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HAPS KYOTO selection #7 澤田華「リビング・デッドの足並み」開催のお知らせ

「漂うビデオ(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド、懐中電灯、横浜)」、2023-2024年、ビデオ(96分)

HAPSは、京都市にゆかりある若手アーティストの作品販売を支援するため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にオンラインギャラリー「HAPS KYOTO」を出店するとともに、「HAPS KYOTO」の出展作品をオフラインで直接ご覧いただく展覧会シリーズ「HAPS KYOTO selection」を定期的に開催しています。

この度、「HAPS KYOTO selection」第7回として、写真・映像を題材として扱うアーティストの澤田華をフィーチャーし、HAPS KYOTO selection #7 澤田華「リビング・デッドの足並み」展を開催いたします。

澤田は、私たちが日頃見過ごしてしまいがちな日常の経験における小さな違和感を、写真や映像を中心とした多彩なメディアのインターフェース上に強調・分解することを通じて、知覚や記憶、それを記録する手段の不確かさと可能性を提示します。
本展では、映画史における古典とされながら事実上のパブリック・ドメインとなっている作品を活用し、HAPSの環境をも取り込んだ新作を含む、計3点の映像作品を展示いたします。
HAPSの夜に出現する「リビング・デッド」を、ぜひ間近でご高覧ください。

■概要

イベント名|HAPS KYOTO selection #7 澤田華「リビング・デッドの足並み」
会期|2025年3月1日(土)〜3月30日(日)
会場|HAPSオフィス1F(京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339)
鑑賞時間|18:00〜9:30(翌日朝)
休館日|会期中無休
料金|無料
主催|一般社団法人HAPS

※澤田の作品は2025年3月1日(土)18:00よりアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」で購入が可能になる予定です。
※本展はHAPSの東山オフィス1Fに展示された作品を、ウィンドウ越しに建物の外からご鑑賞いただく形式となります。終夜のご鑑賞が可能です。

■ステイトメント

プロジェクターを懐中電灯のように携えて、部屋や街を照らしながら、ゾンビのように彷徨い歩いた。投影している映画の像は、平滑なスクリーンから解放されたように、さまざまな物の表面に憑依しては、また別のところへするすると滑っていく。

いつの間にか緊迫したシーンに引き込まれる。ふと段ボールの文字や置物が気になる。ゾンビは窓ガラスを破って庭石の中から出てこようとするし、立ち上る炎はキッチンの隅を照らす。

そうしてこの映像を見るとき(あるいは日頃も)、何を掴み、何を掴み損ねているだろうか。無意識のうちに補正したり無視したりするのが上手なわたしたちは。
(澤田華)

◼️アーティストプロフィール

澤田華(さわだ はな)
1990年京都府生まれ。2016年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了。
自身の経験の中で生じた些細な疑問や引っ掛かりを起点に、写真・映像をはじめとした様々な表現形態を用いて制作を行う。普段は何気なく受け入れてしまう行為や経験を、過剰にしたり分解したりすることで混乱を生じさせて、そこで起きていることを顕在化させようと試みている。
近年の主な個展に、「ビューのビュールーム」(山山、2024年)、「避雷針と顛末」(Gallery PARC、2022年)、「夏のオープンラボ:澤田華 360°の迂回」(広島市現代美術館、2020年)、グループ展に「吹けば風」(豊田市美術館、2023年)、「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」(東京都写真美術館、2022年)、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代 」(愛知芸術文化センター、2019年)など。

「漂うビデオ(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド、懐中電灯)」、2023年、ビデオ(96分)
「漂うビデオ(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド、懐中電灯)」/「吹けば風」豊田市美術館(2023)展示風景 撮影:中村マユ
「ビューのビュー」、2023年、ビデオ(18分32秒)、モニター/「吹けば風」豊田市美術館(2023)展示風景 撮影:中村マユ
「ビューのビュー(糊と窓)」、2024年、ビデオ(16分31秒)、モニター

◼️HAPS KYOTOについて

HAPSではアーティストの活動環境の向上、アート市場の活性化、アーティストとコレクターの新たな関係づくりを図るため、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にオンラインギャラリー「HAPS KYOTO」を出展し、京都にゆかりある作家とその作品を紹介・販売しています。今後の飛躍が期待される若手や商業ベースに乗りにくい作家、京都のアートシーンに確かな足跡を残してきた作家をHAPS独自の視点でセレクトし、収益は各作家ならびに今後の作家支援に還元されます。若手から中堅まで、性別を問わず、障害の有無を問わず、美術/工芸やハイアート/サブカルチャーなどの垣根を超えて、HAPSにしかできない方法で「多様な表現」のあり方を守り、発展させることを目指します。

現出展作家:阿児つばさ/上田要/金氏徹平/清水宏章/黒川岳/小林椋/リュ・ジェユン/武内もも/鬣恒太郎/谷澤紗和子/HABURI/藤田紗衣/水木塁/宮崎竜成/迎英里子/八幡亜樹/山﨑愛彦

作品販売ページ:https://oil.bijutsutecho.com/gallery/277

これまでのHAPS KYOTO selection:https://haps-kyoto.com/category/news/hapskyotoselection/

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