東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

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ALLNIGHT HAPS 2019後期「Kangaru」

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2019年10月20日(日)より、黒木結の企画によるALLNIGHT HAPS 2019後期「Kangaru」を開催いたします。

 

Kangaru展特設ウェブサイトはこちら

概要

ALLNIGHT HAPS 2019後期「Kangaru」

 

会期:2019年10月20日(日)〜2020年3月27日(金)
企画:黒木結
出展者: 
[1]
黒木結・中熊友之
「展示空間 Kangaru」
2019年10月20日(日)~11月22日(金)
※HAPS内に設置された展示空間において、以下の展示を開催。

石村行「いしむらあゆむ展」企画:中熊友之 2019年10月29日(火)〜11月1日(金)

illbull「After the morning」
2019年11月2日(土)〜8日(金)

吾郷佳奈「よるのみちすがら」
11月9日(土)〜14日(木)

RumiOosawa
2019年11月16日(土)〜22日(金)

[2]大西晃生・林美月
「Hedgehog’s dilemma」
2019年12月1日(日)~2020年1月3日(金)

[3]
熊野陽平・荒木健志「忌憚のない会話 ver.KA」
2020年1月12日(日)~2月14日(金)

[4]
YANKEECONG・村田のぞみ「Yamabiko」
2020年3月1日(日)〜3月27日(金)

※終了しました

展示時間:18:00〜9:30(翌日朝)
会場:HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339)
主催:一般社団法人HAPS
支援:2019年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
助成:公益財団法人 朝日新聞文化財団
フライヤーデザイン:大村つづみ

関連イベント

よき隣人のことを考えながら鯛をつつく会
2019年11月2日(土)19:00〜21:00
会場:HAPSオフィス1F 会費:無料 予約不要
トークゲスト:黒木結、山本麻紀子、黒木の弟

どうしても分かり合えない状況や人々とどうやって向き合っていくか、向き合ってきたかについて、展覧会企画者の黒木結とその妹弟、アーティストの山本麻紀子さん、来てくださったみなさんとお話をしながら鯛をつつく会です。大きな鯛をご用意しますのでぜひいらしてください。

アーティスト・トーク
2019年11月9日(土) 19:00〜21:00 黒木結・中熊友之
2020年3月19日(木)19:30〜21:00 YANKEECONG・村田のぞみ 

ギャラリートーク
「作品を鑑賞するプロセス」
2019年12月21日(土)19:00-21:00
会費:無料 要予約

「作品鑑賞」とは、どうすればいいか分からないと思っている方向けのギャラリートークです。
作品を鑑賞した時に何が見えているのかを言語化すること、その視点をもとに作品のコンセプトや構造について言及していくことで理解を深める、次の鑑賞体験につながる機会になればと思います。
展覧会企画者の黒木が作品鑑賞のサポートをいたします。ぜひご参加ください。

忌憚のない会話
ver.KA ゲーム会
2020年2月1日(土)15:00〜17:00
定員:6名 参加費無料

今回制作された「忌憚のない会話ver.KA」をプレイするゲーム会を行います。
「食習慣」についての質問が書かれたカードを用いて多数決を行い参加プレイヤー全員でクリアを目指す協力型ゲームです。自分以外の参加プレイヤーがどんな食習慣なのかを想像してお互いに質問を投げかけることを通してステレオタイプや偏見について考えます。

クロージング上映会
「忌憚のない会話ver.KA 制作のための会話」
2020年2月14日(金)①15:00〜 ②17:00〜

ALLNIGHT HAPS 2019後期 “Kangaru”「忌憚のないver.KA」にて、作品制作のための会話を収めた約17分の「制作動画」が展示されています。この展示用動画の前後のやり取りなども含めたかたちで再編集した動画を上映します。
・上映時間:55分
・途中入退場可能 無料

