東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

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JIU個展「Melancholy and warmth」

開催情報

【作家】JIU
【会期】2025年3月31日(月)~4月21日(月)
【時間】10:00~20:00 ※ 最終日のみ17:00 閉場
【料金】無料

https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/45901-0926250227.html

会場

会場名:京都 蔦屋書店  6F ギャラリーウォール
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto/
アクセス:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
電話番号:075-606-4525(営業時間内) 

概要

韓国出身のアーティストJIUは、2022年に京都精華大学マンガ学部を卒業、2024年に同大学大学院マンガ研究科博士前期課程を修了しました。在学中より、京都や韓国でのグループ展やアートフェアへの出展など精力的に活動を続けています。時には身近な花から色を抽出したり、木の枝などから筆を作ったりすることを世の中とつながる重要な契機と考え、自身の周辺の環境を利用して作品制作の探求を行っています。
文明と自然、デジタルとアナログという要素を、制作における最も核心的なキーワードとし、「生と死」、「光と闇」、アナログ作業に対してのデジタルツールの生み出す利便性など、相反する2つの要素が共存する様を、物語やキャラクターデザインを通して表現しています。本展では、「鬱と温かさ」が混じり合う世界を、可愛らしいモチーフとどこか影のある描写で表現します。

アーティストステートメント

「楽」の価値をどこに置いているのかを見れば、創作物の本質が見える。芸術は他人と世の中を理解することを助け、結果的に自分を磨く契機になる。作品制作をする時、なぜこれを描くのか?という問いは、世の中とつながる力を育ててくれる。 より説得力のある作品を作るためには、実際に経験をして、多様な角度で世の中と向き合うことができなければならない。現在のメディアは電子機器に非常に依存的であり、最初のコンピュータ“エニアック“が発明されてから、わずか約80年しか経っていないという事実を忘れるほど多くの人々が、圧縮された平面的なデータだけを活用して作品制作をしている。 これは教育の場でも同じだ。自分が行かなくても、直接経験しなくても手の中の小さなモニターで解決できる便利さを拒否する者はいない。しかし、欠如した人間の感性、他人との意思疎通の不在、近視眼的な視野のような、クリエイターとして致命的な副作用を呼び起こしたりもする。私はアナログ作業のやり方に固執し続けてきた。時には周辺の自然物を利用して絵の具を作ったりもした。周辺の環境を利用した探求は、世の中とつながる重要なきっかけとなる。
制作は二つの対立項の違いから始まる。デコボコ(凸凹)と読まれる漢字がある。そしてこの二つを合わせれば一つの四角形(世の中)になる。しかし、対立要素を押しつぶせば、結局空きスペースが生じる。この空きスペースは欲求だけでは完全には満たせない。欠乏を直視すればするほど満たされるアイロニー。共存においてノイズは不可欠な存在である。文明と自然、デジタルとアナログという対立は、私の制作において最も核心的なキーワードだ。直線でも曲線でもそれぞれの美があるから、プラスマイナス関係ではない。私はパロールとエクリチュールが混ざって拡散する事実性と生命力を基盤にしたコンテンツが生き残ると思う。私はアナログ形式とデジタル形式の共存のための方法として、グッズ制作、線画混用、テクスチャー制作、展示企画を提示したい。しかし、表面的な方法の提示より重要なのは、観察力とコミュニケーションである。 大学という場所の特殊性こそ、これを実現可能にしてくれる。一緒に何かについて自分の考えを話し、他人の考えを聞いて再び自分の見解を自由に話せる環境でこそ真の創作が可能だと思う。デジタルとアナログ、文明と自然のような対立は結局、他人と自分、世の中と自分に帰結するといえる。

JIU

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