東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

 EN サイトマップ
© 2014-2025 一般社団法人HAPS

投稿者: haps



ALLNIGHT HAPS 2017前期「日々のたくわえ」

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2017年8月1日(火)より、キュレーター・武本彩子の企画により、ALLNIGHT HAPS 2017前期「日々のたくわえ」を開催いたします。それぞれ「狩猟」「畜産」「屠畜・解体」「加工・消費」をテーマに据えた4名の美術作家の個展の連続開催となります。

概要

ALLNIGHT HAPS 2017前期「日々のたくわえ」

会期 2017年8月1日(火)〜12月4日(月)
企画 武本彩子
出展作家 
 #1 井上 亜美「まなざしをさす」2017年8月1日(火)~8月31日(木)
 #2 廣田 真夕「みいちゃんのお墓」2017年9月2日(土)~9月29日(金・祝)
 #3 迎 英里子「アプローチ0.1」2017年10月4日(水)~11月3日(金・祝)
 #4 札本 彩子「last night meal」2017年11月10日(金)~12月4日(月)

展示時間 18:00〜9:30(翌日朝)
会場 HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路五条上る山崎町339)
主催 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
支援 平成29年度 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業
助成 公益財団法人 朝日新聞文化財団
協力 Gallery PARC

「日々のたくわえ」Facebookページ

企画趣旨

 住宅地の中に立地し、夕食前の家路をたどる人々が通りすぎるHAPSで、約4ヶ月にわたり、それぞれ「狩猟」「畜産」「屠畜・解体」「加工・消費」をテーマに据えた4名の美術作家の作品を連続で展示をします。
 井上亜美(いのうえ あみ/1991年宮城県生まれ)は、震災後、猟をやめたマタギの祖父の影響から、狩猟免許[散弾銃]を取得し、現在は京都の山へ行き猟を続けています。狩猟の現場を自ら記録し、編集した映像からは、淡々とした猟師の生活の「普通さ」「普通でなさ」を見てとることができます。
 廣田真夕(ひろた・まゆ/1991年東京都生まれ)は、大学卒業後に養豚場で働いていた間、毎日の業務の記録のため書きためていた個人的な日記をもとに、養豚場での生活の一場面を切り取った大画面の絵画を描きます。
 自然現象や歴史、ものごとのプロセスやシステムを調べ、身近な素材に置き換えた装置をつくり、実際に自ら動かす迎英里子(むかい えりこ/1990年兵庫県生まれ)は、「屠畜」「解体」について綿密に調査し、インスタレーション/パフォーマンス作品を制作してきました。
 札本彩子(ふだもと あやこ/1991年山口県生まれ)は、弁当工場での作業経験をもとに、普段口にしている料理、菓子、肉、野菜や果物など、精巧にできた自作の食品サンプルを大量に用いて彫刻作品をつくります。
 仕事をきっかけに、あるいは並々ならぬ興味をもって、各々の題材に向き合い制作する彼女らの作品からは、「食べること/つくること/生活すること」をめぐる、「問い」が浮かび上がってくるようです。しかし、そこには何か明白な「答え」が期待されているわけではありません。
 彼女たちの表現は、日々生まれては消えていく、自身の経験、感情、思考、プロセスといった「生(なま)もの」のような何かを、手ざわりを得られる方法で一旦保留し、他者や未来の自分と共有可能にする、「たくわえ」のようなものと呼べるかもしれません。
 それはきっと、彼女たちだけではなく、日常生活をおくり、つくり、食べ、消費をする、私たちにとっても同時に、何らかの「たくわえ」となるはずだと信じています。

(企画・武本彩子)

出展作家

[1]井上亜美(いのうえ あみ)

1991年宮城生まれ。2014 年京都造形芸術大学こども芸術学科卒業。2016年東京藝術大学大学院映像研究科修士課程修了。在学中に狩猟をはじめる。現場でつぎつぎに起こる出来事をエスノグラフィックな視点で見つめ、自身が出演・演出・記録する手法で映像作品を制作している。作品に、都会で暮らす猟師の奇妙な生活を描いた「猟師の生活(2016)」、震災後に猟をやめた祖父を追った「じいちゃんとわたしの共通言語(2016)」などがある。主な展覧会に「猟師の生活」(トーキョーワンダーサイト本郷、東京、2017)、「ULTRA AWARD 2016 ニュー・オーガニクス」(京都造形芸術大学、2016)など。現在、第5期HAPSスタジオ使用者として京都在住。http://amiinoue.com

《猟師の生活》(映像、2017)
『猟師の生活』(トーキョーワンダーサイト本郷、2017)展示風景

[2]廣田真夕(ひろた まゆ)

1991年東京都生まれ。2015年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。近年の主な展覧会に、「Artists in FAS 2016」(藤沢市アートスペース、神奈川、2016)、「損保ジャパン美術賞 FACE 2013」(損保ジャパン東郷青児美術館、東京、2013)、「トーキョーワンダーウォール公募2013 入選作品展」(東京都現代美術館、2013)。近年の受賞に「損保ジャパン美術賞 FACE 2013」入選(2013)、「トーキョーワンダーウォール公募2013」トーキョーワンダーウォール賞・トーキョーワンダーウォール審査員賞(2013)、「第17回岡本太郎現代芸術賞」入選(2013)など。

日記《2016年2月5日》
《死体だし》178x152cm、紙にアクリル、2016

[3]迎 英里子(むかい えりこ)

1990年兵庫県生まれ。2013年 京都市立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻卒業。2015年 京都市立芸術大学大学院美術学部美術科彫刻専攻修了。主な展覧会に、「京芸transmit program 2017」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2017)「新しいルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」(KAYOKOYUKI、東京、2016)、「対馬アートファンタジア2016」(長崎県対馬市厳原町、2016)、「アプローチ2 (石油)」(Gallery PARC、京都、2016)、「アキバタマビ21特別企画展 捨象考」(3331 Arts Chiyoda アキバタマビ21、東京、2015)、「approach 1 (original) approach 1 (archive)」(Alainistheonlyone gallery、東京、2015)。

《食肉の流通経路》2014
《アプローチ 0.3》2015

[4]札本彩子(ふだもと あやこ)

1991年山口県生まれ。2014年京都精華大学芸術学部造形学科卒業。主な展覧会に、「Kyoto Art for Tomorrow京都府新鋭選抜展2017」(京都文化博物館、2017)、個展「inside」(KUNST ARZT、京都、2016)、「LINK展14 Reasonable Anger形ある怒り」(京都市美術館、2016)「what is “trash”? —アイ、ヒト、アート」(元立誠小学校、京都、2015)、「S」(元立誠小学校、京都、2013)。

《食事のためのホルスタイン2》樹脂粘土・スタイロフォーム、2016 
《ビーフオアビーフ》樹脂粘土・スタイロフォーム、2014
《linkage》樹脂粘土・コンビニ弁当空箱、2016

企画者プロフィール

企画:武本彩子(たけもと あやこ) キュレーター/アートコーディネーター
1988年岡山県生まれ。2012年神戸大学国際文化学部卒業。京都芸術センターアートコーディネーター(2013〜2016)を経て、現在Gallery PARC(京都)スタッフ。ギャラリーでの業務とともに、外部の展覧会企画・コーディネートをつとめる。主な展覧会企画に、『アンキャッチャブル・ストーリー』(瑞雲庵、2017)、『ハイパートニック・エイジ』(2015)、『NEW HOME』(2014)、主な展覧会コーディネートに、『アン・リスレゴー:Shadow Ya Ya』(2015)、『小谷元彦:Terminal Moment』(2014)ほか。

関連プログラム

[1]ゲスト・トーク「狩猟の民族考古学 —台湾のイノシシ猟から—」
日時:2017年8月11日(金・祝)19:00〜21:00
ゲスト:野林厚志(国立民族学博物館教授)
聞き手:井上亜美、武本彩子
※ 要事前申込・参加無料
予約/問合せ:info@haps-kyoto.com

ゲスト:
野林厚志(のばやし あつし)

1967年大阪府生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。国立民族学博物館教授・総合研究大学院大学教授。専門は民族考古学・台湾研究。台湾の原住民族社会を中心に、エスノアーケオロジー・工芸生産の調査を行なっている。主な著書に『タイワンイノシシを追う 民族学と考古学の出会い』(臨川書店、2014)、『イノシシ狩猟の民族考古学 台湾原住民族の生業文化』(お茶の水書房、2008)、『台湾原住民研究の射程』(主編著、順益台湾原住民博物館、2014)、『先住民とはだれか』(共編著、世界思想社、2009)などがある。

[2]アーティスト・トーク:井上亜美・廣田真夕
日時:2017年9月2日(土)19:00〜20:30
聞き手:武本彩子

[3]パフォーマンス:迎英里子 
日時:10月25日(水)、11月3日(金・祝)19:30〜

[4]アーティスト・トーク:迎英里子・札本彩子 
日時:12月2日(土)19:00〜20:30
聞き手:武本彩子

ALLNIGHT HAPSについて

本企画は、若手アーティストおよび若手キュレーターの養成を目的とし、年間2名の企画者による展覧会シリーズです。HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく構成となっています。

関連記事


ALLNIGHT HAPS 2017後期「接触の運用」

 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2017年12月6日(水)より、アーティスト・髙橋耕平の企画によるALLNIGHT HAPS 2017後期「接触の運用」を開催いたします。
記録や複製を扱う髙橋の作品において、対象に向き合う自身の「身体」の所在は常に意識されてきた主題です。本展では5名の作家と高橋自身の参加により、身体の運用を通じた作品の生成について考察します。

概要

ALLNIGHT HAPS 2017後期「接触の運用(英題:operating contacts)」

会期 2017年12月6日(水)〜2018年4月23日(月)
企画 髙橋耕平
 
出展作家 
#1 石川卓磨 
2017年12月6日(水)〜12月26日(火)

#2 三重野龍
2018年1月9日(火)〜1月31日(水)

