開催情報
【期間】 2024年9月7日(土)~12月8日(日)
前期:9月7日(土) ~10月20日(日) 後期:10月26日(土)~12月8日(日)
※ 10月21日 (月)~25日(金)は展示替のため休館
【開館時間】10:00ー16:30 (16:00 最終入館)
【休館日等】月曜日 (月曜が祝日の場合は翌日)
【料金】一般 800円 / 学生300円 / 障害者300円
https://nomura-museum.or.jp/publics/index/16/
会場
会場名:野村美術館
webサイト:https://nomura-museum.or.jp
アクセス:〒606-8434 京都府京都市左京区南禅寺下河原町61
電話番号:075-751-0374
概要
13世紀の日本に登場した抹茶を入れる器は、茶の湯の成立発展とともに大きく変化します。
茶の湯で呈される茶が濃茶と薄茶に分化すると、抹茶を入れる器も濃茶器と薄茶器に分化し、
主に濃茶では焼き物が、薄茶では塗り物が用いられるようになります。
当初中国産の唐物が主流でしたが、茶の湯人口の拡大と、中国での小壺類の生産停止にともない、
国産、主に瀬戸地方で茶入が生産され、次第に京都など他の地域でも生産されるようになります。
唐物茶入は15世紀頃から形態による分類が行われていましたが、国産の多くを占めた瀬戸茶入では、
生産時期と形態を組み合わせた窯分けと手分けによる分類が行われ、
松平不昧が『瀬戸陶器濫觴』を発刊するにおよび瀬戸茶入の分類法が確立しました。
しかし近年瀬戸地方で発掘調査が進展すると、不昧が行った生産時期分類は否定され、
瀬戸茶入の多くは17世紀前半に生産されていたことが判明しつつあります。
今回はそうした発掘調査結果を踏まえながら、茶入を唐物・瀬戸・国焼に分け、従来の分類には拘らず産地別に展示します。
さらに前期は地階展示室にて多種多様の塗り物茶器も陳列しますので、じっくりご鑑賞・お楽しみ下さい。