東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

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塔尾栞莉「ここから見ると」

開催情報

【作家】塔尾栞莉
【会期】2025年2月22日(土)~3月11 日(火)
【時間】11:00~20:00 ※最終日のみ18:00 閉場
【休館日等】2月25日(火)
【料金】無料

https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/45329-1154410128.html

会場

会場名:京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto/
アクセス:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
電話番号:075-606-4525(営業時間内) 

概要

現在大分を拠点に活動する塔尾栞莉は、幼少期のアルバムや自身で撮影した日常の風景写真をモチーフに、ふとした時に思い出される純粋な記憶の大切さと儚さを表現するアーティストです。まず、キャンバス上にマスキングテープを縦横に貼ってグリッドを作成し、1マスずつ絵具を乗せていきます。次に、描いたマスはテープで隠し、その隣のマスのテープを剥がして描くという工程を繰り返しながら仕上げています。そのため、隣接するマスであっても少しずつ色合いが違い、マスキングテープを剥がす時に予期せぬ絵具の欠けが生じます。それらは、一部は鮮明に、その他の部分は時間とともに曖昧になって欠落していくという、記憶の性質を反映しています。
新作《Time Travel》は、60年近く営業している大阪の喫茶店での何気ない風景を描いています。人々が各々自由に過ごしている様子に塔尾は居心地の良さを感じ、自身の知らない「当時」を見たような気持ちがしたといいます。本展では、本作を含む全16点を展示します。

アーティストステートメント

記憶を思い出そうとする瞬間があります。印象的で忘れる事が出来なかったはずのそれは、日々積み重なる無数の情報によって押し潰され、詳細が削ぎ落とされ、気付いた時には断片的なものとなっています。その感覚に対して、現在の私を構成しているものを失ってしまったような気がして、少しさみしいような気持ちになります。
制作は、記憶が劣化するということと、圧縮と修正を繰り返されたことで劣化してしまった画像をデバイスの画面で見た時に現れるブロック状のノイズとを重ね合わせて行います。
幼い頃に両親や周囲の大人達が撮影してくれた写真や、私自身が撮影した何気ない日常の写真を見つめる。何か思い出せることを探してみてもほとんどの事は忘れてしまっているけれど、その中からかろうじて覚えている断片部分を拾い上げる。キャンバス上の3×3cmのマス目に油絵具を端から置いていく。
淡々と行う作業ではありますが、この行為によって現在の私自身を構成しているものの存在を記録しています。

塔尾栞莉

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