#3 笹岡由梨子
2018年2月6日(火)〜2月28日(水)

#4 柳瀬安里
2018年3月6日(火)〜3月26日(月)

#5 小林耕平+髙橋耕平
2018年3月30日(金)〜4月23日(月)

展示時間 18:00〜9:30(翌日朝)
会場 HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路五条上る山崎町339
主催 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
支援 平成29年度 文化庁文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業
助成 公益財団法人 朝日新聞文化財団

企画趣旨

 石川卓磨、三重野龍、笹岡由梨子、柳瀬安里、小林耕平。

 私が彼、彼女らの作品を経験した日やシチュエーションはバラバラだが、作品を後にした私の身体は静かに変化していった。やや遅れて不意に自覚化される身体への影響–重力への意識、形に内包される筋肉の働きへの想像、関節の機能性、視線を向けられることへの恐怖、主体性を宿した身体への懐疑。自らの身体を運用し作品化するという点に於いて共通する5人。個別の関心事、作法はバラバラであるものの、コントロールが及ばない事象に自らの身体を寄せ、摩擦を起こし、巻き込まれ、その感触の具合を造形・質感・所作・構造として作品に練り込んでいかんとする。時には身体の一部を蝕まれ欠損さえさせられるが、身体的な接触がこの世界を理解する上で必要不可欠だと言わんばかりに彼らの作品は生成されていく。調和のとれた場面に態々分け入り接触の結果を作品として表すその行為、その態度とは何なのか。私はこの5人の作家の作品を通じ考えたいと思う。時に私も分け入りながら。

 石川卓磨の近年の作品に、ダンサーの動きを高速シャッターによる数千枚の静止画で捉え、それを現像、選択、連続させることで人間の身体そのものを出現させる映像がある。映像を構成する1枚ずつの静止画はダンサーを前にした石川の感知と反応の現れであるが、同時にシャッターを押す以前/以後の身体の緩みもそこから想像することが出来る。緻密なグレートーンの画像の明滅に隠れてやってくるその緩みは、石川の息遣いであり石川がダンサーに振動させられている証である。つまり我々が目撃しているのはダンサーの身体だけでなく、その動きによっていちいち解体されていく石川の身体のドキュメントなのである。また作中で屢々引用される映画や小説は、歴史の連続性から切り離し難い時代とその風景を検証するために、作品の支柱の一つとして用いられており、そこには批評活動を行うもう一人の石川の身体の使い方が現れている。

三重野龍。グラフィックデザイナー。三重野の繰り出す文字、形、佇まいに魅了されている私の眼は、その仕事を前にすると隅から隅まで見尽くしたいという欲望に駆られる。字でも絵でもない、書くでも描くでもなく繰り出し定着される形。制限ある枠組、ルールの上で身体をどう運用するべきか。観る人間がどのように眼を動かし留めるのか、或は見切るのか。三重野は、グラフィックデザイン、グラフィティ、ドローイング、プロダクト制作、身体表現の間を振り子のように運動する経験からそれを熟知し、独自の手つきによって眼の欲望の先を見通し、弾力を有したしなやかな形を考案する。例えるなら柔らかい関節を備えたアスリートの身体である。故に私は三重野が繰り出す形象に人格すら感じる。本企画のメインビジュアルからもそれを測ることが出来るだろう。

 笹岡由梨子が綴る物語もそこに登場する人物も全く見事なハリボテである。しかし我々はハリボテの接合面を想像する事ができても実際に見る事は出来ない。
 ぎこちない動きのマリオネットに貼り付けられた顔、形、色彩、動作、言葉、それぞれのパーツを無理矢理繋ぐ不安定な身体の制作と同様に、個別の物語と歴史上のコンテクストを荒っぽく接続してしまう快楽と危うさを、ハリボテ構造を持ち出す事で批評する。つまり物語の成り立ちを身体の成り立ちに例えていると言えよう。部分同士の接合は常に観客に託されており、順序と方法を間違えたならば、悪魔の身体を出現させることさえも予感させるハリボテ行為。笹岡の作品は鼻歌が突如軍歌に成り代わるような狂気の飛躍を我々に提供する。一見親しみ易い変拍子に乗せて。

 柳瀬安里は文字通り自分の身体を差し出すことで作品を成立させる作家と言えよう。例えば国会議事堂前、高江、福島に。自らの生活の場と特殊な事情を抱えた場所での経験を接続することの危うさ、抵抗、そして希望について、敏感に反応する柳瀬の身体が記録される。声の震え、こわばった表情、行き先が定まらない歩行、カメラを見つめる眼。その場をうまくやり過ごすことが出来ず不規則に、ぎこちなく、時に停止する柳瀬の姿は、スクリーン前に立ち距離をもってそれを観る鑑賞者の居心地の悪さと重なる。つまり柳瀬の身体は我々の身体の代替である。記録映像を見ているにすぎないはずの我々は現場への接触を迫られる。柳瀬の身体の先行によって。

 小林耕平は近年、物や出来事に自身の解釈=言葉を投げかける事でそれそのものの潜在性を露わにし、体験の変容を迫る作品を制作する。しかし言葉によって変容させられるのは何も物や出来事だけではない。映像の中に佇む作者自身への評価、印象、眼差しの変更をも迫られる場合すらある。言葉を口にすること。言い切ること。言い淀むこと。とぼけること。誤魔化すこと。物や事を通した対話や表明に小林自身が巻き込まれて行く様子をやや離れた位置から笑いを浮かべながら眺めている我々は、程なくして自分の存在根拠を疑うことになる。小林の振る舞いによって身体の輪郭を固めていたはずの諸条件が音を立てずに溶かされていく。今回は髙橋がここに参入、接触することで新たな身体の運用を体現する機会を得たいと思う。

(企画:髙橋耕平)

出展作家

[1]石川卓磨(いしかわ たくま)
1979年 千葉県生まれ 
2004年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース卒業

近年の主な展覧会に
「AIRS企画vol.5 石川卓磨『真空を含む』」(国際芸術センター青森・ACAC AVルーム, 青森, 2016)、「石川卓磨×山本良浩展 responsive/responsible」(teco gallery, 青森, 2016)、「教えと伝わり|Lessons and Conveyance」(TALION GALLERY, 東京, 2016)、「第9回恵比寿映像祭『マルチプルな未来』」(東京都写真美術館, 東京, 2017)、「石川卓磨、槙原泰介、ミヤギフトシ『犬死にか否か』」(TALION GALLERY, 東京, 2017)などがある。

《Motion/Capture#2》/2016/発色現像方式印画/278×417mm/ TALION GALLERY(東京) 
《Tennis (Blow-Up『欲望』| Kiyotaka Suzuki, Aisa Shirai, Daisuke Awata)》/2017/HD video/6分24秒/TALION GALLERY(東京)

[2]三重野龍(みえの りゅう)
1988年 兵庫県生まれ 
2011年 京都精華大学グラフィックデザインコース卒業

近年の主な展覧会に
個展「日常」(momrag, VOU, 京都, 2016)、VOU POPUPSHOP&三重野龍EXHIBITION in なごや(LIVERARY, 愛知, 2017)、 VOU POPUPSHOP&三重野龍EXHIBITION in中目黒(THE WORKS, 東京, 2017)、HAND-WRITTEN SHOWCASE(Bird代官山, 東京, 2017)などがある。

《それからの街》フライヤー/2017/A4
《MASK Open Strage 2017 金氏徹平「見せる収蔵庫」》ポスター/2017/B2

[3]笹岡由梨子(ささおか ゆりこ)
1988年 大阪府生まれ
2017年 京都市立大学大学院美術研究科博士(後期)課程メディア・アート専攻満期退学

近年の主な展覧会に
「COLLECTING TIME_2016」(Espace cheminée nord, ジュネーヴ/スイス, 2016)、「瀬戸内国際芸術祭 2016」(小豆島, 香川, 2016)、「まぼろし村と、あなたとわたし」(青森県立美術館, 青森, 2016)、「第19回岡本太郎現代芸術賞」(川崎市岡本太郎美術館, 神奈川, 2016)、「BRASHNAR OPEN STUDIO」(Brashnar art project, スコピエ/マケドニア, 2017)、「不安的海埔地-國際交流展」(WINWIN ART 未藝術, 高雄/台湾, 2017)、「群馬青年ビエンナーレ2017」(群馬県立近代美術館, 群馬, 2017)「command X」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery, 東京, 2017)、「Hello Holy!」(ギャラリー@KCUA, 京都, 2017)などがある。

《Hello Holy!》/2017/ビデオ・インスタレーション/「Hello Holy!」展 ギャラリー@KCUA(京都) 
《Swiss》/2016/ビデオ・インスタレーション/「COLLECTING TIME_16」Espace cheminée nord(ジュネーヴ)

[4]柳瀬安里(やなせ あんり)
1993年 埼玉県生まれ 
2016年 京都造形芸術大学美術工芸学科写真コース 卒業

近年の主な展覧会に
「DIALOGUE展」(Johnbull Private Labo, 京都, 2014)、「PARK展」 (KYOTO ART HOSTEL kumagusuku, 京都, 2015 ※三人娘(菊池のえる・松本杏菜・柳瀬安里での出品)、「開校70周年記念国際交流展」(弘益大学校現代美術館, ソウル/韓国, 2016)、「不安な干潟-Insecure tide land-」(福利社 FreeS Art Space, 台北/台湾, 2016)、「フクシマ美術」(KUNST ARZT, 京都, 2016)、「光のない。- 私の立っているところから」 (KUNST ARZT, 京都, 2017)、「なにをみて、なにをつくる」(京都精華大学ギャラリーフロール, 京都, 2017)などがある。

《線を引く(複雑かつ曖昧な世界と出会うための実践)》/2015-2016/ビデオ/京都造形芸術大学卒業制作展(京都) 
《光のない。-私の立っているところから》/2016-2017/ビデオ/京都精華大学ギャラリーフロール「なにをみて、なにをつくる」展(京都)、KUNST ARZT個展「光のない。-私の立っているところから」(京都)

