東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

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田代 葵 個展 習慣

開催情報

【期間】2024年7月9日(火)〜 7月14日(日)
【開館時間】12:00~18:00
【休館日等】月曜日
【料金】無料

http://kunstarzt.com/Artist/TASHIRO/Aoi.htm

会場

会場名:KUNST ARZT
ウェブサイト:http://www.kunstarzt.com/
アクセス:〒605-0033 京都府京都市東山区夷町155−7 2F
電話番号:090-9697-3786

概要

KUNST ARZT では、田代葵の個展を開催します。
田代葵は、織る行為を通して、
現代社会に対峙、考察するアーティストです。
膨大な数のレシートが織り込まれた作品は、
アーティスト自身の消費生活の記録でもあり、
また感熱紙のレシートが経年変化で消えていく過程は、
巨大な資本システムに飲み込まれていく様でもあります。
本展では、レシートを織り込んだ
「セルフポートレイト」としての連作の他、
メインルームに「都市のポートレイト」を展開します。
ご注目ください。(KUNST ARZT 岡本光博)

展覧会コンセプト

都市で働きまた消費者として暮らしながら、
なにか巨大なシステムに組み込まれながら
生活しているように感じることがある。 

時間通りに電車がくる。 
画面上の操作で欲しいものが手に入る。
駅前のゴミはいずれどこかに消え去る。 
道路に占拠された
” ガス管点検のためご迷惑おかけします “
の看板。
どこかで作られパックに詰められ、
そして値引きされたお惣菜。 

それを私たちは当たり前の風景として見ている。
しかし、そこにはいつの間にか見えなくなっている、
人の営みが存在している。
私はその誰かの営みによって
完全に仕上げられた上に存在し、
またこぼれることの無いようにと
その営みの中へ加わっている。

レシートは消費活動の履歴であり、
同時に労力が買われた履歴でもある。 
そしてその感熱紙にプリントされた文字は
消えやがて一枚の紙切れになっていく。 

より合理化されることで、背後にいる人の存在に
視線が向けられなくなっているように感じる。
労力は代替することができても
ひとりひとりを代替することはできない。

都市で生きるということは自分の弱さ、
無力感を自覚することと切り離せないように思う。 
どれだけ世の中が便利になっても、
我々が当たり前だと思っているものは
強靭なシステムで はなく、
人々の働きかけで成り立っている
とても繊細な世界なのかもしれない。

レシートを織り重ねていくことで
システムの背後に存在する人々の営みを可視化したい。

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