企画趣旨

映画「Arrival(邦題:メッセージ)」の作中で、カンガルーの名前の由来についての話が登場します。ジェームズ・クックの探検隊がオーストラリアを訪れた際、先住民にカンガルーを指して「あの動物はなんだ?」と尋ねたところ、「カンガルー」と返ってきたのでそう名付けますが、「カンガルー」とは現地の言葉で「あなたが何を言っているか分からない」という意味だったという話です。
主人公の言語学者ルイーズがエイリアンとのコミュニケーションを依頼してきたウェバー大佐に対して、異文化間でのコミュニケーションの難しさを語るため、これを例え話として話します。
しかしこの話は嘘で、誰が広めたのかもはっきり分からないジョークだというのが真実です。

わたしたちは同じ場所にいながらも、異なる文化を持って生活をしています。けれどときに生活を同じくしたり、同じ方向を向いて協力することが可能です。その中でカンガルーの逸話のように真偽が分からず進んでいくこともあると思います。勘違いが楽しい発見に繋がることもあるかもしれません。
自分と関わりがある対象が異なる文化を持っていることや自分とその対象の距離に気付いたとき、何か行動を起こさなければならないことがあるかもしれません。そのとき大事なのは、その行動を取ったときに、それぞれがそれぞれのままでいながら、お互いのよき隣人でい続けられるのかということだと思います。

2018年11月18日
黒木結

今回の展覧会では、出展作家には次のような条件で制作を行っていただきます。

Kangaruのためのスコア
1.
同じ場所にいて違う方向を向いている人
または
違う場所にいて同じ方向を向いている人
をひとり選んで、制作・展示を行うこと
(人間であれば、美術作家でなくても構わない)
 

2.1に当てはまる人と制作をする際に、必要最小限の人数で作品制作・展示を行うこと。
 

3.1・2の条件で制作続行が不可能になった場合、新たな条件を考え、追加できる。

出展者プロフィール

黒木結(くろき ゆい)
1991年生まれ。京都市立芸術大学美術研究科彫刻専攻修了。個人的な対話から日常的・社会的な問題や、その解決に対してそれぞれが解答を持つための機会を作ることを目的にして制作を行っている。展覧会企画・作品制作以外に、ご飯を作る代わりにご飯を食べさせてもらう「FOOD」という活動や、「おばけの連判状」という共同制作も行っている。
 

主な展示・活動
金沢彫刻祭2019(金沢アートグミほか金沢市内各所、金沢、2019)
おばけのジレンマ(ウェブサイトで公開、2019)
おばけのジレンマ(町家ガッツ、京都、2018)
2016年度京都市立芸術大学作品展(京都市美術館、京都、2017)
Open Diagram(元崇仁小学校、京都、2016)
ARTIST WORKSHOP @KCUA “The Open Score” by Lucky Dragons 成果発表展/SHOWCASE(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2015)

おばけのジレンマ展覧会会場間取り図 2019

中熊友之(なかくま ともゆき)
1990年生まれ。文化服装学院中退。学生時代は服飾を学び、その後京都に暮らす。6年前から平均化訓練・舞踏などのボディワークをはじめ、さまざまなアプローチから身体・服について考えている。平均化訓練で出会った4人と2年間シェアハウスをして、メンバーのひとりであった大木の舞踏公演と共に終えた。最近は服のお仕事もいただいている。釣りバイクが趣味。東京生まれヒップホップ育ち。
 

主な展示・活動
展覧会「私戦と風景」市川太郎の作品「あなたは悪くない」にパフォーマーとして参加(原爆の図丸木美術館、埼玉、2016)
大木雄太 舞踏公演「karada-no-fukei」衣装製作(Social Kitchen 2F、京都、2019)

大西晃生 (おおにし あきお)
1996年生まれ、岡山県出身。京都精華大学デザイン学部イラスト学科卒業。現在は東京でデザイナーとして活動しながら制作をしている。孤独や不安、アイデンティティの喪失について考え、自身を通じて現代の日本が抱える社会問題を表現している。CAF賞2018 入選。