[5]小林耕平(こばやし こうへい)
1974年 東京都生まれ 
1999年 愛知県立芸術大学美術学部油画科卒業

近年の主な展覧会に
「六本木クロッシング 2007-未来への脈動」(森美術館, 東京, 2007)、「ヴィデオを待ちながら 映像-60年代から今日へ」(東京国立近代美術館, 東京, 2009)、「ユーモアと飛躍-そこにふれる」(岡崎市美術博物館, 愛知, 2013)、「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋-日本と韓国の作家たち」(国立新美術館/東京、 国立現代美術館果川館/韓国, 2015)、「あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ」(豊橋会場, 愛知, 2016)、「瀬戸内国際芸術祭2016」(伊吹島, 香川県, 2016)、「小林耕平×髙橋耕平 切断してみる。-二人の耕平」(豊田市美術館, 愛知, 2017)、「小林耕平×髙橋耕平 遠隔同化 -二人の耕平」(KYOTO ART HOSTEL kumagusuku, 京都, 2016-2017) などがある。

《三本のしわ ニッポンの豚足 どこまでも転がるロースト》Three Wriiinkles Pickled Pigs Feet An Endlessly Rolling Roast/撮影:大西正一+中川周/「1974年に生まれて」(群馬県立近代美術館)
《東・海・道・中・膝・栗・毛》To-Kai-Do-Chu-Hiza-Kuri-Ge/撮影:中川周/「あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ」(豊橋会場, 愛知)

企画者プロフィール

企画:髙橋耕平(たかはし こうへい)
1977年 京都府生まれ 
2002年 京都精華大学大学院芸術研究科修了

近年の主な展覧会に
「パズルと反芻 “Puzzle and Rumination”」(Island MEDIUM, NADiff a/p/a/r/t JIKKA, 東京, 2012)、個展「史と詩と私と」(京都芸術センター, 京都, 2014)、「Imitator2」(MART, ダブリン/アイルランド, 2014)、「ほんとの うえの ツクリゴト」(旧本多忠次邸, 愛知, 2015)、「still moving」(旧崇仁小学校, 京都, 2015)、「PAT in Kyoto 第二回京都版画トリエンナーレ2016」(京都市美術館, 京都, 2016)、個展「髙橋耕平 – 街の仮縫い、個と歩み」(兵庫県立美術館, 兵庫, 2016)、「小林耕平 × 髙橋耕平 切断してみる。- 二人の耕平」(豊田市美術館, 愛知, 2017)、「小林耕平 × 髙橋耕平 遠隔同化 – 二人の耕平」(KYOTO ART HOSTEL kumagusuku, 京都, 2016-2017) などがある。

《史と詩と私と》/2014/撮影:表恒匡/京都芸術センター(京都)
《かつて「大西」を名乗った者達への聞き取り》/2017/撮影:大西正一/豊田市美術館(愛知)

ALLNIGHT HAPSについて

本企画は、若手アーティストおよび若手キュレーターの養成を目的とし、年間2名の企画者による展覧会シリーズです。HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく構成となっています。

関連記事


ALLNIGHT HAPS 2016 前期「人と絵のあいだ」

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2013年より毎年「ALLNIGHT HAPS」を開催し、今年で4年目となります。本企画は、HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく独自の構成となっております。また同時に、若手アーティスト・若手キュレーターの養成を目的としております。
2016年度前期は、詩人としての活動とともに、若手作家を起用した展示企画を数多く行っている野口卓海の企画による「人と絵のあいだ」を開催いたします。各展示期間中にはアーティスト・トークも開催します。

概要

会期:2016年4月22日(金)〜8月14日(日) 会期中無休
企画:野口卓海
出展作家:鬣恒太郎/加藤方彦/しまだそう/田中秀介(会期順)
展示時間:19:00~10:00(翌日朝)
会場:HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路五条上る山崎町339)
主催:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
支援:平成28年度文化庁文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
助成:公益財団法人 朝日新聞文化財団

展示期間

鬣 恒太郎 2016年4月22日(金)満月 ~ 5月17日(火) トーク 5月13日(金)19:00-
加藤 方彦 2016年5月22日(日)満月 ~ 6月15日(水) トーク 6月10日(金)19:00-
しまだそう 2016年6月20日(月)満月 ~ 7月15日(金) トーク 7月15日(金)19:00-
田中 秀介 2016年7月20日(水)満月 ~ 8月14日(日) トーク 8月5日(金)19:00-

*トーク予定日は都合により変更する場合があります。

企画

【企画:野口卓海】
1983年京都市生まれ。2007年近畿大学文芸学部芸術学科造形美術専攻芸術理論コース卒業。
大学卒業後、批評活動を展開しながら、サウンドアーティストである金崎亮太とのユニット”Yoha Public.”として美術展示・演奏会などの企画を行う。主な企画として、「Tasting Art Exhibition」阪急メンズ大阪(2009年より複数回)、「Hankyu meets Art -summer-」阪急うめだ本店(2011年)、「根底の響きを探って」京都芸術センター(2012年より複数回)、「5 Artist Exhibition」阪急メンズ大阪(2013年)、「有馬温泉路地裏アートプロジェクト」(2013年)、「まよわないために -not to stray-」the three konohana(2014年)、「松見拓也 写真展 | KASET」hinemos(2015年) など。また現代美術へのアプローチと平行し、デザイン・ストリートカルチャー・音楽といった同時代的な他領域へ積極的に携る活動として、hinemosにも参加している。

 

企画にあたって
「絵は、それ自体が発光しないという点において、月と似ている。」
私の友人の画家が、ある平凡な夜にそんな風なことをぽつりと漏らした。
私たちの視覚は、普段どれほどの自律発光体に晒されているだろう。あれらは便利だ。目と心を簡単に奪う。絵は動きもしない。光らず、まして拡大や縮小もできない。それでもなお、たくさんの人が絵を描いている。なぜって?私はいまだ、そのわけを知らない。
絵を描かない私が、そのわけを知りたいと思ってから十数年が経つ。その当時、私はこの世に画家がいるだなんて思ってもみなかった。私が初めて出会った絵描きは二歳年上で、その人から「もう絵はやめました」と書いた手紙を受け取ったのが数日前。私たちはもっと話さなければならない。人と絵のあいだで交わされている、たくさんのやりとりについて。

鬣 恒太郎(たてがみこうたろう)

1981年 兵庫県生まれ
2011年 京都造形芸術大学情報デザイン学科先端アートコース卒業
2013年 京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻総合造形領域修了

[個展]
2011年 +×÷(HOTEL ANTEROOM KYOTO, Gallery 9.5/京都)
2014年 鬣くん、最近どんな絵を描いているの?(ARTZONE/京都)
2016年 Dear Big Brother(京都芸術センター/京都)

[グループ展]
2011年 SANDWICHES(HOTEL ANTEROOM KYOTO Gallery 9.5/京都)
Flowing Narrative Following Narrative(ARTZONE/京都)
2012年 ANTEROOM PROJECT(HOTEL ANTEROOM KYOTO Gallery 9.5/京都)
2013年 AT PAPER. EXHIBITION “ 09 ”(kara-Sギャラリー/京都)
RADICAL SHOW 2013(渋谷ヒカリエ 8/CUBE/東京)
2014年 KUAD graduates UNDER 30 selected(京都造形芸術大学 ギャルリ・オーブ/京都)

[その他]
2015年 アーティストブック「辺集」(Group Exhibition on Book)参加
「Dance Fanfare Kyoto vol.03 美術xダンス」内企画「Don’t look back in anger.Don’t be long 時化た顔で振り向くな、早くおうちに帰っておいで」参加(元立誠小学校/京都)

鬣 恒太郎|OSH9070

加藤 方彦(かとうまさひこ)

1982年 京都府生まれ
2005年 同志社大学文学部国文学専攻卒業
2008年 武蔵野美術大学油絵学科卒業
2011年 ミュンヘン造形美術大学絵画科
2014年 ドレスデン造形美術大学絵画科Ralf Kerbachクラス卒業
2014年-ドレスデン造形美術大学マイスターシューラー在籍

[個展]
2005年 同時代ギャラリー, 京都
2008年 Roof, 東京)
2010年 Klartext, ミュンヘン

[グループ展]
2012年 Wesseling美術賞(ケルン)
2013年 ACTアート大賞展(東京)
ワンダーシード2013入選(東京)
Klangkunsthöfe 2013(ベアバルデ)
Hype internationale figurative Aussetellung(Geh8/ドレスデン)
四季 ACTアート大賞展 優秀賞グループ展(東京)
2014年 Diplomausstellung(ドレスデン)
日本人美大生の展示とワークショップ(ケムニッツ鉄道博物館/ケムニッツ)
グループ展(ギャラリーIrrgang/ライプツィヒ)

加藤 方彦|アトリエの夜2

しまだそう

1983年 大阪府生まれ
2009年 近畿大学文芸学部芸術学科卒業

[個展]
2009年 double bind(gallery Den/大阪)
2010年 せこはん景色・でらっくす(spectrum gallery/大阪)
2011年 B面の界隈(spectrum gallery/大阪)
2012年 0≒Be式(コンテンポラリーアートギャラリーZone/大阪)
    そううぃんどう(street gallery/神戸)
1,000×しまだそう×青い家(AIR南山城村「青い家」/京都)
2013年 明後日の芳香(spectrum gallery/大阪)
2014年 そううぃんどう(street gallery/神戸)
    8th wonder of the galaxy(spectrum gallery/大阪)
    ようやく無題(2kw gallery/大阪)
    NO PLAN―脳腐乱―(KUNST ARZT/京都)
2015年 イメージでした(spectrum gallery/大阪)
キャプテンフランスパンとレーザーワニ(2kw58/大阪)
    Maybe, Cosmos (YIRI ARTS/台北)

