開催情報

【期間】2024年6月5日(水) ～ 6月16日(日)
【開館時間】13:00 – 19:00 *最終日は18時
【休館日】6/10.11
【料金】無料
https://gallerymain.com/posts/ozakimidori

会場

会場名：galleryMain
webサイト：https://gallerymain.com
アクセス：〒600-8059 京都市下京区麩屋町通五条上ル下鱗形町543-2F
電話番号：075-344-1893

概要

演じるということに興味がある。演じることは、他者（演じる対象）とつながることであり、私と他者の境界をこえることである。私の中の様々な私（他者）に想いをはせ、共感し、理解すること。そして、身体を通してなぞることで、自身の記憶へと変容していく。移動自由な境界の獲得は、演じる喜びであり、私に生きる輝きをもたらす。

私にとって版画技法は、演じることと同様である。刷るという身体性を通し、版という境界をこえて新たに形を生む。それは自身の記憶を実世界へとつなぐ為の手段であり、境界をこえて相互の関係性をはかり合い、つながろうとする私の行為である。

平安時代に成立した「安珍と清姫の物語」は、失恋の果てに女が蛇体となり、鐘に隠れた男を焼き殺すという悲恋の物語である。私は、物語の原説とその後日談に着目し、清姫と白拍子（清姫の亡霊）を演じる。悠久の時をさまよい続ける彼女とつながり、私の中に浮かび上がらせたいと思った。深淵の底から清姫の声をすくい、私の身体を通して、実世界へとつなぎとめたい。

大﨑 緑｜ OZAKI Midori

1985　滋賀県生まれ
2006-2014　宝塚歌劇団　在団
2019　大阪芸術大学芸術学部美術学科版画コース　卒業
2021　京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程 絵画専攻版画　修了