
■SW/AC研究会について
ケアワーカーや表現活動をするアーティストは日々自らとは背景の異なる誰かの話を聞くことを行っています。聞いたことを支援に活かす、記録して引き継ぐこともあれば、胸の内にとどめて葛藤することもあるかもしれません。誰かの語ったことをどのように受け取ることができるのでしょうか。語られたことはどのように誰かに引き継がれるのでしょうか。
この研究会ではケアの場に立ち会ったケアワーカーや表現者の例を共有しながら、参加者との対話を通じて、こうした問いについて考えます。
■開催概要
第二回
テーマ:語りの継承を体験してみる ~記憶することはどのようにケアと繋がっているだろうか~
前回の研究会では、ドキュメンタリー映像作家の戸田ひかるさんから、社会的にマイノリティとされる人々の体験を、カメラを用いて記録し、表現する中で顕になった倫理的な課題や葛藤が共有されました。参加者からも様々な意見が飛び交った後、最後に「当事者」「記憶」「語り」「記録」「ケア」というキーワードから、参加者それぞれが連想する言葉やコメントに残して終了しました。
今回は、前回の研究会で生み出された言葉たちが書かれた付箋を用いたグループワークなどを行い、実際に自分の語りが継承される、誰かの語りを継承するという実験を試み、他者の語りと記録について深めたいと思います。前回参加できなかった方も大歓迎です。
場所|HAPS HOUSE(〒601-8004京都市南区東九条東山王町1 HAPS HOUSE)
日時|2025年9月25日(木) 18:30-20:30
定員・参加方法|
ご予約優先です。定員は15名程度。メールまたは問い合わせフォームに、
①参加者名 ②人数 ③連絡先を明記の上ご連絡ください。
メールの場合は件名を「研究会参加」とし、swac@haps-kyoto.comまで送信してください。
主催|Social Work / Art Conference(一般社団法人HAPS)
共同研究者|戸田ひかる(ドキュメンタリー映像作家)
次回の開催予定は決まり次第Webページ等でお知らせします。
タイムテーブル
18:30~ | 前回の振り返りと話題提供 |
19:00~ | グループワーク「語りの継承を体験してみる」 |
19:40~ | 休憩 |
19:50~ | グループワークの感想をシェア |
20:10~ | 今日の振り返り |
20:30 | 終了 |
■SW/ACについて
Social Work / Art Conference(SW/AC)では、HAPS HOUSEを拠点に、福祉をはじめとする多様な分野と文化芸術をつなぐための相談事業を行っています。「きく」「つなぐ」「わたす」「さがす」の4つの姿勢を基本として相談対応を行います。
きく :相談を聞く/対話の相手になる/多様な人が話を聞き合う機会をつくる
つなぐ:協働相手や見学場所を紹介し、仲介する
わたす:参考資料や書類のひな形を提供する/事例共有の講座をひらく
さがす:アウトリーチ/中間支援組織へのヒアリング/連携先の開拓
このような方からの相談をお待ちしております:
・作品制作の一環で福祉施設をリサーチしたいアーティスト
・利用者の日中活動の充実のためアートを取り入れたい福祉施設職員
・施設内のアクセシビリティサービスを向上させたい文化施設職員
・「社会包摂・共生社会」と「アート」の関係性を学びたい大学生 など