[受賞・入選]
2008年 全国公募 第七回サムホール大賞入選
2012年 ゴールデンコンペティション2012優秀賞受賞
シェル美術賞2012 入選(2011、2010も入選)
2015年 YOUNG ART AWARD 2015 ベスト5ノミネート

[パブリックコレクション]
南山城村役場(冬耳、長友紀子、沖晋吾、田中秀介、岩名泰岳、しまだそうによる共同制作作品)

しまだそう|ズドン

田中 秀介(たなかしゅうすけ)

1986年 和歌山県生まれ
2009年 大阪芸術大学美術学科油画コース卒業

[個展]
2013年 回想と突発のわれわれ(Gallery Morning/京都)
2015年 私はここにいて、あなたは何処かにいます。(Gallery PARC/京都)
2016年 円転の節(トーキョーワンダーサイト渋谷/東京)

[グループ展]
2013年 夜水鏡みがかず見るよー死と詩ー(Gallery OUT of PLACE/奈良)
有馬温泉路地裏アートプロジェクト2013(有馬温泉/兵庫)
2014年 まよわないために -not to stray-(the three konohana/大阪)
CONSTELLATION 2014-星座的布置展-(上野の森美術館/東京)
2015年 liquid section(2kw gallery/大阪)

[受賞・入選 等]
2009年 第24回 ホルベイン・スカラシップ奨学生認定
「Art Camp 2009」サントリー賞受賞
2014年 FACE 2015 損保ジャパン日本興亜美術賞入選
シェル美術賞 入選
2015年 トーキョーワンダーウォール2015入選
Gallery PARC Art Competition 2015入選

田中 秀介|いにしえと青年の道

ALLNIGHT HAPSについて

本企画は、若手アーティストおよび若手キュレーターの養成を目的とし、年間2名の企画者による展覧会シリーズです。HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく構成となっています。

関連記事


ALLNIGHT HAPS 2016後期 「私がしゃべりすぎるから/私がしゃべりすぎないために」

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2013年より毎年「ALLNIGHT HAPS」を開催し、今年で4年目となります。本企画は、HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく独自の構成となっております。また同時に、若手アーティスト・若手キュレーターの養成を目的としております。
2016年度後期は、自身も画家として活躍する厚地朋子の企画により「私がしゃべりすぎるから/私がしゃべりすぎないために」を開催いたします。展示空間に入ることができないショーケースギャラリーの特性を活かし、彫刻における触覚的な視覚性を問う試みです。

概要

ALLNIGHT HAPS 2016後期
「私がしゃべりすぎるから/私がしゃべりすぎないために」

 

会期:2016年10月1日(土)~ 2017年2月12日(日) 会期中無休
企画:厚地朋子
出展作家:花岡伸宏/吉田朝麻/對木裕里/山下耕平(会期順)
展示時間:18:00〜9:30(翌日朝)
会場:HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339)
主催:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
協力:taïmatz、TEZUKAYAMA GALLERY、 MORI YU GALLERY
支援:平成28年度文化庁文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
助成:公益財団法人 朝日新聞文化財団

展示期間

・花岡伸宏  2016年10月1日(土)〜 10月31日(月)
・吉田朝麻  2016年11月8日(火)〜 11月30日(水) *11月19日(土)17:00-「マッスルNTTなどズLIVE」開催!
・對木裕里  2016年12月4日(日)〜 2017年1月4日(水)
・山下耕平  2017年1月12日(木)〜2月12日(日)

企画

【企画:厚地朋子】
厚地朋子は1984年京都府生まれ。
2008年 京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業、2010年 京都市立芸術大学大学院修士課程修了。2010年「絵画の庭—ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館、大阪)や 2014年「絵画の在りか The Way of Painting」(東京オペラシティアートギャラリー、東京)などグループ展に多数参加。2013年「わたしたちは粒であると同時に波のよう」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)や2014年「egØ -「主体」を問い直す-」(punto、京都)などの自主企画展も積極的に企画、参加している。また2015年にはアートブック『辺集』を企画、出版。最新の展覧会は2016年1月の個展「コズミックダンス」(taïmatz、東京)。
現在、京都にて制作、活動中。
 

企画にあたって
「ALLNIGHT HAPS」の大きな特徴のひとつに、作品と鑑賞者の間に絶対的に立ちはだかるガラス扉の存在があります。鑑賞者が作品に近寄りたくとも許されません。それは何ともはがゆいものです。しかし、実際にALLNIGHT HAPSを鑑賞したときの経験から、これは立体や空間を扱う作品を展示するべきだと思いました。
(本来、様々な角度から鑑賞されるべき作品が一方向からしか鑑賞できず全体が把握できない状況は、王座に君臨する何者かのようで、またコインに描かれた横顔の権力者とどこか似ていると思いました)
ガラスを隔てた作品の在る空間に身体を置けなくとも、視覚は進むことができます。鑑賞者は制約の中で自分の思考と想像力を総動員し作品と向き合います。ものの全てを把握できない状況を積極的かつ肯定的に捉えたい。それは、目で触るかのようであって彫刻を絵画のように見るようでもあります。
高村光太郎は「触覚の世界」で「私にとって此世界は触覚である」と述べています。絵描きである私にとってこのことは非常に新鮮なものでした。私はいささか触覚について無頓着であったと思うのです。そして自分と外界との完全なる分離を改めて認識しました。この展覧会を作るうえで目指したことは、「内側の拡張」と「感覚の総動員」です。見えているものが全てではなく、見ることを通して手触りや音や匂いを感じ、さらにその奥にある何かを必死に感じようとする心と思考のトレーニング、とも言えます。
(個人的な話になりますが、今回、初めて展覧会をキュレーションすることになり、とてもびびっています。やはり自分の日々の制作から切り離して考えることが難しく、結局、自分の絵を考えるように展覧会を考えました。昔、一瞬の気の迷いから立体作品を作ったことがあります。しかし、ある人から「立体作っても結局絵だね」と言われたことがあります。今回の展覧会も「展覧会作っても結局絵だね」となるかもしれません。)
 

選出理由
手垢や手触りの多い作品を置きたいという欲求がありました。舐め回すように遠くから見つめるだけで、満たされる気持ちと満たされない気持ちの両方をいっきに味わう。夜道に佇んで、想像力という力でガラスを超え、身体の心地よい置いてけぼり感を食らう。そんな風景を思い描いています。
花岡伸宏や對木裕里の作品には手垢や手触りがしっかり残っています。それらは思わず触ってしまいそうになります。山下耕平の作品は、この不自由な自由を楽しむことができる柔らかさがあります。吉田朝麻はさらに音を扱うことができます。音を通して、ガラスを超え鑑賞者と作品が触れ合うことができると考えました。
触覚というものは最も幼稚であり、最も根源的なものであるという高村光太郎の言葉と同時に、私は、いい作品に出会うとどんなメディアであれ触りたくなることを思い出しました。

出展作家

花岡伸宏(はなおか のぶひろ)

1980年広島県生まれ、京都府在住
2006年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了

http://hanaoka.p2.weblife.me//

[個展]
2015 「Statue of clothes」MORI YU GALLERY KYOTO、京都
2013 「無形の排泄」MORI YU GALLERY KYOTO、京都/東京
2012 「回帰 recurrence」Gallery PARC、京都
「入念な押し出し」ギャラリー恵風、京都

[グループ展]
2016 「VOCA展2016」上野の森美術館、東京
2015 「RESONANCE Ⅳ -生活とかたち-」ギャラリー揺、京都
    「still moving」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
2014 「disappear」ギャラリーあしやシューレ、兵庫
  「Paraglider」ART SPACE ZERO-ONE、大阪
2013 「ユーモアと飛躍-そこにふれる-あいちトリエンナーレ2013
     並行企画事業」岡崎市美術博物館、愛知
  「集積と解放」京都府アールブリュッ都ギャラリー
2009 「After School-放課後の展覧会-」元立誠小学校、京都

[受賞歴]
2009 「第12回 岡本太郎現代芸術賞展」特別賞
2006 「JEANS FACTORY ART AWARD 2006」優秀賞
2005 「群馬青年ビエンナーレ’05」奨励賞

花岡伸宏 《statue of clothes(yellow)》, 2015

吉田朝麻(よしだ あさお)

1984年京都府生まれ、静岡県在住
2007年京都市立芸術大学美術学部デザイン科卒業

http://musclentt.com/nados/

2003年「マッスルNTT」名義にて音楽活動開始。ライブや自主リリース、テーマ曲の制作やリミックス等を行う。
2007年京都市立芸術大学 美術学部 デザイン科 プロダクトデザイン専攻 卒業。
2012年より印刷媒体zine(ジン)作りや様々な印刷技術を体験できる場作りユニット「ZING」(ジング)をトモノカナコと結成し、静岡県をはじめ長野県松本市美術館や東京都庭園美術館にて場所作りやワークショップ等を行う。
2014年自身のバンド「マッスルNTTなどズ」活動開始。2枚のアルバムを自主レーベル「百科」よりリリースし各地でライブ活動を行う。
2014年、15年、16年 浜松鴨江アートセンターレジデンス事業に採択され音楽制作や音にまつわる作品制作を行い展示やワークショップを行う。
2014年より鴨江アートセンター主催「鴨江アートバザール」のアートディレクションを行う。

《コトコロン》, 2015

對木裕里(ついき ゆり)

