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三島喜美代 個展

開催情報

【作家】三島喜美代
【期間】2024年2月15日(木)- 4月17日(水)
【開館時間】10:00 – 18:00
【休館日等】日曜日・月曜日・年末年始[12月23日(土) ‒ 1月8日(月)]
【料金】無料 
http://gallery-sokyo.jp/exhibitions/

会場

会場名:現代美術 艸居・艸居アネックス
webサイト:http://gallery-sokyo.jp
アクセス:〒605-0089 京都市東山区古門前通大和大路東入ル元町381-2
電話番号: 075-746-4456

概要

この度、艸居と艸居アネックスにて「三島喜美代 個展」を開催いたします。艸居(京 都市東山区古門前通大和大路東入ル元町 381-2)と艸居アネックス(京都市中京区一之船入町 375 SSS ビル 3F)の2会場での展示となります。つきましては、内覧会を艸居にて、2 月 14 日(水)11AM から 3PM までブランチ形式で開催いたしますので、みなさまにぜひご高覧い ただきたくご案内申し上げます。会期は 2 月 15 日(木)〜4 月 17 日(水)です。艸居、艸居 アネックス、SOKYO ASTUMI(天王洲)、SOKYO LISBON(リスボン、ポルトガル)、海外 アートフェアでの個展に引き続き、本展は 10 回目となります。

具象絵画から始まり、抽象絵画、コラージュ、エッチング、彫刻、陶、大規模なインスタレー ションなど多種多様な媒体を介して、日本の高度経済成⻑によって大量に消費されたゴミや、 氾濫する情報社会への「恐怖感」や「不安感」を作品にしてきました。60 代後半からはその「恐怖感」を、落とすと粉々に割れてしまうエフェメラルな性質を持つ陶で表現し、三島のゴ ミに対する「危機感」をよりリアルに表現します。70 年以降は陶を用いて、空き缶や段ボール 箱、コミックブックなどの代表作を発表してきました。

艸居では、溶融スラグ*で制作した大型作品《Work2003 (Newspaper)》2点を中心に、新作の 陶作品を展示いたします。《Work2003 (Newspaper)》は 2003 年に移転前の国立国際美術館 (万博記念公園)で開催された「大地の芸術 クレイワーク新世紀」展で屋外に展示された作 品です。2023 年には、岐阜県現代陶芸美術館にて「三島喜美代 − 遊ぶ 見つめる 創りだ す」展でも展示しましたが、コマーシャル・ギャラリーでは初の展示となります。

三島は作品を巨大化させることに、クレス・オルデンバーグなどの影響はなかったと言いま す。

ただ面白いなと思ってやったというだけなんです。それを巨大化することによって、もうちょ っと印象が、普通の大きさよりも少し大きくするほうが印象が深いなと思いました。(中略) ただ作ってみようと思っただけで。ただ、見ていて、ああ面白いと思ったのをやってみたいだ けで、初めから計画性ないんです。パッと見て面白いなと思ったんで、それをやってみよう。 それを大きくすることによって、何か印象も違うし、やっぱり違いますよね。同じサイズのも ので見るのと、ワッと大きくするのと。直島でもそうですけど、ああいうふうに大きくする と、何かまた違う意味があるんですけども、私は強烈に面白いなと思ったんです。

―三島喜美代 (三島喜美代個展 1950年代から2021年まで、三島喜美代は語る ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、京都、艸居、2021、103p.)

艸居アネックスでは、平面作品《モノローグ》シリーズを5点展示いたします。用を成した新 聞、LIFE Magazine、そのほか蚊帳や布団などの身近なゴミ使ったコラージュなど、一般に良 く知られている平面作品とは全く趣向を異にする「人体シリーズ」で、数点は今展が初公開と なります。師でもあり伴侶でもあった茂司の「ずっと続けていればいつか女性として認められ る時代が来る」という言葉を信じてひたすら制作に打ち込んできた三島。日本人女性という観 点からどのように社会を見つめ、自身の生活を記録してきたか、新たな視点で三島作品を紐解 く機会になれば幸いです。

本展に合わせて、艸居では3冊目となる「三島喜美代 展覧会図録」の刊行を予定にしておりま す。出品作品を含め、2023年4月1日に行われました片岡真実氏(森美術館館⻑)とのトークイ ベントの書き起こしと、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト氏(アーティスティック・ディレク ター、サーペンタイン・ギャラリー)が三島とのインタヴィー後に「DAS MAGAZIN」に寄稿

してくださった記事『「Horror und Humor」日本人アーティスト三島喜美代の作品に触れる – まさに一見の価値あり!』を収録。刊行に先立ちご予約を承っておりますので、info@gallery- sokyo.jpよりお申し込みいただけますと幸いです。

最後に、第2弾目のイベントとなる CAT(Collaboration Art Team)を 3 月 16 日(土)1- 4PM に艸居アネックスにて開催いたします。三島喜美代スタジオ代表の上田準三氏と制作チー フの吉田文雄氏をスペシャル・ゲストにお招きし、子どもたちと一緒に三島作品から溢れ出す エネルギーやユーモアを感じ取りながら、作品制作をする予定です。お申し込みは、 info@gallery-sokyo.jp までお願いいたします。定員 10名。定員に満ち次第締め切り。

*ゴミを 1400°Cの高温で焼成し出来たガラス状の粉末。

三島喜美代(みしま きみよ)

1932 年大阪市生まれ。十三(大阪)と土岐(岐阜)にて制作を行う。1954 年より独立展に出 展。1986-87 年ロックフェラー財団の奨学金によりニューヨークに滞在。主なコレクションに は東京都現代美術館(東京)、森美術館(東京)、ポーラ美術館(神奈川)、京都国立近代美 術館(京都)、京都市京セラ美術館(京都)、国立国際美術館(大阪)、兵庫県立美術館(兵 庫)、滋賀県立陶芸の森(滋賀)、岐阜県現代陶芸美術館(岐阜)、国立工芸館(石川)、ベ ネッセアートサイト直島(香川)、ファエンツァ陶芸美術館(ファエンツァ、エミリア=ロマ ーニャ、イタリア)、シカゴ美術館(シカゴ、イリノイ、アメリカ)、ボストン美術館(ボス トン、マサチューセッツ、アメリカ)、大英博物館(ロンドン、イギリス)、M+(香港)、 パリ市近代美術館(パリ、フランス)、ポンピドゥー・センター(パリ、フランス)、クイー ンズランド・アートギャラリー(クイーンズランド、オーストラリア)など多数。主な受賞歴 には独立展大阪市賞(1961 年)、独立賞・須田賞(1963 年)、第 9 回シェル美術賞展佳作賞 (1965 年)、ファエンツァ国際陶芸展ゴールドメダル(1974 年)、第 11 回現代日本美術展 佳作賞(1975 年)、日本現代陶彫展’88 金賞(1988 年)、彩の国さいたま彫刻バラエティ ʻ96・大賞(1998 年)、第 19 回現代日本彫刻展山口県立美術館賞・市⺠賞(2001 年)など。 2019 年にはトリノ(イタリア)で開催された Artissima にて、Sardi per lʼArte Back to the Future Prize を受賞。同年、芸術家としては初めての第 5 回安藤忠雄文化財団賞を受賞してい る。近年は令和 3 年度文化庁⻑官表彰を始め、第 63 回毎日芸術賞、令和 3 年度日本陶磁協会 賞金賞、第 11 回円空賞(岐阜)を立て続けに受賞し、国内外で更なる評価を確立している。

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