開催情報
【作家】品川亮、脇野あや、金子明日香、高畑彩佳、則松夏凜
【期間】2026年7月4日(土)~7月20日(月・祝)
【開館時間】11:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場
【料金】無料
詳細:https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/54970-1301530612.html
会場
会場名:京都 蔦屋書店 5Fエキシビションスペース
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto/
アクセス:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
電話番号:075-606-4525(営業時間内)
概要
画家・品川亮が京都に構える「SHINAGAWA STUDIO」を起点としたアーティスト5名、キュレーター1名によるグループ展「白の方向|Sens of Shiro」を開催します。SHINAGAWA STUDIOでは、和紙貼りのパネル制作や糊炊き、和紙の裁断といった共同作業を通じて、作家たちが日常的に時間と空間を共有しています。本展のタイトルにある「白」は、そうした固有の制作環境のなかで育まれる光や空気、においや手触り、そして「余白」や「間」といった多義的な感覚を象徴するものです。
本展では、品川亮をはじめ、水の流動による抽象表現を探求する脇野あや、建築的思考から「起こらなかった世界」の痕跡を描く金子明日香、宗教絵画の光背を現代的な装置へと転換する高畑彩佳、科学技術で変容する植物を博物画の形態で描く則松夏凜がアーティストとして、京都を中心に多数の展覧会を手掛ける谷口雄基がキュレーターとして参加。それぞれ異なるアプローチでありながら、スタジオで共有される全感覚的な経験を通底させながら作品を提示します 。
ステートメント
展覧会という他者の眼差しに先立つ「スタジオ」という場所は、SHINAGAWA STUDIOにおいては品川が描く白い紙を共同に貼り合わせる行為から始まる。糊炊き、和紙の裁断、刷毛の扱い、貼り込む際の緊張の行方。庭に面する窓から差し込む光の斜線が、水貼りした画面を照らして部屋全体の明るさを讃えている。この網膜に映る「白」は色だろうか。マンセルやオストワルドなどの近代色彩学の成果として、今日では色は明快にシステム化されているが、実際、私たちは必ずしもそれに即して色を理解しているわけではない。においや手触り、光や湿度、偶然部屋を共にした他者との関係性をも含む全感覚的なものとして受容される。「白」はそうした色の感受性とならんで余白や間などの概念も引き連れた多義性や潜勢力に満ちている。それはスタジオで制作する白い和紙貼りのパネルや、品川、金子、高畑、則松、脇野の作品にも差異をはらみながら通底する。どこに向かうのだろうか。フランス語の「Sens」は「意味」と「方向」の意を共にする。スタジオから展覧会へ。すなわちあなたを向くからこそ意味が見える。(谷口雄基)
谷口雄基(TANIGUCHI Yuki)
2001年京都市生まれのインディペンデントキュレーター 。自然と調和したひとつの固有の場を生成することや、記述することを実践している 。