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吉野正哲(マイアミ)「Cultural Canal Curriculum 〜文化の運河、あるいは河童曼荼羅〜」

開催情報

【期間】2023年11月11日(土)- 11月19日(日)※展示。その他イベントあり
【開館時間】10:00 〜 20:00
【休館日等】開催期間中は無休
【料金】無料

https://www.kac.or.jp/events/34437/

会場

会場名:京都芸術センター 他
ウェブサイト:https://www.kac.or.jp
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000

概要

この世界は、さまざまな理由で途中で止まってしまったプロジェクトの宝庫です。それは一見すると「終わってしまった物語」に見えますが、見方を変えたら「途中まで掘り進められた運河」でもあります。そうした「誰かのプロジェクト」やこれまでに試みられてきた文化実践(=水路)を継承し、それらをリサーチ、勉強会、WSを通じて繋ぎ合わせ、文化の運河として開通させ、文化芸術や保育・教育の水を社会全域に行き渡らせようというのが、リサーチプロジェクト“Cultural Canal Curriculum” (CCC) です。

吉野正哲(マイアミ)と京都芸術センターが協働して実施するこのリサーチプロジェクトでは、読書会、子供と大人が平等な立場で語り合う河童会議、朗読ワークショップ等、市民のみなさんの手を借りながら文化や教育について考えていきます。リサーチの成果発表として、展示や報告会を京都芸術センターで実施する予定です。

【アーティストステートメント】

「新しい教育のために」

ーー戦争が終わった後、自由になった教室で、運よく出会った生徒と先生がいた。その教室は実験室で、工房だった。先生も生徒も無礼講で、一緒になって授業をした。それは未来のわたしたちのために一番必要な時間で、夢中になって未来のために授業をした。授業には決まったカリキュラムはなかった。そこで、先生も生徒も一緒になって、誰も正解を知らない民主主義を模索した。未来の仲間たちが、もう一度、不自由な世の中に生きる事になった時に、役に立つ様に、その時間を記録した。それはいま、明るいエネルギーになるーー

教室に無礼講の風が吹いた、その瞬間を抽出してみたい。教育実践記録を協働的にREMIXする。そのために、記録の朗読を行う。その風を胸いっぱいに吸い込み、一過性の「風」を循環する「呼吸」へと転換させる。「無礼講」のモーメントをサンプリングし、ループさせ「教育におけるヒップホップ」を開発する。「教育実践記録というレコード」を「読書会というターンテーブル」に乗せ、勉強が動詞化し、現在進行形の即興授業になり、教室は広場に変容する。教育が実際に生徒たちの中で生きた知性へと変換される時、それが起こると仮定する。
明倫小学校では、戦前、すでに教室に吹き込んでいた無礼講の風を、呼吸化した人物がいた。京都市中京区で小児科医をしていた松田道雄は、明倫小学校の卒業生。小学校五年生の時に、生涯に渡って何度も文章にする事になる恩師に出会い、「大正自由教育」という「新しい教育」を体験した。全国の育児に悩む親たちを今も励まし続けている作文力は、京都芸術センター(元明倫小学校)で育まれた。
本リサーチプロジェクトを元に、市民に向けた朗読プログラムを京都芸術センターと協働で構成し、「舞台作品的な講演」と「朗読のワークショップ」などを行いたい。

吉野正哲(マイアミ)

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企画・制作 吉野正哲(マイアミ)
企画アドバイザー アサダワタル
京都芸術センター会場設営協力 ランチ!アーキテクツ 和田寛司
制作協力 向井麻理
什器協力 2m26
宣伝写真撮影 田中和人
宣伝美術協力 胃下舌ミィ
チラシデザイン 野田菜奈美
プロジェクトコーディネート 瀬藤朋、安河内宏法(京都芸術センター)

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