開催情報
【開催日】2024年6月29日(土)~ 6月30日(日)
【時間】29日(土)17:00開演 / 30日(日)15:00開演※
※託児サービスあり
※各回開始15分前より受付
【料金】全席自由 一般2,500円、ユース(25歳以下)1,500円、18歳以下1,000円
※未就学児入場不可
※ユース・18歳以下チケット購入者は、公演当日、受付にて年齢が確認出来る証明書をご提示ください。
https://rohmtheatrekyoto.jp/event/120058/
会場
会場名:ロームシアター京都・ノースホール
ウェブサイト:https://rohmtheatrekyoto.jp/floorguide/rohm-square/
アクセス:〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町13
電話番号:075-771-6051
概要
シリーズ第4弾は荒木優光。
多彩な出演者と劇場空間をフルに活かしたパフォーマンスで「音-音楽」の境界を探る
音楽を軸とし、ジャンルや固定観念にとらわれない表現活動を行うアーティストによるパフォーマンスシリーズの第4弾。
今回メインアーティストを務めるのは、聴くことの創造性をユーモラスに追求し、パフォーマンスやインスタレーションなどの多岐にわたる作品を発表している荒木優光です。音に関する体験や環境に着目し、音楽と結びつけることで文脈の再考を促してきた荒木が、その原点に立ち返り、多彩な出演者と劇場空間をフルに活かした新作パフォーマンスを発表します。わたしたちを取り巻く音の総体について、身近な視点から分解・観察することでみえてくる「音-音楽」の境界をともに漂うプログラムです。
テーマ|げんし
原始 自然のまま、未発達、未開発、おおもと、はじめ
原子 最小の微粒子 アトム 事物を構成する微小存在
幻視 実際にはないものがあたかもあるように見えること
空き地は開かれる
空き地に家を建てるとなれば、その作業が始まる。工務店や建築士、大工さんなどがわらわらと来ることになる。そこで、家を建てることを全員が忘れたらどうなるだろうか、と想像してみたい。持ってきた資材はある。工具はある。防音シートもある。腕利きの大工さんも職人さんもいる。謎の図面もある。程なくして建築士や工務店の担当者も車でやってきて、ヘルメット被って、やはり空き地で全部忘れた。その時の、顔、佇まい、それぞれの立ち位置。ヘルメットとは。もちろん、帰ることもできる。でも、気になると思う。何故我々はここに来ているのか。帰らずに、その宙吊りにされた状態で「何か忘れてる気がするけど、思い出せず」に静かにもがき続けたい。電動ノコギリで木材を切り、立ててみたり、接合してみたり、転がしたり、時には数人でやってみたり。足場を組んで高い所で寝転んだり、工具を飾ってみたり、ただ電動ノコギリを回して皆で見たり、火花を楽しんだり…。そういった状態を、何だと言えようか。この、家になりそうな気配ムンムンで、家になり得そうにない、でも奇跡的に家になるかもしれない、ここへ、まずは行きたい。そうして当て所なく、狭間のような時空間で生じる音響・サウンドスケープは、我々にどのような幻視をもたらすのだろうか。
荒木優光