郎/谷澤紗和子/知原諒汰/HABURI/藤田紗衣/水木塁/迎英里子/八幡亜樹/山﨑愛彦/リュ・ジェユン

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HAPS KYOTO selection #2「山﨑愛彦」開催のお知らせ

「てんかいするメソッド」展覧会風景 @成安造形大学【キャンパスが美術館】(滋賀県) 
photo | yuki moriya

「てんかいするメソッド」展覧会風景、成安造形大学【キャンパスが美術館】(滋賀県) photo | yuki moriya

一般社団法人HAPSは、京都市にゆかりある若手アーティストの作品販売を支援するため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」へ、オンラインギャラリー「HAPS KYOTO」を出店しています。また、「HAPS KYOTO」に出展される作品をオフラインで直接ご覧いただく展覧会シリーズ「HAPS KYOTO selection」を開催しています。「HAPS KYOTO selection」は、京都市東山区のHAPSオフィス1階スペースを会場とし、ショーケース形式での展示を行います。作品は道路からウィンドー越しに、終夜観覧いただくことが可能です。
この度、本シリーズの第2回として『HAPS KYOTO selection #2「山﨑愛彦」』を開催いたします。
山﨑愛彦の絵画はタイトルに「8da0b6」の文字列が入りますが、これは山﨑自身のSNSアカウント(X:@8da0b6)でシェアした画像を再度ダウンロードし、素材としていることを示しています。インターネット上の画像には、サービスの運営如何よって容易に消失しうる、アーカイブ性の脆弱さが付き纏います。山﨑はそうした画像を、絵画という物体に変換することにより、後世に残っていく可能性を与えることを試みています。また自らの作品を、その後に制作する作品の中に形を変えながら登場させる、いわゆる「画中画」が繰り返されることも、山﨑の作品を特徴づける大きな要素といえるでしょう。
こうした制作の方法を、山﨑は「描いた絵を更新していく手立て」と形容しています。時間、メディア、空間の異なるイメージや、その過程にある身体の動作の軌跡なども取り入れ、絵画という物体を通じてつなげることにより生み出される画面は、その内と外との関係性を問いかけつつ、絵画という実践の新たな側面を見せています。

本展では、5点の絵画(うち新作1点)とアクリル板のドローイングを壁面に展示します。ショーケースという空間を活用し、平面性の中で作品同士が応答するさまをぜひご高覧ください。

◼️概要

イベント名|HAPS KYOTO selection #2「山﨑愛彦」
会期|2023年9月30日(土)〜12月20日(水)
会場|HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339)
鑑賞時間|18:00〜9:30(翌日朝)
休館日|会期中無休
料金|無料
主催|一般社団法人HAPS

※展示作品(絵画)は9月30日10:00よりアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」で購入が可能になる予定です。
※アクリル板のドローイングは「OIL by 美術⼿帖」への出品を行いません。予めご了承下さい。

出展作品

左から
8da0b6(good place), 2023, 530×455mm, Acrylic on canvas.
A note about nesting(5), 2023, 530×455mm, Acrylic on canvas.
8da0b6(Honeya chou,Teine ward), 2023, 727×606mm, Acrylic on canvas.

◼️アーティストプロフィール

山﨑愛彦(やまざき よしひこ)
1994年北海道生まれ。2020年北海道教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術専修(油彩画)修了。現在は京都を拠点に活動中。自作の引用により作品同士の関係をつなぎ、絵画の内外に有機的なネットワークを構築する。主な個展に、「Like infrared」(GAMOYON gallery、大阪府、2022)、「8da0b6(8da0b6)」(kumagusuku、京都府、2021)、グループ展に、「The Layer, the layer」(The Third Gallery Aya、大阪府、2022)、「てんかいするメソッド」(成安造形大学【キャンパスが美術館】、滋賀県、2022)、「Somewhere in between」(THE blank GALLERY、東京都、2022)、「Between me and me」(REAL Style本店、愛知県、2022)、「Bandwgon effect」(Blendstudio、大阪府、2022)など。

◼️HAPS KYOTOについて

HAPSでは京都の若手アーティストの活動環境向上、アート市場活性化、アーティストとコレクターの新たな関係づくりを図るため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」を通して京都の作家と作品を紹介・販売しています。今後の飛躍が期待される若手や商業ベースに乗りにくい作家、京都のアートシーンに確かな足跡を残してきた作家をHAPS独自の視点でセレクトし、収益は各作家ならびに今後の作家支援に還元されます。若手から中堅まで、性別を問わず、障害の有無を問わず、美術/工芸やハイアート/サブカルチャーなどの垣根を超えて、HAPSにしかできない方法で「多様な表現」のあり方を守り、発展させることを目指します。

