開催情報
【期間】2025年2月27日(木)〜9月2日(火)
【開館時間】10:00-17:00
【休館日等】水曜日
3/1(土)は15時閉館、3/8 (土)、3/9(日)は終日休館いたします。
※会期中の開館時間は千總本店の営業時間に準じます。
※臨時休業等により開館時間が変更となる場合がございます。
【料金】入場無料
https://www.chiso.co.jp/gallery/exhibition/2025_g1_2/
会場
会場名:千總ギャラリー
webサイト:https://www.chiso.co.jp/gallery/
アクセス:京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店2階
電話番号: 075-253-1555
概要
1555年、京都・烏丸三条に創業した千總は2025年、470周年を迎えます。この節目となる年、現代美術家の加藤泉と共同制作した作品を展示する「加藤泉×千總:絵と着物」を千總ギャラリーにて開催いたします。
企画は数年前に端を発し、試行錯誤を経てまとめられました。中でも着物の形をとった作品は、加藤によるスケッチをもとに、糸目友禅や描き友禅、絞り染め、刺繍、仕立てまで、20から30にもおよぶ伝統的な工程を経て制作され、京都在住の専門職人たち20名以上のチームワークによってようやく完成しました。
制作は千總本社内にある工房のほか、京都府内にあるそれぞれの専門工房で行われました。加藤自身、何度も京都を訪れ、特に「人型(ひとがた)」と称される彼特有のモチーフは、自ら筆をとり、職人たちと肩を並べながら伝統的な友禅の技法によって描きました。長年にわたる千總の歴史の中でも、友禅職人以外の手によって着物生地に染色が加えられるのは極めて珍しいことです。
今回は着物作品に加え、千總の厳しい品質基準を満たすことができず、着物としては製品化されなかった生地を使用したアート作品も展示いたします。
室町時代、法衣装束商としてスタートした千總は「伝統とは、守ることでなく創ること」という代々の教えのもと、着物の新たな美しさや文化の提案を続けてきました。明治時代には日本画家と協業し、進取の気性に富んだ京友禅のデザインを打ち出していくなど、常にアートとの出会いが時代に即したクリエーションを推し進める原動力となってきた歴史があります。
無二の感性を持つ加藤との出会いが、千總にとって着物の未来において新しい美を探求する気づきを与え、多様な文化創造の契機になることを願っています。