1987年神奈川県生まれ、東京都在住
2009年武蔵野美術大学彫刻学科卒業
2011年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了

http://tsuikiyuri.wixsite.com/potato

[個展]
2015 「左みずうみ」Alainistheonlyone、東京
2014 「分け入って、分け入って」古書まどそら堂、東京

[グループ展]
2016 「Identity XII–崇高のための覚書-curated by Taro Amano-」
日動contemporary art、東京
「ここにもアートかわぐち」川口市キュポ・ラ、埼玉   
「第11回大黒屋現代アート公募展」板室温泉 大黒屋、栃木 
2015 「Feb.」神奈川県民ホール
    「それには興味がわかないと思います。」Alainistheonlyone、
東京
  「第4回新鋭作家展 本の場」川口市立アートギャラリー・ア
トリア、埼玉
2014 「怪作展」ギャラリー新九郎、神奈川
  「第9回大黒屋現代アート公募展」板室温泉 大黒屋、栃木
  「面白い技術」清閑亭、神奈川
2013 「怪作展」ギャラリー新九郎、神奈川
  「第8回大黒屋現代アート公募展」板室温泉 大黒屋、栃木
  「ongoingXmas」art center ongoing、東京

[受賞歴]
2016 「第11回大黒屋現代アート公募展」大賞
2014 「第9回大黒屋現代アート公募展」入賞
     「第4回新鋭作家展」優秀賞/川口市立アートギャラリー・ア
トリア、埼玉
2013 「第8回大黒屋現代アート公募展」入賞
2011 「京都市立芸術大学作品展」同窓会賞

對木裕里《犬の土地》, 2016(photo by Kei Okano)

山下耕平(やました こうへい)

1983年茨城県生まれ、京都府在住
2010年京都市立芸術大学大学院美術研究科造形構想専攻修了

koheiyamashita.jimdo.com

[個展]
2013 「ヒュッテにて」TEZUKAYAMA GALLERY、大阪
2010 「Traverse」TEZUKAYAMA GALLERY、大阪

[グループ展]
2015 「ART KAOHSIUNG」City Suites-Kaohsiung、高雄(台湾)
「The Glory (of phenomenon) : ActⅠ」TEZUKAYAMA
     GALLERY、大阪
  「See SawとK氏のコレクション展」See Saw gallery +
     café、愛知
2013 「わたしたちは粒であると同時に波のよう」京都市立芸術
     大学ギャラリー@KCUA
     「近所の迷子」taïmatz、東京
  「TSCA Rough Consensus」ホテルアンテルーム京都
2012 「OUR HIDDEN PLACES」a・room、京都
 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」松代
     木和田原地区、新潟
  「隠喩としての宇宙」ホテルアンテルーム京都/タカ・イシ
     イギャラリー京都
「Views of Life」hpgrp GALLERY NEW YORK(アメリカ)

[その他]
2015 アートブック『辺集』企画・出版

[受賞歴]
2010 「京都市立芸術大学作品展」同窓会賞
2008 「京都市立芸術大学作品展」市長賞

山下耕平《ヒュッテにて》, 2013

ALLNIGHT HAPSについて

本企画は、若手アーティストおよび若手キュレーターの養成を目的とし、年間2名の企画者による展覧会シリーズです。HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく構成となっています。

関連記事


ALLNIGHT HAPS 2015第一期「逆流」

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2013年より毎年「ALLNIGHT HAPS」を開催し、今年で3年目となります。本企画は、HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく独自の構成となっております。また同時に、若手アーティスト・若手キュレーターの養成を目的としております。
2015年度前期は、美術家、金氏徹平の企画による「逆流」、後期は、音楽家であり、数々のイベント企画運営を行ってきた山崎伸吾による「DEMO」を開催いたします。
第一期と第二期の間には両企画者によるフェスティバルの開催を予定しています。

概要

第一期「逆流」

会期 2015年7月1日(水)~10月31日(土) 会期中無休
企画 金氏徹平
出展作家 TV Moore/森千裕/カワイオカムラ/小金沢健人/藤澤信輔/京都市立芸術大学彫刻専攻ゼミ1/金氏徹平(会期順)

展示時間 19:00〜10:00(翌日朝)
会場 HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路五条上る山崎町339)
主催 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
支援 平成 27 年度文化庁文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
助成 公益財団法人 朝日新聞文化財団

【企画者:金氏徹平】
1978 年京都府生まれ。個展「溶け出す都市、空白の森」(2009、横浜美術館)など国内での発表のほか、海外での個展や企画展も多数。近年では、シンガポールビエンナーレ2011、北京での個展「Towering Something(2013、ユーレンス現代美術センター)」、「ザ・コンテンポラリー1われらの時代:ポスト工業化社会の美術(金沢21世紀美術館)」など。また、2011 年「家電のように解り合えない」(作・演出:岡田利規、出演:森山開次)、2013 年、ARICA+ 金氏徹平「しあわせな日々」(あいちトリエンナーレ2013 にて初演)にて舞台美術を手がける。teppeikaneuji.com

【企画に当たって】
「上と下、過去と未来、現実と幻想、明と暗、静と動などの逆流がおこる場所と時間がテーマ。」

FESTIVAL OMOIDE(OMO_FES)

日時 2015年10月31日(土)-11月1日(日)
   12:00 – 20:00
場所 HAPSオフィス
出演 ALLNIGHT HAPS参加アーティストたち(未定)、その他ゲスト大勢

チケット
1日券:1,500円
2日券:2,000円

本キュレーターである金氏徹平と山崎伸吾、そして参加アーティストによるフェスティバルを開催いたします。詳細は追ってお知らせします。乞うご期待!
https://haps-kyoto.com/omofes/

出展作家/展示期間

TV Moore

7月1日(水)~ 13日(月)
シドニー大学(ビジュアルアーツ専攻)卒業、カリフォルニア芸術大学修了。世界中の美術館・ギャラリーなどで展覧会多数。絵画、ビデオ、フィルム、写真、演劇など複数のメディウムで制作を行っている。心理的空間、パフォーマンス、ナラティブ(物語叙述的)もしくは非-ナラティブな構造を用いながら、物語の中に物語、あるいは歴史の中にある歴史があるような無数の世界を表現している。主なグループ展に、韓国・釜山ビエンナーレ、第1回トリノトリエンナーレ(イタリア)、第16回シドニー・ビエンナーレなど。シドニー・ビエンナーレでの新作「エスケープ カーニバル」は、現在シドニーのコッカトゥー島に常設されている。また、ニューヨークで複数の重要なプロジェクトが進行中である。

森 千裕

7月14日(火)〜27日(月)
1978年大阪府生まれ、東京在住。2005年京都市立芸術大学大学院修士課程修了。都市社会で、さまざまなことが同時に起こっている、この世の中の現象を作品にしている。日常品で構成した立体作品、水彩や墨などを用いて描かれた平面作品、膨大なドローイングや言葉や写真などを収録した「森ブック」の刊行など、さまざまな表現形態で作品を発表している。
今回展示予定の映像作品では音楽をOORUTAICHIが担当している。
主なグループ展に「ALLLOOKSAME ?/ TUTTTUGUALE ?: Arte Cina Giappone Corea Art」(2006年、サンドレット・レ・レバウデンゴ財団、トリノ、イタリア)、「夏への扉- マイクロポップの時代」(2007年、水戸現代芸術館)、「絵画の庭─ゼ ロ年代日本の地平から」(2010年、国立国際美術館)、「MOTコレクション第2部 残像から-afterimages of tomorrow」(2013年、東京都現代美術館)、「六本木クロッシング2013」(2013年、森美術館)がある。chihiromori.com

カワイオカムラ

7月28日(火)〜8月6日(木)
京都市立芸術大大学院在学中の1993年にアートユニット「カワイオカムラ」結成。94年同大学院美術研究科修了。97年以降、アニメーションを主とする映像作品を制作するようになる。98年、国際展「どないやねん~現代日本の創造力」(パリ国立高等美術学校)に出品。2000年、テレビ東京「バミリオン・プレジャー・ナイト」の制作に参加。05年、短編映画祭「第1回Under 10 minutes Digital Cinema Festival」グランプリ受賞。主な個展に「カワイオカムラマ?サマータイムブルースアニメーション?」(07年、京都芸術センター)、個展「クリテリオム71」(07年、水戸芸術館)。2011年、映画祭「現代日本映画番外編〝関西からの声〟」(パリ日本文化会館)、2012年には「第65回ロカルノ国際映画祭」短編部門特別プログラムに正式招待された。

小金沢健人

8月7日(金)〜21日(金)
1974年東京都生まれ、ベルリン(ドイツ)在住。武蔵野美術大学映像学科卒業後ドイツに渡り、以来ベルリンを拠点に活動を続ける。映像、ドローイング、インスタレーションなど多様な表現メディアを用いた作品群を国内外で発表している。国内では、主な個展に「あれとこれのあいだ」(2008年、神奈川県民ホールギャラリー)、「Dancing in your head」(2004年、資生堂ギャラリー)。主なグループ展に「横浜トリエンナーレ2008」(新港ピア)、「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」(森美術館)、「ザ・コンテンポラリー1われらの時代:ポスト工業化社会の美術」(金沢21世紀美術館)など。

藤澤信輔

8月26日(水)〜9月24日(木)
2004年京都市立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻卒業。イメージと造形行為全般との関係から生じる自由意志について思考し、実践している。個展「イメージすること映像について歩きながら考える。」(2010年、同時代ギャラリー)、グループ展「境谷小学校作品展」(2013年)

*以下の時間のみ、鑑賞者が会場内に自由に入ることができます。
・8月29日、9月5日、12日、19日(土)12:00〜19:00(9月12日のみ夜間21時まで開場)

京都市立芸術大学彫刻専攻ゼミ1(川瀬鮎美、君嶋紗帆、楠井沙耶、辻村知夏、御厨阿未、宮木亜菜)

9月26日(土)〜10月12日(月)
「池の中でロクロール」
池に波が立つ。寄せては返す池の波は形を変え、どこまでも波紋を広げていく。
私たちはこの場所をいくつかの視点から眺めた。その視点によって絶えることなく変化し続けるそれぞれの場所は決して鳴り止まない。
いくつもの場所が提示され、間を繋ぎとめるひとつの波があったとき、それは大きくうねり出す。
一つの空間・一つのユニットを共有し、視点がずれていくようにリレー形式で行われる5つの展示と、それをつなぐ展示替えパフォーマンス。
断絶されることなく行われる“見る・見られる”の提示と変換によって生まれる新しい視点の獲得を目指します

