開催情報
【期間】2025年1月11日(土)~1月25日(土)
【開館時間】12:00-18:00
【休館日等】月曜日、日曜日、祝日
【料金】無料
詳細:https://www.imuraart.com/exhibition/2025/01/post-27.html
会場
イムラアートギャラリー京都
ウェブサイト:https://www.imuraart.com
アクセス:〒606-8395 京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31
電話番号:075-761-7372
概要
この度イムラアートギャラリーは、西村圭功個展「漆 宇宙 西村圭功 -私は天然素材である漆の中に宇宙を感じる-」を開催いたします。
西村圭功は漆器職人である上塗り師の二代目西村圭功の長男として京都に生まれました。京都市立銅駝美術工芸高校漆芸科を卒業後、鈴木雅也氏(三代表朔)に弟子入りし、1994年に家業の跡継ぎとして独立。2008年に三代目西村圭功を襲名しました。上塗りのみでなく、塗りの全工程を習得した西村は、「撓め(たわめ)」技法による作品発表などを通して、漆界の伝統を踏襲しながらも新たな可能性に挑戦しつつ、国内外で発表を続けています。
今回の展覧会について西村はこう語る。
私は自然物である漆の中に宇宙を感じる。
それは果てしなく大きな円・縁、サイクル・循
環、和・輪。
漆はアジア地域において、人類が道具を発明しはじめた頃から活用されてきた。人は漆の木を植え、育て、劇液を採取してそれをまた木に塗り戻すというサイクルをはじめたのである。それから約一万年後、アジアにも少し遅れて来た産業革命の時でも、奇跡的に途切れることなく漆はそのまま残った。現在私の漆の畑でも漆の木が私の手を借りて生き続け、漆の木が育つのも、漆の液が塗られて、艶めかしい塗膜になるのも、すべては人の手を通してでないと漆が活かされない。この大きなサイクルの中に入って自然の一部になっている自分の事を誇らしく思う。
私が漆を触る時、私は私のエゴを極力無くして自然物である漆や木と対話してそれらの個性を尊重する。そうなる事で一人の小さな人間の存在を脱いで、大きな宇宙的サイクルに身を委ねることが出来るように思う。
西村圭功