主な展示・活動
京都精華大学展(京都精華大学内、京都、2019)
幽体的浮遊感(Gallery Lv.10、大阪、2019)
恐慌前夜(三三九(旧氷倉庫)、京都、2018)

《fake smile》 2018 800×670mm キャンバス、アクリル

林美月(はやし みづき)
1998年鹿児島県生まれ。兵庫県育ち。京都造形芸術大学美術工芸学科油画コース在籍中。母性の持つ過干渉さと守護、共同体について考えて制作をしている。
 

主な展示・活動
展覧会「浮遊する変体」企画(アートベース石引、石川/KAGAN HOTEL、京都/東京藝術大学内、東京での3会場、2019)
個展「ambivalent」(ルンパルンパ、石川、2018)
こぼさないように、笑った(京都造形芸術大学内、京都、2018)
恐慌前夜(三三九(旧氷倉庫)、京都、2018)

《mother》 2018 1000×4000mm 綿布、木炭、スプレー

熊野陽平(くまの ようへい)
1986年生まれ、京都市出身。2016年京都市立芸術大学美術研究科絵画専攻構想設計修了。アーティスト。
ワークショップの開催やマンガ、ボードゲーム制作などを表現形態とし、「技能に依らない対応の仕方」をテーマに制作を行う。近年は共同制作を中心とし、「おばけの連判状」と「カサルーデンス」の二つのグループで活動を行なっている。
 

主な展示・活動
カサルーデンスのDIY探訪記(KYOTO ART HOSTEL Kumagusuku、京都、2019)
京芸transmit program 2018(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2018)
1floor2016「何かの奇遇」(神戸アートビレッジセンター、兵庫、2016)
みんな みにいく み・な・み・く エキシビション(ヒスロム作業場、京都、2016)
Open Diagram(元崇仁小学校、京都、2016)

《忌憚のない会話》(at Open diagram)2015–16

荒木健志 (あらき たけし)
1986年生まれ、京都市出身。2009年大阪大学文学部人文学科(日本語学専修)卒業。住宅メーカー営業を経て、現在は私立大学職員(入試広報担当)。
熊野とは高校の同級生であり、2007–08年に熊野宅で行われたトークライブシリーズ「超密室トークライブfromくまの巣」に出演。

YANKEECONG
兵庫県出身。京都精華大学では日本画を専攻するものの卒業間際まで老人達と対立、その当て付けかライブペインティングを始め現在に至る。動物や人物などの具象モチーフからスプレーを用いた抽象画までその表現は多岐に渡る。
 

主な展示・活動
2人展「the high street」(hatoba cafe/gallery、京都、2019)
個展(出町柳momurag、京都、2018)
個展(百万遍MUM、京都、2017)

《Banquet》 350×410mm キャンバス、アクリル

村田のぞみ(むらた のぞみ)
1994年奈良県生まれ。2017年京都精華大学芸術学部テキスタイル専攻卒業。2019年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程(染織)修了。現在、京都精華大学大学院芸術研究科博士後期課程在籍中。
細いステンレス線を用いて、存在や気配を空間にドローイングするように造形している。

 

主な展示・活動
瀬戸内国際芸術祭2019(高見島、香川、2019)
Through the lines (KUNST ARZT、京都、2018)
GRADUATE STUDENTS SHOW TEXTILE COURSE KYOTO SEIKA UNIVERSITY 2018(Gallery Maronie、京都、2018)
創造的ドローイング展(京都精華大学GALLERY FLEUR、京都、2018)
村田のぞみ展(trace、京都、2017)

《魂の境界》 2018 1700×1500×1500mm ステンレス線、カラースプレー

ALLNIGHT HAPSについて

本企画は、若手アーティストおよび若手キュレーターの養成を目的とする、年間2名の企画者による展覧会シリーズです。
HAPSオフィスの1階スペースにて終夜展示を行い、道路からウィンドー越しに観覧いただきます。

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