立場や活動領域をまたぐ対話の場をつくってきたSocial Work / Art Conference(SW/AC)の談話室の新たな試み。週末の朝、いつもよりゆっくりしたペースで一日を立ち上げたい日に、ことばを用いて誰かに向けることばを調えませんか。
仕事や活動では理性的な合意形成を求められ、その一方で一意見と一蹴され成り立たない対話を経験し、ひと息ついてSNSをひらけば発信される様々なことばを受け取り共感することが求められる・・・こうした場で私たちは急かされ緊張しつつことばを用いることを強いられているとも言えそうです。
朝の談話室では、一日の始まりにゆったりと私たちのことばの使い方を確認しながら、誰かに向けて発することばについて考える時間をつくります。
ことば で 調えるとき、イメージするのは、このようなことばです。
調子 動いたり働いたりする具合、態度や口調にあらわれる気持ちや身体の具合。
調整 手を加えてととのえる
調合 混ぜて一定の香りや効用をつくり出す
テキストを読む、散歩する、簡単なワークなどを通じて、ことばをつかうわたしや誰かと出会いなおします。カップと給湯器はありますので、ぜひお好きなティーバックやコーヒーバッグをお持ちいただき、ご参加ください。
7月1日より7月開催の予約を受け付けます。
当日参加も可能ですが、できればご予約ください。
【開催概要】
イベント名|朝の談話室「ことば で 調える」
日時|2024年7月から毎月第3土曜日 10:00-12:00に開催(8月は夏休みのため開催しません)
場所|HAPS HOUSE(〒601-8004 京都市南区東九条東山王町1)
定員|各会とも10名程度(事前予約可。当日参加も可能ですが、予約者を優先します)
7月20日(土)10:00-12:00
読書会
リチャード・ローティの「人類の会話」について書かれた朱喜哲さんの「会話をとめるとはどういうことか」テクストを読み合い、感想を話します。テクストは事前にお渡ししますが、はじめに内容を確認する時間をとりますので読み込まなくても大丈夫です。
コーヒーやお茶を飲みつつ話しませんか? 何か配慮の必要なこと、心配ありましたら遠慮なくお問合せください。
9月21日(土)10:00-12:00
対話篇プラトンになる
質問するソクラテスとそれに答える若者、2人を記録するプラトンになるワークを通じて対話を振り返ります。
10月19日(土)10:00-12:00
お散歩 at 鴨川
東九条から鴨川へしゃべらずにみんなで散歩をします。その後気づいたことを話す・書くことでシェアしましょう。
11月16日(土)10:00-12:00
素直につたえる
誰かとやりとりするときに相手を攻撃したり、逆に相手になびいたりせずに自分の感じることを伝える練習をします。
1月18日(土)10:00-12:00
ゲスト:永井玲衣
人びとと考えあう場づくりや、社会や政治について「問いを立てること」について伺いつつ、参加する私たちも問いを出してみんなで話します。
【お申込み】
Social Work / Art Conferenceへメールでお申し込みください。メールの件名を「朝の談話室参加」とし、本文に①参加者名 ②人数 ③連絡先を明記の上、swac@haps-kyoto.com までご連絡ください。
【HAPS HOUSEについて】
2020年南区東九条にオープンしたHAPS第二の拠点です。主にアートと共生社会に関する相談窓口「Social Work / Art Conference(SW/AC)」の事務所として使用しています。2023年度にリニューアルを行い、HAPSがこれまで実施してきた地域とアートをつなぐ取り組みを生かしつつ、様々な人々が交流し、集う場所とするべく機能を拡充し、ギャラリー、イベントスペースなどの複合的な機能を備えた施設となりました。若手芸術家の展示支援、情報交換やネットワークの拠点、交流の場としての環境を整備し、多様な文化が息づく地域において、新たな表現が誕生する場として歩んでいきます。