東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

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開催情報

【作家】大谷哲也、岡田理、黒田泰蔵、小松実紀、大黒貴之、力石咲、ハタノワタル、浜名一憲、堀尾昭子、李禹煥、李朝白磁丸壺
【期間】2026年7月4日(土)〜 7月25日(土)
【開館時間】11:00 – 18:00
【休館日等】日・月
【料金】無料

詳細:https://sokyogallery.com/exhibitions/163/overview/

内覧会:2026年7月4日(土)〜 7月25日(土)

会場

会場名:現代美術 艸居
webサイト:https://sokyogallery.com
アクセス:艸居|京都市東山区古門前通大和大路東入ル元町381-2
                 艸居アネックス|京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F
電話番号: 075-746-4456

概要

艸居(古門前)では、「白」展を開催いたします。2021年に弊廊アネックスで開催した「白」展に続く、第2弾となる企画です。

本展は、2024年ノーベル文学賞受賞作家ハン・ガン氏の著書『すべての、白いものたちの』をもとに構成されています。

本書では、生後わずか二時間で亡くなった「姉」の存在を通して、「もし姉が生きていたなら、私は生まれなかったのではないか」という、自らの生に向けられた根源的な問いが描かれます。また、著者が滞在したポーランド・ワルシャワは、戦争によって破壊されながらも再生を遂げた街として描かれ、その歴史が「白」というモチーフに重ねられています。砕かれた瓦礫が白く輝くように、悲劇や喪失を抱えながらも静かに再生へ向かう「いのち」の強さが、静謐な筆致で綴られています。

本展では、李禹煥、浜名一憲、堀尾昭子、黒田泰蔵による弊廊コレクションに加え、大谷哲也、岡田理、小松実紀、力石咲、大黒貴之、ハタノワタルの作品をご紹介いたします。

白装束、喪の白、骨、灰、産着、白い息、こぼれ落ちる歯、白米──。私たちの暮らしには、さまざまな「白いもの」が存在します。白は、生と死、喪失と再生、浄化と希望など、多様な意味を内包する色でもあります。

本展では、「白」に託されたこうした象徴性を手がかりに、私たちのいのちの営みに静かに思いを巡らせます。終わりの見えない戦争や不安に満ちた現代において、命の尊さや未来への希望についてあらためて考える契機となれば幸いです。

大谷哲也は、ふとした日常の中にある、白の精神性を器に映し出します。食と人々の営みをつなぐ大谷の作品は、私たちの根源的な生と死を静かに想起させます。

黒田泰蔵の白磁作品は、極限まで削ぎ落とされた緊張感ある薄い輪郭と、表面に残る柔らかな轆轤目によって成り立っています。その静謐な造形は、一つひとつの作品に確かな存在感を宿し、言葉では捉えきれない感覚を「かたち」にしています。

浜名一憲は、房総半島の静かな土地で半農半陶の暮らしを営んでいます。春には小鳥のさえずりを聞きながら無農薬農法の田植えを行い、その傍らで、まるでセルフポートレートのような壺を制作します。古来、種壺は種を守り、未来へ命をつなぐ容器でした。生命の循環を見つめ続ける浜名の壺は、大量消費や利益追求を優先する現代社会に対する静かな問いかけとなっています。

李禹煥は、フランス・セーブルにおいて、より白さの際立つフランス産磁器を用い、「破壊と構築」をテーマに制作された作品です。喪失と再生を内包する白は、本展のテーマとも深く共鳴しています。

また、本展では、弊廊が近年取り組んでいる環境への配慮の一環として、出品作家の皆様にも可能な限り環境負荷の少ない素材による制作にご協力いただいております。

とりわけ大黒貴之は、アクリル絵具の代わりに胡粉を用い、定着材には膠やラックニスなど天然由来の素材のみを使用して作品を制作しました。

私たちの暮らしを豊かにするアートが、次世代の子どもたちの未来や環境を損なうことのないよう、本展を通して持続可能な表現のあり方についても考えていきたいと願っています。

ご多忙の折とは存じますが、ぜひご高覧賜りますようお願い申し上げます。

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