Social Work / Art Conferenceでは、各専門家の知見を活かしながら、
社会課題を探求し制作するアーティストや、
よりひらかれた活動を目指す事業者や文化施設などからの相談に対応します。
Social Work / Art Conferenceは福祉をはじめとする多様な分野と文化芸術をつなぐための相談事業として一般社団法人HAPS内に開設しました。「きく」「つなぐ」「わたす」「さがす」の4つの姿勢を基本として相談対応を行います。
きく :相談を聞く/対話の相手になる/多様な人が話を聞き合う機会をつくる
つなぐ:協働相手や見学場所を紹介し、仲介する
わたす:参考資料や書類のひな形を提供する/事例共有の講座をひらく
さがす:アウトリーチ/中間支援組織へのヒアリング/連携先の開拓
このような方からの相談をお待ちしております:
・作品制作の一環で福祉施設をリサーチしたいアーティスト
・利用者の日中活動の充実のためアートを取り入れたい福祉施設職員
・施設内のアクセシビリティサービスを向上させたい文化施設職員
・「社会包摂・共生社会」と「アート」の関係性を学びたい大学生 など
【Instagram】https://www.instagram.com/socialwork_artconference/
【X】https://twitter.com/swac2020
【note】https://note.com/swac_haps
これまでの相談例
- –アーティストです。ケアの担い手にインタビューをしたいのですが、何から始めるのが良いでしょう。
- –福祉施設を運営しています。利用者が取り組む文化活動により多くの職員に協力してもらうには何ができるでしょうか。
- –文化施設で障害をテーマにした作品を上映します。当事者や関係者にも見てもらうためにはどんな工夫ができるでしょうか。
- –地域のコミュニティづくりを目指しています。アーティストにワークショップをお願いしたいです。
- –社会課題を扱う作品を紹介するときに、一緒に読み解いてくれる専門家を探しています。
- –施設の利用者と協働して創作活動をしています。どのように継続するのが良いでしょうか。
相談の流れ
STEP1
相談の受付
問い合わせフォーム、メール、又はお電話でご相談をお寄せください。
↓
STEP2
面談
相談内容に応じて、相談員と面会します
↓
STEP3
調整・回答
相談への回答、関係各所と連携した対応をします
※相談は無料です。
※京都市内に関する相談を優先いたします。
※当相談事業は公益性を担保し、アーティスト等表現者の活動を促進することを目的としています。事業の趣旨に沿わない相談については対応いたしかねる場合がありますことをご了承ください。
SW/ACの取り組み
SW/ACでは、異なる分野や領域で活動する人びとが出会う機会もつくっています。
・談話室
談話室では、ある時はテーマを設けて、またある時にはテーマを設けずその時間に集まった人たちの関心を話すところから対話を始めます。参加者がことばを交わすことを通じて経験を共有し、考える時間がもてるようにSW/ACがファシリテートします。
・個別相談会
相談することはハードルの高い行為でもあります。SW/ACでは事前予約制の個別相談会を随時開催しています。アートと共生に関心をお持ちの方であれば、活動の領域や所属や立場は問いません。ご相談のきっかけにご活用ください。
談話室、個別相談会の開催日はSNS(X, Instagram)、ウェブサイト、メールニュース等でご案内します。
アクセス
mail: swac[@]haps-kyoto.com
TEL. 075-748-8575 FAX. 075-525-7522
〒601-8004 京都市南区東九条東山王町1 HAPS HOUSE
これまでの取り組み
SW/ACへの取材、登壇したシンポジウム、協力事例などをまとめます。
コネクタテレビ 「インタビュー SW/AC Social Work / Art Conference 」
「SW/AC Talk|しらとりけんじの京都滞在と写真活動」
京都市京セラ美術館「トークシリーズ「実はよく知らないんだよ。だから聞いてみようと思う。(中原)」松本卓也さんの回(2回目)」
共生と分有のトポス「共生と分有のトポス〜潜在的コモンズの連環デザイン シンポジウム第1部「離れつつ共にあること〜挿し木と記憶メディアと相談ネットワーク」奥山理子x髙橋悟x松井広志x山本麻紀子」
滋賀県立美術館「アートと障害を考えるネットワークフォーラム 2023.2.23(木・祝)」
京都市老人福祉協会「絵本 はなのちるちる」(相談対応事例)
Social Work / Art Conferenceとは?
アートとともにわたしたちの豊かさを交換する
少子高齢化の進展、貧困世帯の増大、ジェンダー格差、障害を持つ人々の社会参加など現代社会は様々な課題や困難を抱えています。社会を覆う閉塞感を感じ取ったアーティストや彼ら/彼女らを支える実務家たちは現場に向かい、美術や演劇、音楽などの表現を通して関わった人や場の可能性を引き出してきました。それは同時に、社会とアートの関係性を見直すことにつながり、アート領域の拡張を予感させます。
これまでHAPSは、京都市の計画に基づき、「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」を通して、アートをきっかけに様々な立場の人が関わり合う共生社会を実現するための取り組みを実施してきました。しかし、こうしたアー卜の取り組みの認知度は低く、また知っていたとしても十分な経験の共有や分析を得ずに終わってしまうことも少なくありません。
そうした状況を踏まえ、HAPSでは従来の相談事業を拡張させた、「Social Work / Art Conference」を新たに始めます。私たちは、人間の尊厳や価値を擁護する「Social Work」 の理念と、社会に対し刺激的に問いを投げかける「Art」とを結びつけることで、多様な意見を交換し合える「Conference」の場を作っていきます。相談に来られた方々がアー卜や表現の意味を深く感じ、社会へとよりひらかれた活動を行なっていくためのサポートを提供します。
そして人々、もの、場、組織、さらには思考に至るまで、広くその関わりを促すことで、それらの相互作用の質が高まり、より豊かな社会活動の実践と日常の営みが実現される未来を目指します。