アートの力で社会課題に向き合う。
HAPSは、京都市より2017年度「文化芸術で人が輝く社会づくりモデル事業」、2018年度「文化芸術による共生社会実現のための基盤づくり事業」を受託し、実施しました。これらの事業は、文化芸術の力を活用して、多様な背景をもつ人々が、共に生きることのできる社会のあり方を探り、その仕組みづくりを目指すものです。
2019年度からは、上記事業の成果を引き継ぎ、「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」として、受託事業からHAPSの主催事業となりました。
現在は共生社会実現に向けたモデル事業の実施と、他分野の事業者・文化施設とアーティストの協働を促進する相談事業「Social Work / Art Conference」を主として実施しています。
また、普及啓発講座や先進事例のリサーチ等も実施しています。
相談窓口「Social Work / Art Conference(SW/AC)」
Social Work / Art Conferenceは、各専門家の知見を活かしながら、社会課題を探求し制作するアーティストや、よりひらかれた活動を目指す事業者や文化施設などからの相談に対応します。相談に来られた方々がアー卜や表現の意味を深く感じ、社会へとよりひらかれた活動を行なっていくためのサポートを提供します。
このような方からの相談をお待ちしております:
・作品制作の一環で福祉施設をリサーチしたいアーティスト
・利用者の日中活動の充実のためアートを取り入れたい福祉施設職員
・施設内のアクセシビリティサービスを向上させたい文化施設職員
・「社会包摂・共生社会」と「アート」の関係性を学びたい大学生 など
モデル事業
2017年度「文化芸術で人が輝く社会づくりモデル事業」、2018年度「文化芸術による共生社会実現のための基盤づくり事業」および2019年度から主催事業となった「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」の一環としてHAPSが実施した取り組みです。
文化芸術の力を活用し、社会的課題を抱えた方も含めた様々な人々の社会参加の機会を増やし、その困難の緩和や解決につなげることを目的としています。
これまでに実施した事業
2017 | はじめまして こんにちは、今私は誰ですか?』 |
2018 | ノガミッツ プロジェクト |
2019〜2020 | 「タイルとホコラとツーリズム」Season8 七条河原じゃり風流 |
2021 | オープンラボ『かめのま』 |
2022 | 離れられない大切な場所でともに生きていくために |
普及啓発
多文化共生やマイノリティの問題、福祉現場でのアートを活かした実践などに取り組んできた方々や施設の事例を広く共有することで、多様な分野におけるアーツマネジメントの実践に携わる人材や分野の裾野を広げることを目指す「普及啓発」講座を実施しています。
高齢者施設をはじめとする福祉施設、病院、被災地、格差地域などといった、従来のアーツマネジメントの枠にとらわれない場所での実践にも焦点をあてて紹介しています。
これまでに実施した講座
2018 | 連続講座 「共生社会実現のための アーツマネジメント入門」 |
2019 | 連続講座 「文化芸術による共生社会実現のための アーツマネジメント入門」 |
2020 | 連続講座 「文化芸術による共生社会実現のための アーツマネジメント入門」 |
2021 | 文化芸術による共生社会実現のための アーツマネジメント講座2021 「共生とはなにか」 |
2022 | 京都精華大学オンライン公開講座 レクチャー +『ホルムアルデヒド・トリップ』上映 |
先進事例のリサーチ(事業報告書)
アートを用いて社会包摂的な活動を行なっている福祉施設、NPO、各種団体などを訪問し、その実践について詳しく聞きとりを行なっています。全国で行われている先駆的な取り組みを可視化し、アーカイブすることで、今後同様の取り組みを行う人にとっての指針を提供し、アートを用いた実践の実態と課題も記録していきます。