開催情報
【作家】佐藤幸恵・佐瀬梓
【会期】2025年4月17日(木)~6月1日(日)
【時間】10:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場
【料金】無料
https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/46346-1107420322.html
会場
会場名:京都 蔦屋書店 6F アートスクエア
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto/
アクセス:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
電話番号:075-606-4525(営業時間内)
概要
佐藤幸恵は、ガラスや木、石、針金、化石、木の実など、さまざまな素材を組み合わせて作品を制作しています。鋳造ガラスを主な素材とした代表シリーズ《気色/Scene》は、「気配」を抽象化した立体作品です。近年では、土器や化石などの欠片(かけら)を触り、なぞり、想像し、繋げることで作り上げた《残片》シリーズも手掛けています。これは、作る起点を自分自身ではなく他の物にゆだねる試みです。
佐瀬梓は、金属を叩いて造形する「鍛金」と、焼付けの技法を用いています。一輪の花のように暮らしに彩りを添える《Ichirin》、「まだ何ものでもない、ただただ無垢なもののけの子」というテーマで制作した《もっけのこ》など、シンプルでありながらも日常に寄り添うあたたかみのある作品を手掛けています。
ふたりの作品には、使用素材は異なるものの、共通して優しい雰囲気や凛とした佇まいが感じられます。元の質感を残しながらも、組み合わせや加工によって、新たな作品世界を作り出す作家たちの共演を、本展にてお楽しみください。
アーティストステートメント
作品を作る行為は 私にとって積み木に似ています。最終的な形を思い浮かべないまま、心地よいバランスやリズムを探して要素を合わせて、足しては引いてを繰り返す。ガラスや木、石、針金、化石または公園で拾った木の実など、それらを積み上げて出来たものは新しい感覚と風景を私に見せてくれます。
また近年では土器や化石などの遺された欠片の形を通じての制作を試みています。
欠片はその断面の先に無数の想像が眠っているように思います。時を経る中で失われていった欠片の先のことを考える。欠片の形を触り、なぞり、想像し繋げる。作る起点を自分自身では無く他の物にゆだねることで何ができるのか。過去の形達との対話の記録集の様な作品です。
佐藤幸恵
金属を叩いて造形する鍛金(たんきん)技法を用いて作品を制作しています。
優しい存在感で日々に寄り添うような、心地のよい作品を目指しています。
今回の展示では、『Ichirin』シリーズを主軸に作品を展開します。
一輪の花を添えるように、日々の優しい彩りのひとつとなるような存在を意識しています。
また、『もっけのこ』は「まだ何ものでもない、ただただ無垢なもののけのこ。」というテーマで制作しています。畏ろしいもの、穏やかなもの、身近に寄り添うものなど、どんな妖の類いへ転じるかはもっけのこが触れていくもの次第で変わりますが、穏やかな日々に寄り添うような存在であることを祈って制作しています。
佐瀬梓