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小澤香奈子個展「しろくゆらす」

開催情報

【作家】小澤香奈子
【期間】2024年7月7日(日)~7月24日(水)
【開館時間】10:00~20:00 最終日は17:00まで
【料金】無料

https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/41314-1044540701.html

会場

会場名:京都 蔦屋書店 6F アートウォール
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto/
アクセス:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
電話番号:075-606-4525

概要

小澤香奈子は、漆、樹脂、粘土など様々な素材を使用して絵画や立体作品を制作するアーティストです。白い布に包まれた人のようなモチーフに、感情や感覚、ささやかな意思や願いを投影しています。近年は国内のみならず韓国、台湾、香港などのアートフェアへの出展や個展開催を精力的に行っており、可愛らしさと奇妙さが共存した作品が、アジア圏でも高い人気を得ています。
小澤の作品は、糸が人の手で紡がれ一枚の柔らかく丈夫な布になるようなイメージで、主に白い素材を何層にも塗り重ねて制作されています。そうすることで、作品やその余白に命を宿し、自身が表現したい様々な感情や感覚などを中に閉じ込めようとしています。「白く揺らす」と「白を燻らす(くゆらす)」という言葉から生まれた今回の展示タイトルのように、作品から漂う「白い」気配、静かな命の息遣いを感じる作品世界をお楽しみください。

アーティストステートメント

私の作品は「包まれた状態のもの」がメインのモチーフになっています。
よく「どうして布で包まれた人が登場するのですか?」「どんな意味があるのですか?」と聞かれます。

作品を発表し始めた当初は、「小さな頃に自分が布をかぶって遊んでいた事が原体験となっています」と答えていましたが、何年も描き続けているうちに「包まれている」ことに対して感じている意味が少しずつ変化してきました。
変化してきたというより、言葉に出来なかった部分が少しずつ言葉に出来るようになってきているという事かもしれません。

最近、包まれている状態というものは「心」を感じるから好きだなと思います。
そして包まれたものを含んだ形に、そっと「ふくらむ」というのが私にとってとても心地良いのです。

何かしらの意味があって「包まれている」
何かしらの想いがあって「包む」

包む時、包まれる時、包まれたものを見る時に、何か目に見えないものを感じようとする「心」の存在にとても大きな価値を感じることがあります。

「包む」と「包まれる」という行為から発生した心の動きには、優しさや何かを大事にするささやかな祈りのようなものが宿っている気がして、それは小さくて世界を丸ごと変えるような強さではないかもしれませんが、個人の世界を変えるには充分な温度のあるものだと感じます。

モチーフの中身はとても現実味のある物の場合もあれば、気配や、雰囲気、感情のような目には見えないものの場合もあります。

包まれた状態というものは、境界や断絶とも捉えられる場合があるかもしれませんが、優しさや生命の温かさ、そして人間の中に潜む可笑しみが存在することを願っています。

日常の様々なところに存在する包みもの。
日々生きる、自分の心の中にも存在する包みもの。
そんな包まれたものの静かで確かなエネルギーを感じてもらえると嬉しく思います。

小澤香奈子

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