東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

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田中嵐「Mimesis」

開催情報

【会期】2026年1月10日(土)~2月3日(火)
【時間】11:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場
【料金】無料

詳細:https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/51517-0920261202.html

会場

会場名:京都 蔦屋書店内 6F ギャラリースペース
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto/
アクセス:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
電話番号:075-606-4525(営業時間内) 

概要

田中嵐は、2000年福岡出身のアーティスト。鉱物を主成分とした結晶液に、自身が撮影した風景や人物の写真を浸し、表面を結晶化させた作品を手掛けています。結晶化の工程では、雨の音や被写体の心音などといった写真と関連する音をスピーカーから流し、音の振動によってあえて不均等な結晶を生み出します。

「私にとって『結晶化』とは、単なる物質変化ではなく、私たちが紡いできた⽣命や記憶を、⽴体化し可視化する⾏為である。⾬が落下し、氷華が⽣まれ、やがて融解してゆくように、⾃然と⽣命が異なる時間と世界で絶え間なく進むその過程が、結晶化を通じて重なり合う。振動によって形態が変化する結晶化現象は、『重なり』の可視化である。⼼⾳など⽣命の⿎動、遠い国の海の⾳、⾬の⼀粒、気配、湿度、記憶――それら不可視の情報を結晶が凍結する。結晶の輪郭は、時間・記憶・⽣命の煌めきとなり、彫刻へと変容する。」

本展では、人物、海景をテーマにした「Portraitシリーズ」と「Crystalscapeシリーズ」、自然の循環と雨滴に込められた歴史や記憶をテーマにした《Raindrop of crystal》から新作を中心に約10点を展示。⾃然の美を写し取り、対象が刻んだ記憶と時間を結晶化というプロセスを通じて再構築することで、作品として可視化します。

本展に寄せて

“Art is the imitation of nature in her operation.”    ̶  Aristotle
芸術とは、⾃然そのものの作⽤を模倣することである。   ̶  アリストテレス

本展の《Mimesis》は古代ギリシャの思想を引⽤している。
私は制作を通して、「⾃然とは何か」「美とはどこに宿るのか」を問い続けている。
幼い頃から海で過ごし、サーフィンを通して、私は常に⾃然とともにあった。 海⾯に反射する光、波が崩れる⾳、雪が肌に触れる冷たさ――⾃然の純粋な形や気配は、⾔語を超えて私の深層に刻まれている。それらの⼀瞬は複製不可能でありながら、確かに存在し、消えていく。私はその⾃然が織りなす儚さと壮⼤さに、今⽇まで魅了され続けている。――もし⾃然そのものを空間に展⽰できたなら、それはどれほど美しいだろうか。この問いが、私の根源的な美意識の起点となっている。

結晶は、⼈⼯物でありながら⾃然に委ねられた存在である。⼈間が意図しきれない揺らぎ、偶然、微細な差異が作⽤することで、その形態は半永久的に変化し続ける。私はその⽣成の過程を「模倣」と捉える。――しかし、それは単なる複製ではない。
芸術における模倣(Mimesis)とは、世界を再現するのではなく、世界を理解し、再び世界と関わるための思考の形式である。そして新しい美として⽣まれ変わるのではないだろうか。

私の作品は、⾃然の美を写し取ろうとする⾏為であり、結晶化を通じて、⽣命が刻んだ記憶と時間が再構築される場所となる。個展を通して鑑賞者が作品の前で⽴ち⽌まり、呼吸し、静けさに触れることで、その内側に眠る「もうひとつ」が⽴ち上がることを願っている。

田中嵐

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