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さくまはな 個展 ポリレンマの家

開催情報
【期間】2024年1月5日(金)~1月28日(日)
【開館時間】金・土・日 14~19時
【休館日等】月火水木
【料金】無料
https://monadecontemporary.art-phil.com/?p=445

会場
会場名:monade contemporary | 単子現代
webサイト:https://monadecontemporary.art-phil.com
アクセス:〒605-0829 京都府京都市東山区月見町10-2 八坂ビル地下1階 奥左入ル 2号室

概要
monade contemporary | 単子現代では、さくまはな による「ポリレンマの家」を開催します。

さくまはなはこれまで、イギリスや日本をはじめ海外各国を旅し、暮らしてきた経験から、日々の暮らしのなかで用いられる素材をもとにインスタレーション作品を制作してきました。そのなかで、街角に並ぶ建築物の構造をトレースする真鍮の家や人々の暮らしを支え、彩る屋台にフォーカスしたミニチュアもつくっています。一つの場所を生きる人と通り過ぎていく人が出会い、集まり、別れ、離れていく社会、そして人々が生きる最小単位となる生活空間というシステムは、個人と他者、まちあるいは都市のなかでせめぎあいながら流通するさまざまな材料や食材、情報とともに変容していくかのようです。

本展では、「ポリレンマ(polylemma)」という複数の命題における選好状況、あるいはたくさんの(poly)つかまれたもの(lemma)という問いに目を向けて、真鍮の家の新シリーズ「from the house through the house」の契機となる「ポリレンマの家」が展示されます。古代から装飾や工具、武器、貨幣などに使用されてきた真鍮という素材が、イギリスの公共住宅やそのルーツとされる貧民救済施設などの建築物の構造をトレースし、今日の日本や京都という歴史と相見えるとき、さくまはなの真鍮の線が描き出すまちあるいは都市はどのようなインスタレーション作品として現われることになるのでしょうか。

今日、流動する資本主義社会において加速主義的に拡大する移民の波ととともに、多国籍労働者のさまざまなコミュニティの面影がまちあるいは都市のなかに息づきつつあります。まちあるいは都市において市民と非市民をめぐる敵対状況を回避し、敵となりうる者が友として受け入れられるのであれば、人々の暮らしの最小単位となる生活空間というシステムは贈与とケアという行動とともに変容を遂げることになるのかもしれません。そのとき、人々のつかまれたもの、あるいは所有されたものは、どのような命題となって一人ひとりの間で共有され、それぞれに分有されることになるのでしょうか。古代から今日へと至る真鍮の線の運動ととともに、贈与とケアの予兆にご参加ください。

〈アーティスト情報〉

さくまはな

アーティスト。神戸在住。1993 年~2010 年ロンドンを拠点に活動。ロンドン大学スレード美術大学 MFA (Sculpture)を経て、2006 年、ロンドン芸術大学チェルシーカレッジ オブアート&デザイン博士号(Practice-based PhD)取得。イギリス、メキシコ、アジア各地での調査や活動を機に概念としての家、移動、境界線にまつわる制作活動を行う。
https://www.hanasakuma.com

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