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Intersum

開催情報

【作家】小川美陽
【期間】2024年2月2日(金) – 3月3日(日)
【開館時間】11 : 00 ‒ 18 : 00 (金・土曜日は21:00まで)
【休館日等】月・火曜日
【料金】無料

会場

会場名:DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space
webサイト:https://delta.kyotographie.jp/
アクセス:〒602-0826 京都市上京区桝形通寺町東入三栄町 62
電話番号: 075-708-8727

概要

このたび、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Spaceでは、小川美陽の個展「Intersum」を開催いたします。 小川はこれまで、写真というメディアを通じて時間的要素や痕跡、写真に内在する不在にリアリティを与える作品 を、平面やインスタレーション、映像など多様な形で発表してきました。 本展示では、自身が撮影し現像したフィルムに熱を加え、物質的に変化を与えるシリーズ〈Scorched film〉から 新作を展示いたします。同シリーズは、その熱を加える行為がフィルムそのものに新しい出来事を加え、イメージ が定着した後もフィルムが更新されるという現象をテーマとして扱っており、そのフィルムの一部分をデジタル カメラで複写したカラー作品を発表してきました。水中で撮影されたような鮮やかなヴィジュアルからは想像もで きない、過度な力が加えられているからこそ、我々は作家が撮影したそこに写っているはずのイメージを確認する ことはできません。

本展のタイトルになっている、「かつて間にあった」という意味のラテン語「Intersum」は、ロラン・バルト自身が著書『明るい部屋』の中で、写真の重要な特性である「それは-かつて-あった」を意味することとして、そこから 引用されています。 今回展示する新作は、かつてそこに写っていただろう「記憶のオブジェ」と化したフィルムを、フォトグラムという 写真の技法を用いた写真作品を中心に展示します。

アーティストステイトメント

 本作は、現像後のネガフィルムに火を加えて物質的に変容させる作品シリーズ〈Scorched film〉の一作です。 フィルムは熱で変形し、表面に現れる気泡によって、写っていた像は確認出来なくなります。

フランスの哲学者、ロラン・バルトの名著『明るい部屋』の中でも述べられているように、写真のノエマ( 本質のようなもの)は「かってーそこにーあった」という本来写っていたものの存在の事実性であるとされています。 しかし、写真に写る像そのものが消失すると、そのノエマ自体も消失することになります。さらに、ネガフィルムという物質的な 記録媒体における像となれば、現在では当たり前となった画像加工も施されていない、まさに純粋な「かってーそこにーあった」という事実を不明瞭にしていることになります。 そうすることで残るのは「記憶のオブジェ」(フィルム)です。 私はそのオブジェに対して、写真を見返す際に感じる欠落したリアリティを上書き出来ているように感じ、より愛着を持ちました。

元の像が消えた物体にそう感じるのであれば、なぜ写真を撮るのか。

それは『空蓮房 ー仏教と写真ー』*2の一文で納得させられたように思います。
「 空 を 掴 め と い う の は 空 は 空 だ か ら 掴 め な い の だ ろ う け ど 、 掴 も う と 努 力 を す る 人 間 が い る 限 り は 、そ れ が 現 実 のありようなんだと感じていること、つまり「リアリティ」の謂です。掴もうとする努力やある種の欲、生きるとい う能動的な姿勢がそこには見える。」

限られたものしか写せないとわかっていても、残したいとシャッターを押してしまうこの矛盾性に、新しいノエマ はどう出現するのだろうか。

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