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遠藤
アクアの丹羽良徳さんの問題は、これから展開があるのではないでしょうか。『わたしの怒りを盗むな』も公開されました。
ブブ
『わたしの怒りを盗むな』は、その最初にも書いていますがこの問題について考えたり行動したりする人に広く使ってほしいというのがあって作成しました。「怒りすぎではないか」というのも含めて意見を聞きたいし、公開非公開いずれであっても現場に居た人と話はしたいと思っています。怖がらないで出てきてほしいというか。
遠藤
そこで言った言わないとか、表現の自由vs人権主義とかになると、不毛な気がしますね。
ブブ
そうなんです。「表現の自由派」か「人権主義派」かどっちだ?みたいな。勝手に周りから対立構造を煽られることもあります。それは本当に迷惑というか、あのタンブラーを公開した有志メンバーは、げいまきまきさんを始めとしてそれぞれの感情のプロセスと戦って、不毛な対立構造にはならないように努力したのに、勝手に対立大好きゲームに巻き込まないでほしい。
遠藤
そういうところが、ツイッターにはありますね。
ブブ
対立構造にしたほうがわかりやすいし、スキャンダラスですしね。あるセックスワーカーがツイッターで書いていたのですが、最初は「喧嘩だ喧嘩だ!」とかって野次馬で集まって来てくれてもいいと。でも来たんやったら、もう少し詳しく、誰が殴られたか、誰が失礼なことをしたか、ちゃんと見てね、と言ってて。
遠藤
そこにつきますよね。
ブブ
デリバリーヘルスのワーカーがひとつの題材として使われたことについては、私自身は実はもっと怒りたい。でも今はそういう場でないというか。まず、誰に何を伝えるべきなのかを今回は話し合いました。
遠藤
『わたしの怒りを盗むな』はおもしろかったです。あれに至るまでに、短期間のあいだに、おそらく大変なプロセスがあったんだと思うんですね。長い話し合いとかしてそうだなーと思って。あれを公開するには血の通ったプロセスが必要ですよね。そういう部分をちゃんと見れるかどうか。
ブブ
あの有志メンバーは基本的にアーティストや表現者によって構成されています。その辺りも意識して読んでいただけたらと思います。
遠藤
今後はしっかりした話し合いの場ができればいいですね。
ブブ
ほんまにそれを期待しています。