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フレデリック・デービス個展「Nebulous」

開催情報

【作家】フレデリック・デービス
【会期】2025年6月24日(火) – 7月14日(月)
【時間】11:00~20:00 ※最終日のみ17:00まで
【料金】無料
https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/47447-1740340521.html

会場

会場名:京都 蔦屋書店    6F アートウォール
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto/
アクセス:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
電話番号:075-606-4525(営業時間内) 

概要

フレデリック・デービスは1995年イギリス・ロンドン生まれ、現在は京都を拠点に活動するアーティストです。幼少期に見た景色や記憶、特に夜の気配や感覚を探求した抽象画を制作しています。光と影の微妙な移り変わりや曖昧な輪郭、静寂の中に潜むエネルギーなど、空気のように捉えがたい瞬間を、絵画の中に描きとどめようとしています。

本展は、「かたち」ではなく「雰囲気」そのものを捉えることに焦点を当てた試みです。作家が感じ取った温度や、目に見えぬ感覚を視覚言語として丁寧に紡ぎ出し、京都の夜を記録した作品を展示します。液状の絵具を幾重にも流し重ねることで、時間の堆積や感情の濃度を表しています。まるで日記のような存在だという作品には、作家自身が温かな夜に散歩した時間や、眠れぬ夜に浮かび上がる断片的な思考が沈殿しています。

アーティストステートメント

そもそも、夜の空気というものはとても儚いものだ。

少年時代に見ていた夜の風景は、絶え間ない街の発展とともに、静かに姿を消しつつある。

だからこそ、まだ夜がそこにあるうちに、その気配を描き留めたい。

子どもの頃は暗闇を恐れていた。

けれど今となっては暗闇の静けさが安堵を与えてくれる。

その静けさを、私は絵の中に注ぎ込みたい。

私にとって絵画とは、小さなオアシスである。

まるで、夜の駐車場で灯りがつくった水たまりのような。

不安を抱え、道に迷い、あるいは自分を見失った人たちに、

静かに沁み入る空気を描きたい。

嫌なことは、やがてみな暗闇の中へと溶けていく。

太陽が昇るまでのあいだ、私たちは別の世界を通り抜ける。

ただ、その休息もまた、影のように儚いものなのだけれど。

フレデリック・デービス

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