金氏徹平

10月16日(金)〜30日(金)

撮影:守屋友樹

ALLNIGHT HAPSについて

本企画は、若手アーティストおよび若手キュレーターの養成を目的とする、年間2名の企画者による展覧会シリーズです。HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただきます。

関連記事


ALLNIGHT HAPS 2015第二期「DEMO」

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2013年より毎年「ALLNIGHT HAPS」を開催し、今年で3年目となります。本企画は、HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく独自の構成となっております。また同時に、若手アーティスト・若手キュレーターの養成を目的としております。
2015年度前期は、美術家、金氏徹平の企画による「逆流」、後期は、音楽家であり、数々のイベント企画運営を行ってきた山崎伸吾による「DEMO」を開催いたします。
第一期と第二期の間には両企画者によるフェスティバルの開催を予定しています。

概要

第二期「DEMO」

会期 2015年11月7日(土)~2016年2月29日(月) 会期中無休
企画 山崎伸吾
出展作家 荒木優光/金氏徹平/小松千倫/松見拓也/梅田哲也(会期順)

展示時間 19:00〜10:00(翌日朝)
会場 HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路五条上る山崎町339)
主催 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
支援 平成 27 年度文化庁文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
助成 公益財団法人 朝日新聞文化財団

【企画者:山崎伸吾】
1978年倉敷市水島生まれ。音楽家/ディレクター。
京都を拠点に、音楽・美術・工芸・デザインなどを行う人たちと共同し企画を行う。
京都精華大学卒業後から環境や社会・アート・ライフスタイルをテーマにしたトークイベント、
先鋭的なアーティストを集め開催したフェス型音楽イベント、ショップ/ギャラリーが併設されたスペースの運営など、数多くのプロジェクトを行う。
現在は、地域に根ざしたものづくりに強い関心を持ち、主に伝統産業の分野で作り手に寄り添ったプロジェクトを行う。伝統工芸を中心とした若手工芸家のための育成プログラム「京都職人工房」、京都のデザインカルチャーWEBマガジン「Refsign Magazine Kyoto」、21世紀の公民館をコンセプトにしたスペース「Social Kitchen」のディレクターを担当。
その他、音楽家として双子の未亡人、モノクロームサーカス、高嶺格などのダンス/パフォーマンス作品に参加。バンドGTSVLではドラムを担当している。
 

【企画に当たって】
「集団での示威運動としてのデモンストレーションと、試聴盤としてのデモテープの2つの意味を持つ「DEMO」。また、[democratic]など制度または概念としての「民主主義」にまつわる言葉群にもつながる。今後、アーティストが放つアイデア(作品)が既成の制度に向けた試験的な運動へと変容していくと面白いだろうなという願いのような出会いのような。」

FESTIVAL OMOIDE(OMO_FES)

日時 2015年10月31日(土)-11月1日(日)
   12:00 – 20:00
場所 HAPSオフィス
出演 ALLNIGHT HAPS参加アーティストたち(未定)、その他ゲスト大勢

チケット
1日券:1,500円
2日券:2,000円

本キュレーターである金氏徹平と山崎伸吾、そして参加アーティストによるフェスティバルを開催いたします。詳細は追ってお知らせします。乞うご期待!
https://haps-kyoto.com/omofes/

出展作家/展示期間

荒木優光

11月7日(土)〜23日(月)
1981 年山形県生まれ。京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業。音に関する作品 を作る。主な作品に 2015 年「sunroof〈代理シャウトのオーディオシステム〉」、2014 年「ダイアローグ no.1~no.6」、2013 年「パブリックアドレス-音場 2」「Public Address/パブリックアドレス」、2012 年「横断の調べ – 福島の海岸へ釣りに行った 男」「煙にまかれたジュークボックス」、2011 年「@アッチ&コッチ~N 市からの呼び声」、記録音源 「HIROSHIMA-HAPCHEON」など。他、舞台作品や映像作品における音響多数。2014 年、記録にまつわる作業集団「archives pay」発足。バンドNEW MANUKE のメンバー。

金氏徹平

11月28日(土)〜12月14日(月)
1978 年京都府生まれ。個展「溶け出す都市、空白の森」(2009、横浜美術館)など国内での発表のほか、海外での個展や企画展も多数。近年では、シンガポールビエンナーレ2011、北京での個展「Towering Something(2013、ユーレンス現代美術センター)」、「ザ・コンテンポラリー1われらの時代:ポスト工業化社会の美術(金沢21世紀美術館)」など。また、2011 年「家電のように解り合えない」(作・演出:岡田利規、出演:森山開次)、2013 年、ARICA+ 金氏徹平「しあわせな日々」(あいちトリエンナーレ2013 にて初演)にて舞台美術を手がける。teppeikaneuji.com

小松千倫

12月19日(土)〜2016年1月18日(月)
1992年高知県生まれ、2015年京都市立芸術大学大学院修士課程絵画専攻構想設計在籍中。16歳の頃よりReaperを使用したサンプリングコラージュ、フィールドレコーディング、プロセッシングされたノイズ・音響作品を制作、高校時代よりmix CDの制作、ネット上での公開を開始。Madeggとしては、2012年 flauより1st 『Tempera』をTシャツにDLリンクという形式でリリースし、英MixmagのBest Album of Monthに選出されるなど欧米を中心に高い評価を得る。Sonar Sound 2013 Osaka/Tokyo 両公演に20歳の最年少記録で出演。2015年より、IdleMomenstと共同主催で『INTEL』をオーガナイズし、D/P/IやTCF等のアーティストを招聘。自身のレーベル『NOCREDIT』の運営をスタートした。また、知覚領域の内外における『音』をテーマにしたインスタレーション作品、映像作品、平面作品の発表、グラフィックデザイン、リトルプレスの制作も行う。
http://kazumichi-komastu.tumblr.com/

松見拓也

1月23日(土)〜2月8日(月)
1986年生まれ。京都精華大学デザイン学部卒業。
2010年よりパフォーマンスグループcontact Gonzoに加入。同年、NAZEと共に犯罪ボーイズ、鏡世界社を結成。フリーランスのデザイナー、フォトグラファーとして活動している。現在HAPSスタジオを活用中。

梅田哲也

2月13日(土)〜2月29日(月)
1980年熊本県生まれ、大阪を拠点に活動中。展覧会やライブパフォーマンス、即興演奏など、様々な形態で活動を展開。ミュージシャンや美術家とのコラボレーションも多数実践している。音や光などシンプルな物理現象を拡張するように、独自のライブ空間を築くアーティスト。近年の主な個展に、「クリテリオム」(2008年、水戸芸術館)、「大きなことを小さくみせる」(2011年、神戸アートビレッジセンター)など。主なグループ展では、「あいちトリエンナーレ2010」(二葉ビル、名古屋)、「Double Vision: Contempoary Art From Japan」(2012年、モスクワ市近代美術館)などにも参加し、近年では「十和田奥入瀬芸術祭」(2013年)でも注目を集めた。

HOTEL NEW OSOREZAN 2013/Ota Fine Arts SINGAPORE

ALLNIGHT HAPSについて

本企画は、若手アーティストおよび若手キュレーターの養成を目的とする、年間2名の企画者による展覧会シリーズです。HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただきます。

関連記事


ALLNIGHT HAPS 2014「ミッドナイトサマーシアター」

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、昨年8月より「ALLNIGHT HAPS」を開催いたしております。本企画は、HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく独自の構成となっております。また同時に、若手アーティストの発表を支援するとともに、若手キュレーター養成を目的としております。
2014年度前期は、向井麻理の企画により、夜の光と映像が特別な場を作りだす「ミッドナイトサマーシアター」を開催いたします。美術のみならず多様なジャンルで活躍する作り手たちの映像と日常の時間がリンクし、リラックスした雰囲気と高揚感が入り交じった、縁日のような場がそこに現れるはずです。
是非、ご高覧ください。

開催概要

会期    2014年5月3日(土)~8月31日(日) 会期中無休
展示時間  19:00〜10:00(翌日朝)
会場    HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路五条上る山崎町339)
企画     向井麻理
出展作家  荒川智雄/ひらのりょう/MARK/映像発信てれれ/fuzitama/最後の手段/山本麻紀子/伊藤存+青木陵子
主催     東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
支援    平成 26 年度文化庁地域発・文化芸術創造発信 イニシアチブ
助成    公益財団法人 朝日新聞文化財団

出展作家/展示期間

Tomoo Arakawa/5月3日(土)~ 16日(金)
1975年福島県生まれ。ギャラリスト。United Brothers INCを経営する傍ら、新進気鋭コンテンポラリーアートギャラリー、Green Tea Gallery Worldwideを企画運営する。2011年の震災をきっかけに次世代エネルギーとしてのアートをめぐるモキュメンタリーSFパフォーマンス映画「Android」シリーズの製作総指揮をとる。世界の若手芸術家総勢20名が製作協力する異色映像集。本展では初の日本上映となる。http://www.greenteagalleryworldwide.com/

ひらのりょう/5月17日(土)~ 30日(金)
1988年埼玉県生まれ。映像作家。多摩美術大学情報デザイン学科卒業。お化けや恋、日々生きている時間からありふれた物事をもとに映像やアニメーションを作る。第15回文化庁メディア芸術祭新人賞他、受賞多数。海外でも企画上映展に参加。http://foghorn.jp所属。本展ではApple主催第三回学生デジタル作品コンテスト グランプリ作品「河童の腕」を展示予定http://ryohirano.com

MARK/5月31日(土)~ 6月13日(金)
1979年秋田県生まれ。音楽家。本名加藤麻希01年頃からひとりで音源制作を開始、8枚の音源を発表。普遍的で美しいPOPSをテーマに、音楽にとどまらず絵や映像も制作する。自身のPVを手掛けるほか2011年には監督・主演・音楽・脚本担当映画「The Magician」を発表。2013年は飴屋法水とコラボライブ敢行。2014年新アルバム発売予定。本展では新作映像発表に加え、オープニングにてライブを行う予定。http://myrel.exblog.jp/

