開催情報
【作家】小栁仁志
【期間】2024年9月14日(土) – 10月20日(日)
【時間】12:00-18:00
【料金】無料
【休館日等】月・火・祝日
会場
会場名:MORI YU GALLERY KYOTO
webサイト:http://www.moriyu-gallery.com/index.html?l=jp
アクセス:〒606-8357 京都府京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19
電話番号:075-950-5230
概要
モリユウギャラリーは9月14日(土) – 10月20日(日)まで、小栁仁志「placebo」を開催いたします。
突飛なモチーフの対極として主に風景をテーマとして制作しています。画面の構成要素も含め、引き算の作業が多いのですが、そこに私の感覚を忍ばせています。それが偽薬のような効果を発揮してくれやしないだろうかと考え、今回の展示タイトルは「placebo」としました。
小栁仁志
小栁は、過去に語っています。「本来、風景を描く目的は再現または記録でしょうか。私は風景画を描いています。しかし風景を描いているのではありません」と。
小栁の作品を最初にみた時、私は画面に吸い込まれるような感覚を持ったことを思い出します。非常にミニマルなものと情緒的なものが混在していながら、ミニマルな世界へと行き過ぎないこの極みをつくれる作家。2つの世界の間にある線であり、線で無き境界をつくるべく、小栁は、水分の多い絵の具を塗り込み、重ね、染めるかのように描きます。私は、全くのフリーハンドで生み出される地平線を前にして、今までみたこともない世界の広がりとともに、一つの極みたる直線に魅了されてきました。
海や山や湖、空、建物や岬、オブジェが画面全体に溶け込みつつ、ふとした違和感をともなって描かれています。なんとも言い難いこの感覚は、実物をご覧いただくことでしか体験し得ないと思います。
小栁の約4年半振りの個展を是非ご高覧ください。