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 【オープンスタジオのお知らせ】HABURI「Reweaving A Chain」 

HAPSスタジオ使用アーティストのHABURIがオープンスタジオとワークショップを行います。

■概要

「Reweaving A Chain」 Workshop × Open Studio 
日時|2025年2月16日 (日) 13:00-18:00
会場|HAPS スタジオ(京都市北区紫野西舟岡町2「ふれあい共生館」北館3階のCスタジオ)
入場無料・予約不要、途中参加・退場可 
アーティスト|Haburi
企画|木村 こころ
コラボレーション|村上美樹
協力|一般社団法人HAPS 

当日連絡先|070-5656-8449(HAPSスタジオ管理室)

※村上美樹が作ったソファシリーズがワークショップの一部として使用され、参加者はそのソファに座りながら編み物を行います。 
※持ち物:会場には毛糸やかぎ針を用意していますが、着なくなったセーターや古布、プラスチック紐、包装袋など、お好きな素材の持ち込みも可能です。 
※参加者には「チェーン」の3つの部分を完成させ、それらをつなぎ合わせることを奨励します。
※完成した作品は持ち帰ることができます。 もしくは、各々編んだ部分を繋ぎ合わせ、1 つのチェーンとして延⻑させることができます。
※会場には毛糸とかぎ針、温かいお茶とお菓子が準備されます。みんなで食べたいおすすめのお菓子などがあれば、そちらのお持ち込みも大歓迎です。

「Reweaving A Chain」は、HAPSスタジオを利用する作家HABURIが継続的に制作する作品《Chain・チェーン》を、参加者とともに延⻑していくワークショップ×オープンスタジオです。 

このワークショップでは、拘束の象徴である鉛の鎖を、誰かを温かく包むための毛糸で「編みなおし(= Reweaving)」ます。編みなおす行為を通じて対話と協働が生まれ、現代社会において希薄化するつながりを修復する手法を提示します。ワークショップの時間や記憶、感情が鎖に編みこまれ、つながっていく過程そのものが重要であり、手仕事とおしゃべりの中に「終わりのなさ」が体現されます。それは、一過的な成果ではなく、終わりの ない修復の過程として、他者とのつながりを捉え直す機会を提供します。 

《Chain・チェーン》のイメージは、一見すると重くて壊れにくいものに思えますが、実は毛糸で手作りされたものです。この創作の過程にこそ意味があり、繰り返される手仕事の中で心の空間が生まれます。鎖の輪を作ることは瞑想のような行為であり、そこに時間の層が積み重なっていきます。鎖を編む行為には、人々をつなぐ力が宿り、分断が進む世界において修復や連帯、共鳴の可能性を象徴します。 

また、編むという行為は、速いペースで進む工業化された生活への抵抗でもあります。私たちの動きをゆっくりにし、手元の糸と針に意識を向けさせることで、断片の中から完全を見出し、孤立の中からつながりを求める手段となるのです。偶然居合わせた参加者が、編みなおしの実践を通じて有機的なコミュニティへと変容していく、このワークショップは、その過程を体験する場となるでしょう。(企画者) 

■プロフィール

HABURI(ハブリ)
1992年中華人民共和国内モンゴル自治区⽣まれ。中国の改⾰開放後期の「ひとりっ⼦政策」下で育ち、内モンゴルで美術の基礎教育を受けた。2016年に⽇本に移住して以降、留学⽣として東京に5年間滞在。2020年東京藝術⼤学美術研究科油画科修⼠課程修了。 2021年に京都へ移住したことで、⾃身の⽂化的アイデンティティを再認識し、現在は⼯芸や⼿仕事の実践を通じて、国家の概念や政治教育・歴史・イデオロギーや、少数⺠族の伝統が個⼈の感情や思考をどのように形成するのかを探っている。

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