「信濃大町 AIR」は、長野県大町市が展開するアーティスト・イン・レジデンスです。滞在者は、この土地の自然や歴史、人々の暮らしに触れながら、大町という場所を「創造の現場」として制作やリサーチに取り組みます。
拠点となる「あさひ AIR」は、旧教員住宅を改修して整備された滞在・制作施設です。宿泊棟、制作棟、交流スペースを備え、これまでにも多くのアーティストを迎えてきました。単なる滞在制作の場にとどまらず、市民がつどい、学生が調査や学びを深める場としても活用される、小さな文化拠点として運営されています。
長野県大町市に滞在し創作活動を行うアーティストやクリエイターを募集します。滞在する方に求めたいのは、「来月や来年に発表するための創作だけでなく、一生を通して続く創作という営み、それ自体を見つめ直す時間をつくること、そして、そのプロセス自体を何らかの方法で公に開いていく」ことです。 成果発表としての、いわゆる「展覧会」を開催するのではなく、滞在を振り返るためのオープンスタジオや、市民との対話の機会を設けています。
■テーマ
「今日は複数」TODAYS
たとえば日記には、どの日記に書き留めるかによって、今日という一日の印象が変わってしまうという側面があります。枝分かれした先のどの葉を選びとるかによって、同じ幹から始まったはずの一日の道のりはまっすぐに伸びたり、大きく曲がったりします。あるいは、さかさまに引くあみだくじのように、どの結果を選ぶかによって、スタート地点すら変わってしまうこともあるかもしれません。
また同じ場所、同じ時間にいても、人それぞれに違う今日があります。誰かの今日に山の風景があれば、別の誰かには虫の羽音があったり、水辺での小さな問いがあったりします。同じ街に同じだけ滞在しても、枝先に茂る葉はそれぞれに違うはずです。時間は、わたしたちの解釈を待っているようなところがあり、それは後から振り返った時に、初めてひとつのかたまり、あるいはひとつの経験として姿を現します。
滞在者にとっては、普段と違う街に滞在することで、この土地に住む私たちにとっては、外から人がやって来ることで、一ヶ月という閉じられた時間だからこそ現れる複数の「今日」を捕まえ、共有するプログラムを目指します。
コーディネーター 一同
■公募概要
滞在期間:2026年11月2日(月)~12月1日(火) 30日間
公募人数 :3人(組)※1組あたり3人まで
滞在者は、テーマ「今日は複数」を手がかりに着想した創作活動やリサーチ等を行います。滞在者には滞在費、交通費が支給され、宿泊施設として「あさひ AIR」、制作スタジオとして旧大町東小学校の教室を利用することができます。滞在期間の後半に、オープンスタジオを実施してください(具体的な設置・活動場所は運営事務局と調整)。
■応募条件
- 1 信濃大町アーティスト・イン・レジデンスの趣旨を理解していること(公式 WEB サイト参照)
- 2 なんらかの創作活動に従事していること。
- ※美術、文芸、音楽、身体表現、料理、建築、学術研究者など分野は不問
- ※国籍、居住地、性別不問。年齢は満 18 歳以上。
- 3 期間中、大町市に滞在できること(一時的な市外への移動は応相談)
- 4 市民交流プログラム等がある場合は、積極的に参加すること
- 5 制作スタジオは、滞在者の責任で原状復帰すること
- 6 ご自身で滞在中の生活を支障なく行えること
- 7 地域住民やスタッフ、ボランティア等と良好な関係をもって交流ができること
- 8 その他、利用する施設の利用規約を遵守すること
■公募期間
2026年7月23日(木)~8月21日(金) 23時59分 (JST)