開催情報
【作家】松岡勇樹、タナカリナ
【期間】2026年7月15日(水) – 7月20日(月)
【開館時間】11:00 – 19:00 (最終日 18:00)
【休館日等】月曜
【料金】無料
会場
会場名:アートギャラリー北野
webサイト:https://www.gallery-kitano.com/index.aspx
アクセス:〒604-8005 京都市中京区三条通河原町東入ル恵比須町439-4 コーカビル
電話番号: 075-221-5397
概要
本展は京都市京セラ美術館で開催された特別展「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」の関連企画「77年後のリフレクション KYOTO2026」の参加した作家である、タナカリナと松岡勇樹が共振、新たな波紋として、互いの作品に反響しながら関係性を結ぶ試みである。
タナカリナは、日常的な写生やドローイングを起点に、蓄積された「手の記憶」をアクリル絵具とジェルメディウム・モデリングペーストを混ぜた絵具を絞り出す技法で半立体的な「線」を空間へと直接出力する。盛り上がった「線」は、偶発的なブレや掠れといった不確実性を容認し、イメージを重層化させることで、「人間」という存在の持つイメージの曖昧な輪郭を浮かび上がらせる。空間全体へと拡張していくタナカの作品は、他者の作品との偶発的なセッションを誘発しながら、存在の曖昧さや多面性を空間に表現していく。
対して松岡勇樹は、コロナ禍に二度の利き腕の手術と入院、身近な人の死など、非常に目まぐるしい変化のなかで、窓から見える雲の変化に「はじまりもおわりもない」ということを意識し始める。楮紙や医療にも消費される豚の生革を支持体に禁欲的に反復される「点描」は、身体から絞り出された時間の堆積であり、世界を生成する量子のように呼び合い、流動的なエネルギーを生々しく膨張させていく。
「変化と循環を見つめるまなざし」は、松岡の考える日本絵画の本質であり、絵画を「わたしの写し身」として現出させる試みである。
コントロールを超えた領域で呼応する、点と線、物質と記憶。両者は決して予定調和に寄り添うのではない。それぞれが獲得した世界を強固に主張し合い、互いの表現がリフレクションすることで、関係性を結び直す「ゆらぎ、よびあう」空間こそが、現代におけるアヴァンギャルドの再解釈にほかならない。
画家 タナカリナ
日本画家 松岡勇樹
【協賛】株式会社 藤井大丸 https://fujiidaimaru.co.jp/