映像発信てれれ/6月14日(土) ~ 7月11日(金)
2003年大阪に設立。一般市民による映像作品を無審査で定期上映する非営利団体。だれもが映像を使って表現し、発表し、多様な価値観をどう受け入れるか。参加者とともに話をしながら考えていく活動を行なっている。10年にわたる活動で上映された、無名の市民による奇跡的ともいえる編集演出作品の中から人気作品を一挙公開。半年の休暇を経て、今回の上映期間中に今後の活動を決定するイベントも開催予定であり、重要な展示でもある。www.terere.jp/‎

fuzitama /7月12日(土)~ 25日(金)
1971年京都府生まれ。美術家。京都市在住。主な展覧会に「六本木クロッシング/森美術館(東京)2004」「きのうよりワクワクしてきた ブリコラージュアートナウ-日常の冒険者達/国立民族学博物館(大阪)2005」「夢伝説-倉本麻弓とフジタマ/群馬県立館林美術館(群馬)2007」などがある。本展では多彩な色が織り込まれた映像を制作するほか、ワークショップも行う。

最後の手段/7月26日(土)~ 8月7日(木)
2009年から活動。映像作家チーム。メンバーは東京芸術大学在学中に出会ったアリサカアユム、コハタレン、オイタマの3人。卒業後は主にミュージッククリップやショートフィルムなどの映像作り、ミュージシャンのCDジャケットなど、グラフィックデザインを幅広く手がける。「やけのはら/RELAXIN’」で文化庁メディア芸術祭2013 エンターテイメント部門新人賞受賞。本展では異なる3人の個性が凝縮された作品を展示予定。http://saigono.info/

山本麻紀子/8月8日(金)~ 22日(金)
1979年京都府生まれ。芸術家。2003年、京都市立芸術大学美術学部・構想設計専攻卒業、2005年、同大学院・造形構想専攻を修了。大学在籍中より、環境や人々と作用しあうプロジェクトベースの活動を続けている。日常生活における人間の普遍的な思考や行動を拾い出しながら、様々なメディアやシステムを利用し、出会いや対話を発生させ記録をしている。本展ではワークショップやレクチャーなどの活動も企画予定。www.makikoyamamoto.com

伊藤存+青木陵子/8月23日(土) ~ 31日(金)
青木陵子(1973年兵庫県生まれ。京都市芸術大学大学院美術研究科修了)と 伊藤存(1971年大阪府生まれ。京都市立芸術大学美術学部卒業)によるアニメーションの共同制作。2000年より共同制作を始める。「横浜トリエンナーレ2001」をはじめ、近年では2011年「世界制作の方法」(国立国際美術館)などで映像のインスタレーションを発表している。

企画

向井麻理
1978年神奈川県生まれ。大工。ニューヨーク市立大学ジャーナリズム科卒。アート&ドキュメンタリー映画プロデュース業のかたわら、簡易建築物の製作をライフワークとして行っている。映像と人が場にもたらす瞬間的な縁日感覚に注目し本展を企画した。
 

※ 作家と作品が入れ替わる初日は、オープニングパーティを行います。
※ 展示期間中の夜間上映中は無音上映となります。
※ 上映スケジュール、プログラムは予告なく変更する可能性があります。

関連イベント

ライブ MARK マイアミ

日時:2014年5月31日(土)
開演:15:00 (開場 14:30)
チケット:前売り 1,500円/当日 2,000円
会場:壱坪シアタースワン(京都市下京区下諏訪町355-2)
地下鉄烏丸線 五条駅 8番出口徒歩1分
出演:MARK/マイアミ
予約 petagoronm@gmail.com
MARKが京都にやってくる。新しい映像作品とアルバムとともにー。11年ぶりにマイアミとライブを敢行。
アコースティックと演劇のミラクル3時間。
終了後、HAPSでのMARKの映像展オープニングレセプションパーティに移動します。

映像発信てれれによる上映&連続トーク企画

開催日:2014年6月20日(金)、25日(水)、7月5日(土)

「民話から宇宙へ」トーク

登壇者:山本麻紀子(本展出展作家)×磯部洋明(京都大学 宇宙総合学研究ユニット特定准教授)
日時:8月10日(日)17:00-19:00
参加費:500円
会場:HAPS

ALLNIGHT HAPSについて

本企画は、若手アーティストおよび若手キュレーターの養成を目的とする、年間2名の企画者による展覧会シリーズです。HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただきます。

関連記事


ALLNIGHT HAPS 2014「暗闇から真昼を覗き見る」

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、昨年8月より「ALLNIGHT HAPS」を開催いたしております。本企画は、HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただく独自の構成となっております。また同時に、若手アーティストの発表を支援するとともに、若手キュレーター養成を目的としております。
2014年度後期は、中本真生の企画により「暗闇から真昼を覗き見る」を9月5日(金)から開催いたします。
是非、ご高覧ください。

開催概要

会期    2014年9月5日(金)~2015年2月28日(土)
※ただし、11月5〜7日、1月13日〜31日を除く
展示時間  19:00〜10:00(翌日朝)
会場    HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路五条上る山崎町339)
企画   中本真生
出展作家  浦崎力/ATTACK THA MOON/浅木久輝、二井貞信、福村惣太夫、牧野恵子、渡部恒治/林勇気
主催    東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
支援    平成26年度文化庁地域発・文化芸術創造発信 イニシアチブ
協力    みずのき美術館

企画趣旨

4回目の企画となる今回は、会期中に3組の個展、1回のセレクション展、セレクション展に関連したワークショップとトークを行います。全体が一つの流れとして連続性のあるものになっています。
 

『みずのき絵画ALLNIGHT HAPSセレクション展』は、亀岡市に拠点をおき美術館や絵画教室等を運営する「みずのき」に協力していただき行います。本企画の展示作家を含む5組の若手アーティストが選定者となり、みずのき内にある収蔵庫に入り、また、絵画教室での制作風景を見学しながら、みずのきの絵画活動で描かれた作品をそれぞれ1点選出して展示します。会期中には、選定者を迎えトークイベントを開催し、選定理由などを主題に対話を行います。国際的に評価されているみずのきの作品を現場で選ぶ行為は、若いアーティストにとってインスピレーションを刺激される貴重な体験となります。また若手アーティストの柔軟な発想は、近年注目を集めているアール・ブリュット/アウトサイダー・アートの解釈に多様性をもたらすでしょう。
 

『浦崎力 個展/夜のみずのき動物園』では、浦崎が収蔵庫に入ったことをきっかけに着想した、みずのきの絵画活動で描かれた作品のイメージを使用した映像インスタレーションを展示予定。ペイントユニットATTACK THA MOONは、壁面に直接グラフィティを描き、展示空間を変容させていきます。さらに、本企画最後の展示となる『林勇気 個展/overlap』では、他3回の展示に出てきたイメージたちが再登場する予定です。
 

今回、展示アーティストとトークゲストには、美術、映像、音楽、舞台芸術、ストリートカルチャーといった、様々な分野で活動するアーティストを選出しています。異なる技法、文化背景を持つアーティスト、作品相互の出会いを演出することで、新しい可能性を生み出し、さらに作家たちが自らを相対化することで、それぞれの表現をより自在にしていくことを期待しています。

出展作家/展示期間

浦崎力 個展/夜のみずのき動物園
会期:2014年9月5日(金)~ 30日(火)

音楽:てあしくちびる
ミュージックビデオの制作を中心に活動する映像作家 浦崎力の初個展。みずのき美術館のコレクションから、動物を描いた作品を選び、それらのイメージを用いて制作したアニメーションを、3面スクリーンの映像インスタレーションとして展示します。

浦崎力
1979年千葉県市川市に生まれる。発表するあてのない漫画、音楽、アニメーションを制作したりしなかったりしていたが、2011年末からアニメーションによるPVを細々と発表するようになる。もともと明確な自分らしさを持たない上に、曲を聴いたときに頭に浮かんだイメージの再現を最優先に映像化する方針のため毎回作風が異なるが、一貫して既存の視覚情報を利用したアイデアを多用する傾向にある。パトロン様随時募集中。主なPVに『てあしくちびる/ペリ』(2014)、『シャークニャークス/ベルベット』(2012)、『BOSSSTON CRUIZING MANIA/完璧な隠れ家』(2011)がある。
http://youtu.be/2MZV6pTzjmw

シャークニャークス PV「ベルベット」 監督:浦崎力、2012年

PAINT by ATTACK THA MOON
会期:2014年10月1日(水)~ 11月4日(火)

ストリートカルチャーに根差した活動を行うペイントユニットATTACK THA MOONが会期中、スペースの壁面に直接描いていきます。10月3日(金)12:00-18:00、4日(土)14:00-22:00、8日(水)12:00-18:00、10日(金)12:00-18:00、18日(土)の14:00-22:00、24日(金)12:00-18:00、29日(水)13:00-18:00、31日(金)12:00-18:00に公開制作を行います。

ATTACK THA MOON
流動的な模様や記号を描く中LAと、プリントアウトされた紙を模写するTAKUJIによる京都のペイントユニット。2007年に結成。クラブ、野外フェスティバル、美術館など国内各地の様々な場所で開催されるイベントに出演している。2012年にはオーストラリア、2013年にはロンドンに渡り壁画制作を行った。鴨川河川敷や京都の老舗クラブMETROなどで『LIVE PAINT BATTLE』を開催したり、火打形公園スケートボードパークでスケート、ペイント、音楽有りの野外イベント『仏血義理』を主催のZUDA(ペインター)と共に成功させるなど、様々なイベントの企画を行っている。幅広く活動を行うが、その精神は一貫してストリートカルチャーに根差している。最近の主な出演イベントに『琵琶湖セッション』(2014年6月14日、食堂MADANIS[滋賀])、『ATELIER YI:HAUS 5th Anniversary』(2014年7月27日、ATELIER YI:HAUS & CAMP[京都・桂])がある。
http://attack-tha-moon.blogspot.jp/

