開催情報
【作家】金田涼子
【期間】2025年9月12日(金)~2025年10月6日(月)
【時間】11:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場
【入場】無料
詳細:https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/49083-1408150808.html
会場
会場名:京都 蔦屋書店 5F エキシビジョンスペース
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto/
アクセス:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
電話番号:075-606-4525(営業時間内)
概要
京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都高島屋S.C.[T8]5F・6F)と銀座 蔦屋書店(東京都 中央区 GINZA SIX 6F)では、金田涼子の個展を2025年9月12日(金)~10月6日(月)の期間に同時開催します。
金田涼子は、自然そのものや、神・自然現象といった人知を超えた存在を、キャラクターを用いて表現しています。日本画の表現と、マンガやアニメから影響を受けたキャラクター表現を掛け合わせた独自の作品世界は、国内にとどまらず海外からも人気を集めています。京都 蔦屋書店と銀座 蔦屋書店で同時開催となる本展では、日本各地を巡り、その土地に伝わる物語や文化をテーマにした新作を中心に展示します。
京都 蔦屋書店「灯のまにまに」
京都 蔦屋書店のメインビジュアル《おのころ》は、兵庫県南あわじ市・沼島に伝わる「国生み神話」からインスピレーションを受けた作品です。沼島は、イザナギ・イザナミの神話に登場する「おのころ島」であるという説があり、本作は金田が実際に沼島を訪れ、見聞きしたことをもとに描かれています。展示タイトル「灯のまにまに」とは、旅の途中に現れる風景や記憶を灯火に見立て、その小さな明かりに導かれながら、身を委ねていく姿を表しています。キャンバス作品を中心に、旅の記録ドローイングを合わせて17点展示します。
銀座 蔦屋書店「島々のあとさき」
銀座 蔦屋書店での個展では、海の神として信仰されている宗像三女神の神話をはじめ、日本各地の風土や言い伝えに触れながら、それぞれの土地に息づく物語を描き留めた作品を中心に展示します。「島々のあとさき」という展示タイトルには、金田が旅の中で出会った島々や、そこに宿る物語、風土、人の営みなどが、過去・現在・未来と交わりながら浮かび上がってくるような感覚が込められています。キャンバス作品と陶芸作品を8点展示します。
アーティストステートメント
私は普段より、山や海などの自然そのものや、自然現象といった人知を超えた存在を、大小さまざまなキャラクターたちを描くことで表現しています。
今回は、京都 蔦屋書店と銀座 蔦屋書店での2ヶ所同時開催にあたり、日本各地を巡って、その土地に伝わる物語や文化をリサーチし、それらをもとに展示を構成しました。
京都展でのメインビジュアル《おのころ》は、兵庫県南あわじ市・沼島に伝わる国生み神話をもとにしています。沼島は、イザナギ・イザナミの神話に登場する「おのころ島」であるという説があり、本作では実際に沼島を訪れ、見聞きしたことをもとに描いています。展示タイトルの『灯のまにまに』とは、小さな明かりに導かれながら、旅の途中に現れる風景や記憶に身を委ねていく姿を表しています。神話や聖地に重なるような、日本の各地で拾い集めた微かな記憶のかけらを、灯火に見立てて紡ぎました。刻まれた時間とその場所の記憶をたどるように、ひとつひとつの作品に宿る物語に触れていただけたら幸いです。
銀座展でのメインビジュアルの《むなかた》は、福岡県宗像地方に伝わる宗像三女神の神話をもとに制作したものです。宗像の地に実際に訪れ、島を巡り、眺めた景色などを神話の物語と共に作品の中で描いています。
展示タイトル「島々のあとさき」には、旅の中で出会った島々や、そこに宿る物語、風土、人の営みなどが、過去・現在・未来と交わりながら浮かび上がってくるような感覚を込めています。「あとさき」という言葉には、時の流れや記憶の揺らぎ、訪れる以前と以後で変化する感覚や風景へのまなざし、そして物語の始まりと終わりのあわいをたゆたうような意味も込められています。
宗像三女神の神話をはじめ、日本各地の風土や言い伝えに触れながら、それぞれの土地に息づく物語を作品として描き留めました。重なりあう風景の気配に目を向けていただけたら幸いです。
金田涼子