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森本 玄 個展「鏡とランプのあいだ」

開催情報

【期間】2026年5月26日(火) 〜 2026年5月31日(日)
【開館時間】12:00~19:00(最終日17:00まで)
【休館日等】月曜
【料金】無料 

会場

会場名:ギャラリーヒルゲート
webサイト:http://www.hillgate.jp
アクセス:〒604-8081 京都府京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町535
電話番号:075-231-3750

概要

 なにかを表現する前に、目の前のものが存在していることの驚き。対象と向き合いながら描くことは、その存在そのものと向き合うことであって、作者の身体は眼と脳で認識した結果を紙の上の線に置き換えるための装置のような感じがする。つまり、私が何かを表現している、というのとは少し違う。目の前の空間と、経過する時間を感じながら描いていることが楽しい。対象が人だけでなく、もの、または風景の場合にも、向き合うこと、それに伴う時間の経過、その場の温度や光などの変化があり、常に動いている。その実体を認識する過程として、描くことの奥行きがあるように思われる。

 古代ギリシャでは、現代で語られる「芸術」とよばれるものの幾つかを「模倣(ミメーシス)の技術」と呼んでいたとされる。鏡は写すもの、実体の模倣、再現であり、虚像でもある。それはプラトンのイデアと現実世界の関係にも似ている。一方で、芸術家の内面の表現に脚光が当たるようになったのは、18世紀から19世紀に入る辺りのロマン主義以降という。美学や美術史に触れることは、時代を直線的な進歩と捉えず、今や常識と思っている価値を俯瞰し、再考するために必要なことだと思う。

 自分がドローイングをしているときの立ち位置を「呼吸する鏡」と捉えて十数年が経った。家のまわりにはたくさんの自然やものがある。丁度具合の悪くなったテラスを大工さんにお願いして補修してもらった。そのときに撤去された材木が運びやすいサイズのブロック状になって、庭に積まれた。外側は材木の体裁を保ちながら、中は朽ちて抜けてしまい、ふわふわと空洞になっているものもあった。近作では、それらを積み木のようにして組んでみた。目の前のモチーフから、世界で起きていることをアナロジー的に展開することにも関心がある。それにしても、学生の頃使っていた版画紙が4倍近くの値段になったり、灯油の値段がほぼ1.5倍になったことだったり、私たちの当たり前の日常が、こんなにも脆いものだったのか。

 …とりとめがなくなってきた。M・H・エイブラムズ『鏡とランプ』(1953)の関係については、もう少し考えてみたい。

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