ATTACK THA MOONライブペインティング風景

“暗闇から真昼を覗き見る – NIGHTTIMEHIGH in HAPS”
at. HAPS (大和大路松原下ル西側)
charge 500yen w.1drink
2014.11.01.sat – 15:00~20:00

live >>> B.i.G PNII
nth sound >>> TAMAI-I , KAZE , GOKU , KCY
livepaint >>> ATTACK THA MOON
camera >>> YUI
food >>> chie.kitchen

みずのき絵画 ALLNIGHT HAPSセレクション展
会期:2014年11月8日(土)~2015年1月12日(月)

みずのきの絵画活動で描かれた作品から、若手作家たちが選定した7点を展示します。
※みずのき絵画 ALLNIGHT HAPSセレクション展のみ昼もご覧になれます。

展示作家:
浅木久輝(あさき ひさてる)・・・1968年生まれ
福村惣太夫(ふくむら そうだゆう) ・・・1936年生まれ
二井貞信(ふたい さだのぶ)・・・1917~1978年
牧野恵子(まきの けいこ) ・・・1951年生まれ
渡部恒治(わたべ つねはる)・・・1946~2006年

選定者:ATTACK THA MOON、浦崎力、林勇気、村川拓也、山城大督

みずのきの絵画活動について
1959年に設立した障害者支援施設みずのき(京都府亀岡市)にて、日本画家・西垣籌一(故人)を講師に迎え、1964年より、絵画教室が開始された。教室で制作された作品は、国内外で高く評価されている。現在も施設内のアトリエにて週一回教室が開かれる他、アトリエ以外でも創作の機会が設けられている。

渡部恒治「くじゃく」、2000年

林勇気 個展/overlap
会期:2015年2月1日(日) ~2月28日(土)

膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを作る映像作家 林勇気のoverlapシリーズ最新作を展示します。映像の素材には、会場近辺で撮影した写真や、本企画に関連したイメージを使用予定です。

林勇気
1976年京都生まれ。京都を拠点に活動する映像作家。1997年より映像作品の制作を始め、国内外の美術展や映画祭に出品。自身で撮影した膨大な量の写真を、コンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを作る。その制作のプロセスと映像イメージは、インターネットやテレビゲームを介しておこなわれる現代的なコミュニケーションのあり方を想起させる。現在宝塚大学造形芸術学部想像力創造学科准教授。主な個展に『あること being/something』(2011、兵庫県立美術館[兵庫])、主なグループ展に『あなたがほしいi WANT YOU』 (2013、WELTKUNSTZIMMER[ドイツ])、『human – frames』(2011、Kunst im Tunnel[ドイツ])がある。
http://www.andart.jp/artist/hayashi_yuki/

林勇気「overlap」、2012年

関連イベント

・ワークショップ
みずのきの絵画活動から生まれた作品で、展覧会を作ります。展覧会は期間限定で公開します。
日時:2014年12月13日(土)10:00-19:00
集合:HAPSオフィス
参加費:無料
定員:10名
ファシリテーター:中本真生(本展キュレーター)、奥山理子(みずのき美術館)
主催:京都府、みずのき美術館
ご予約:イベント名、氏名、電話番号、参加人数を明記のうえ、info@unglobal.jp宛にメールをお送りください。
 

・トーク
“みずのき絵画 ALLNIGHT HAPSセレクション展”の選定作家に選定理由などを伺います。
日時:2014年12月20日(土)15:00-17:00
会場:やすらぎ・ふれあい館
入場料:無料
参加:ATTACK THA MOON、浦崎力、林勇気、村川拓也、山城大督、奥山理子(みずのき美術館)
主催:京都府、みずのき美術館

・MOVING Live 0 in Kyoto
浦崎力、山城大督が参加するライブ・パフォーマンス・プログラム。
参加:柴田剛+池永勢二、宮永亮+志人、浦崎力+てあしくちびる、山城大督+swimm
日時:2014年9月6日(土)
会場:五條會館
主催:MOVING実行委員会
 

・NIGHT TIME HIGH in HAPS
HAPSにて音楽&ライブペインティング&フードありのホームパーティーを開催。
日時:2014年11月1日(土)15:00〜20:00
会場:HAPSオフィス
ライブ:B.I.G PNII
サウンド:NTH CREW ( TAMAI-I / KAZE / GOKU / OG / KCY )
フード:chie. kitchen
入場料:500円(1ドリンク付き)
主催:NIGHT TIME HIGH CREW

・TURN−陸から海へ
みずのき美術館を含む全4会場で巡回されるアール・ブリュット美術館合同企画展。
会期:2014年11月8日(土)〜2015年9月23日(水・祝)
   ※みずのき美術館の会期は2014年11月8日(土)〜2015年1月12日(月)
主催:TURN展実行委員会、日本財団
WEBサイト:http://artbrut-nf.info/
お問い合わせ:info@mizunoki-museum.org
※Eメールでご連絡の際には件名に「アール・ブリュット合同企画展2014」と必ず明記してください。
 

・映像芸術祭 “MOVING 2015”
京都内約8ヵ所を会場にした芸術祭。浦崎力、林勇気、村川拓也、山城大督が参加。
日時:2015年2月6日(金)〜2月22日(日)
主催:MOVING実行委員会
WEBサイト:http://moving-kyoto.jp/
お問い合わせ:info@moving-kyoto.jp

企画

中本真生 NAKAMOTO Masaki
1983年生まれ。企画プロデューサー、キュレーター、アート・ディレクター、美術作家、編集者、ライターなど様々な形で文化芸術に関わりながら活動している。セルフ・プロジェクトとして、京都のアーティストを紹介するWEBサイト&ARTの主宰、アーティストが分野を横断して競演するパフォーマンス・プログラム&ART EVENTの企画を行う。キュレーターとしての実績に、映像芸術祭MOVING(2011年よりディレクター)、美術作家としての実績に個展『AM倉敷Vol.6 Structure of nothingness』(2010年、大原美術館)などがある。

ALLNIGHT HAPSについて

本企画は、若手アーティストおよび若手キュレーターの養成を目的とする、年間2名の企画者による展覧会シリーズです。HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただきます。

関連記事


京都市立高校紹介パンフレットの制作

仕事コーディネート過去事例

<京都市立高校紹介パンフレット『市立高校の歩きかた』の制作>
進路を検討する中学生とその保護者のために、京都にある市立高校9校を紹介するためのパンフレットを制作して欲しいという依頼があり、ヒアリングの内容をもとに美術作家の池田剛介さんに依頼しました。編集は池田さんの主催するJODO編集室が担当し、京都市立高校各校の魅力、それぞれの特色や取り組みを親しみやすい形で紹介をする素晴らしい内容となり大変な好評を得ました。イラスト、漫画は漫画家のスケラッコさんが担当し、未来に向けて歩み始める中学生に寄り添うストーリーを制作いただきました。中学生が進路について考える際のガイド本として楽しく読んでもらえる冊子となることを期待しています。

依頼者:京都市教育委員会
アーティスト:JODO編集室
依頼日:2020年8月5日
発行:2021年4月10日


池田剛介
http://kosukeikeda.net
JODO編集室主催。1980年生まれ。美術作家。京都造形芸術大学卒業。東京藝術大学大学院修了。平成17年度文化庁新進芸術家在外研修員としてボストン滞在。平成27年度ポーラ美術振興財団在外研修員として台北滞在。主な展示に「Malformed Objects」 (山本現代、2017)、「Regeneration Movement」(国立台湾美術館、2016)、「あいちトリエンナーレ2013」など。著書に『失われたモノを求めて 不確かさの時代と芸術』(夕書房)。京都市在住。

冊子情報
[編集]JODO編集室
[漫画・イラスト]スケラッコ
[デザイン]岡田将充(OMD)
[執筆]木藪愛(市立高校の歩きかた 学校紹介)
[撮影]前谷開(一部 各校による提供写真を除く)
[発行]京都市教育委員会

関連記事


外国人高齢者・障がい者生活支援団体パンフレットの制作

仕事コーディネート過去事例

<京都モアネット(京都外国人高齢者・障がい者生活支援ネットワーク・モア)パンフレットの制作>

京都にお住まいの外国にルーツがある高齢者・障がい者のための生活見守り、支援活動を行っている京都モアネットさんより、活動紹介と多文化福祉委員募集のためのパンフレット制作について相談を受け、イラストをもりゆかさん、デザインを井上みなみさんに依頼しました。モアネットさんとお二人の話し合いにより、親しみやすく広く手にとってもらいやすいパンフレットとなりました。これからもモアネットさんの活動の周知が進み、サポートいただける方が増えていくことを切に願います。
 

依頼者:京都モアネット(京都外国人高齢者・障がい者生活支援ネットワーク・モア)
イラスト:もりゆか
デザイン:井上みなみ
依頼日:2020年8月28日
発行:2021年1月
 


 
もりゆか
イラスト・絵本作家
2016年京都市私立芸術大学修士課程日本画専攻修了
京都を拠点に活動。主な作品に「京都和のなぞなぞ絵本」(白泉社)がある。
Instagram: @niwatoriusagi
 

井上みなみ
グラフィックデザイナー / フォトグラファー
平成7年(1995)生まれ。滋賀県出身。2018年京都精華大学グラフィックデザインコースを卒業。
現在は写真とデザイン、二足の草鞋を履きこなすべく修行中。
https://inoue3733.myportfolio.com/top

関連記事



HAPSについて | アーティスト支援 | アートと共生社会
お知らせ | 相談・お問い合わせ | アクセス
サイトマップ | プライバシーポリシー



JP | EN

© 2014- 2025 一般社団法人HAPS