現在の出展作家:阿児つばさ/金氏徹平/清水宏章/黒川岳/ゲシュタルト崩壊フラグ/小林椋/武内もも/鬣恒太郎/谷澤紗和子/知原諒汰/藤田紗衣/水木塁/迎英里子/八幡亜樹/山﨑愛彦/リュ・ジェユン

作品販売ページ:https://oil.bijutsutecho.com/gallery/277

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展覧会 HAPS KYOTO selection #1「武内もも」 開催のお知らせ

参考イメージ


新企画「HAPS KYOTO selection」がスタート。
第1回はHAPS KYOTO selection #1「武内もも」を開催します。

概要

一般社団法人HAPSは、京都市にゆかりある若手アーティストの作品販売を支援する事業として、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」へオンラインギャラリー「HAPS KYOTO」として出店しています。
この度、本事業の一環として、【HAPS KYOTO selection】を開始する運びとなりました。
本企画は、「HAPS KYOTO」に出展する作品およびアーティストの紹介を目的とした展覧会シリーズです。京都市東山区のHAPSオフィス1階スペースを会場としたショーケース形式での展示を行い、作品は道路からウィンドー越しに終夜観覧いただくことが可能です。

第1回として、2023年7月20日(木)から9月10日(日)まで、HAPS KYOTO selection #1「武内もも」を開催いたします。
武内ももは、人とその周辺の複数の時間のあり方に興味を持ち、陶芸を媒介に精力的な作品制作を行っています。
本展では、枝や石、食卓をモチーフとした新作の陶板・立体作品を展示します。「出先の山や池で拾ってきた粘土や、そこに混ざっている石粒なども使いながら、釉薬(長石や金属を水で合わせたもので、1000〜1200℃でガラス状に溶ける。基本的には陶土に掛け焼成する)を窯の中で溶ける接着剤として用いることにより、制作者が見ることのできない窯の高温度帯の中で、隣に置かれたもの同士がランダムにくっついて一つの塊になっていくのを狙っている」と語る武内。素材の特性と陶芸の工程が交差する新作をぜひご高覧ください。

HAPS KYOTO selection #1「武内もも」
会期:2023年7月20日(木)〜9月10日(日)
会場:HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339)
開館時間:18:00〜9:30(翌日朝)
休館日:会期中無休
料金:無料
主催:一般社団法人HAPS

アーティストプロフィール

武内もも(たけうち もも)

武内もも個展「待つ身体、眠る身体」(金沢市民芸術村アート工房、石川県、2022)Photo by Yusuke Nakajima
武内もも個展「待つ身体、眠る身体」(金沢市民芸術村アート工房、石川県、2022)Photo by Yusuke Nakajima

1997年生まれ。2021年京都精華大学芸術学部陶芸コース卒業。人とその周辺で同時に起こりうる複数の時間のあり方について、陶芸を拠点に作品制作を行う。暮らしにまつわる人やもの、風景や現象をモチーフに、陶芸の素材に由来する特性や焼成による変化を組み込み、作品を制作している。2016年より「レトロニム(元:劇団速度)」に所属、”演劇から舞台と客席を除いたときに残るもの”をテーマに、路上でのパフォーマンスや展示形式での発表、団体誌の発行などを行っている。主な展覧会に個展「待つ身体、眠る身体」(金沢市民芸術村アート工房、石川県、2022)、個展「市民の記録術」(awaiyabooks、大阪府、2021)「トビチ美術館」(辰野町商店街、長野県、2021)など。

【HAPS KYOTOについて】

HAPSでは京都にゆかりある若手アーティストの活動環境の向上、アート市場の活性化、アーティストとコレクターの新たな関係づくりを図るため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にオンラインギャラリー「HAPS KYOTO」を出展し、京都の作家と作品を紹介・販売しています。今後の飛躍が期待される若手や商業ベースに乗りにくい作家、京都のアートシーンに確かな足跡を残してきた作家をHAPS独自の視点でセレクトし、収益は各作家ならびに今後の作家支援に還元されます。若手から中堅まで、性別を問わず、障害の有無を問わず、美術/工芸やハイアート/サブカルチャーなどの垣根を超えて、HAPSにしかできない方法で「多様な表現」のあり方を守り、発展させることを目指します。

出展作家:阿児つばさ/上田要/金氏徹平/清水宏章/黒川岳/ゲシュタルト崩壊フラグ/小林椋/武内もも/鬣恒太郎/谷澤紗和子/知原諒汰/HABURI/藤田紗衣/水木塁/迎英里子/八幡亜樹/山﨑愛彦/リュ・ジェユン

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