開催情報
【作家】今井恵 / 小津航 / 後藤 瑞穂 / 白石効栽 / 坪山斉 / 坪山小百合 / 富田菜摘 / 西垣肇也樹 / フルフォード素馨 / 増田将大 / 森本来実 / 吉浦眞琴 / HIROYUKI HIGUCHI / YUKI NISHIJIMA
【会期】2025年1月11日(土)~ 1月28日(火)
【時間】11:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場
【料金】無料
https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/44530-1757281211.html
会場
会場名:京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
webサイト:https://store.tsite.jp/kyoto/
アクセス:〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.
電話番号:075-606-4525(営業時間内)
概要
国内外から多くの訪問者が集まる京都という地で、京都 蔦屋書店のアート担当者が2025年に注目する14名のアーティストの作品を紹介します。参加アーティスト全員が京都 蔦屋書店では初めての作品展示となり、“Greeting”をテーマに自身の自己紹介となるような代表的な作品を中心に展示します。キャリアや活動拠点、制作技法も様々なアーティストたちによる約25点の作品が新春を彩ります。
プロフィール
今井恵(Kei Imai)奈良県生まれ、2019年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。ロンドン、東京、スロバキアを経て、現在は茨城県のスタジオを拠点に活動。シルクスクリーンを刷る過程で身体を介することで発生するヒューマンエラー(ミスプリント)をアイデアの起点とし、「ものごとのとらえ方」や「視点の選択」をテーマとし制作している。
小津航(Wataru Ozu)1991年東京都生まれ。2017年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。東洋美術の山水画、浮世絵、洋風画や西洋美術の空間やモチーフなど過去の美術作品を参照しながら油彩画を制作している。昨今は静物画、風景画、人物画という絵画の基本の主題を通じながら、東洋的絵画空間にみられる「画家とモチーフとの関係性」や「絵画空間の設定」といった関係に注目をして東洋美術を再考するような制作を行なっている。
後藤瑞穂(Mizuho Goto)2001年東京都生まれ。2023年女子美術大学芸術学部美術学科洋画専攻卒業。現在、女子美術大学大学院美術研究科博士前期課程美術専攻洋画研究領域在籍(休学中)。日常的な仕草や道具、果物をモチーフとして、身体が戦争や差別といった大きな暴力に強く影響されることについて描いている。ナチス・ドイツで行われたことと近い出来事が私たちの身近にあること、今も続くガザの虐殺について。
白石効栽(Kousai Shiraishi)1998年生まれ、長野県出身。2024年京都芸術大学大学院美術工芸領域油画コース修了。最近は幼少期に耳にした神話やこれまで見てきた様々な絵画を日常のふとした瞬間に思い出し、そんな日常に混ざった物語を描く。主な展示に「遠くへ投げたからだ」(個展/京都岡崎 蔦屋書店/2023)、「Spring Show」(グループ展/MAHO KUBOTAGALLERY/2024)、「見えないトンネル」(個展/haku Kyoto/2024)、「洞窟で眠る」(個展/CANDYBAR GALLERY/個展)など。
坪山小百合(Sayuri Tsuboyama)1983年福岡県生まれ。2010年東京藝術大学大学院美術研究科修了。ヒトと自然界について、生物学的視点で絵画を制作する。生物が本来持つ身体機能に着目し、人をヒトとして他の生物と対等なものと捉えながら、進化、あるいは退化していく中で獲得したものや失ったものに目を向ける。今回は油彩作品とは別に、紙にパステルで描いたドローイングも展示する。
坪山斉(Hitoshi Tsuboyama)1981年宮城県生まれ。2010年東京藝術大学大学院油画技法・材料研究領域修了。フラットな色面や直線で構成した絵画を制作する。2024年より、日本の伝統的な空間表現である「平行遠近法」や「俯瞰的視点」を取り入れた作品を描き始める。今回は平安時代の大和絵に描かれた風景をトリミングしてキャンバスに描き、さらにそれらを無作為に組み合わせて新しい空間を作る「room」シリーズを展示する。
富田菜摘(Natsumi Tomita)1986年東京都生まれ。2009年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。 不要となった日用品や電子機器などの金属廃材を丁寧に組み立て、表情豊かで愛らしい動物の立体作品を制作している。「スクラップ・ワールド」(ヤマザキマザック美術館、愛知/2020)、「シャングリラ」(中村屋サロン美術館/2021)をはじめ、シンガポール、香港など、国内外で個展を多数開催。 病院やTVスタジオへの作品設置、パブリックアート、行政や企業とのコラボレーション等、多方面で活動。
西垣肇也樹(Hayaki Nishigaki)1985年兵庫生まれ。2012年に京都造形芸術大学大学院修士課程芸術研究科芸術表現専攻修了時代と共に本質が宙吊りになったゴジラ=敗戦国日本人の器として捉え、洛中洛外図や一円相などの技法とミックスした現代水墨画を描く。主な個展に、「A Monster of Our Own Making」Ronin Gallery/ニューヨーク、主なレジデンスに、QATAR MUSEUMS/ドーハなど。
フルフォード素馨(Jasmine Fulford)1988年神奈川県逗子生まれ。武蔵野美術大学油絵学科(油絵専攻)入学。3年時に版画専攻に転専攻し、2年在籍ののち卒業。その後すぐイギリスに渡り、UALセントラルセントマーチンMA Fine Artを修了。現在は日本を拠点に、主に平面、ときどき立体の制作を行う。一貫して、「信じられるものは何か」をテーマに考え、自らのリアリティを追いかける制作を行っている。
増田将大(Masahiro Masuda)1991年静岡県生まれ。2020年東京藝術大学博士後期課程修了。対象となる何気ない風景を撮影し、その画像をプロジェクターで同じ場所に投影。再び同じ視点で撮影するというプロセスを複数回くり返し、さらにそれをキャンバスの上にシルクスクリーンで刷り重ねることで、多数の図像と絵具の重なり、掠れを孕んだイメージを映し出している。このカメラとプロジェクターを用いたイメージの重なりとズレは、我々の生きているこの時間が、一瞬一瞬が連続する映画フィルムのように連なり、形づくっているのではと想起させる。
森本来実(Morimoto Kurumi)2000年大阪府生まれ。京都芸術大学美術工芸学科油画コース修了。愛情をテーマにぬいぐるみやおもちゃを描く。私はいつもゆるされたい、救われたいと思いながら絵を描いている。 ぬいぐるみやおもちゃと繋がることでいつまでも子供でいられると信じ、ぬいぐるみに愛を注ぐことで自分が愛されていると錯覚している。 透明の膜は私を包み込み、私を外界から守ってくれる。愛するとは、守ること。
吉浦眞琴(Yoshiura Makoto)1994年神奈川県生まれ。2019年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了。古い布や刺繍、刷り物、レリーフなど作り手の声が消え、形として残る「もの」が持つ言葉にできない力に魅了されモチーフとして選択している。銅版画のドライポイント技法を用いて、版をニードルで引っ掻く。その感触に不確かな存在を感じ、その気配を線として集積し形にしている。
HIROYUKI HIGUCHI1986年生まれ、群馬県出身。作家。HIPHOPにおけるWRITING を通して感じる非日常から、今を感じ存在を再認識する。絵の上にあるGRIDは日常や今を認識するためのきっかけである。
YUKI NISHIJIMA2001年石川県生まれ。2024年大阪芸術大学芸術学部美術学科油画コース卒業。現在は大阪を拠点に活動しています。風景や人物、静物の油彩画を描いています。幾つかの画風が並行しており、支持体や画用液の研究をしています。