東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

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生 活 の つ ぶ て

開催情報

【作家】小坂美鈴
【期間】2024年12月17日(火) ~ 2024年12月28日(土)
【開館時間】12:00-19:00 *最終日17:00まで
【休館日等】月曜日(祭日の場合は開廊)
【料金】無料

https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/c20241217/

会場

会場名:同時代ギャラリー コラージュプリス
webサイト:https://www.dohjidai.com/gallery/
アクセス:〒604-8082  京都府京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56 1928ビル2F
電話番号:075-256-6155

概要

小坂美鈴は、自身の部屋を撮影し、印刷した写真を星型に編む技法を駆使して作品を制作するアーティストである。一人暮らしを始めて散乱した部屋に息苦しさや圧迫感を感じたことから、部屋に散らばるゴミや衣服などを写真に収めて客観視するようになったという。そこからさらに写真を裁断して編んだ作品群は『My asterism』と名付けられ、遠くで瞬く星群を目指して展示壁にぶち当てる。生活を圧迫した物の数々を遠い存在である星のイメージと結び付けることで、自身の部屋から逃走するように距離を取り、生活を見つめ直す手立てとしている。

本展覧会『生活のつぶて』は、そんなアーティストの部屋から飛び出た星の欠片を一堂にぶち付ける初個展となる。衒いもない日常の品々が、点と点を繋いで彼女だけのアステリズムを空間に創出する。それにしても、遠くに放り投げた『生活のつぶて』は、宇宙を旅した果てにどこに行き着くだろうか。アーティストに訊ねてみると遠い目をして「気にしてない」と返事がきたが、実際のところ彼女が今いる現在地まで帰ってきているように私には見える。積み重なる展覧会の準備でアトリエは散乱し、手には丸めた写真を大量に抱えて自宅に戻る。循環した軌道を描く制作プロセスは、定住する部屋を軸に回っているようである。仕方がない、健やかに苦しもう。会場に送られた星空を眺め、鑑賞者の眼は何を映し帰るだろうか。
(文:谷口雄基)

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