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黒田アキ個展「ORGANIC CITY BREAKING」

開催情報
【期間】2024年11月30日(土) − 2025年2月1日(土)
【開廊時間】13:00 -17:00 / 金曜・土曜のみ
【料金】無料

会場

会場名:MORI YU GALLERY VIEWING ROOM
webサイト:https://moriyugallery.square.site
アクセス:〒602-0007 京都府 京都市上京区下清蔵口町-133−17
電話番号:075-950-5230

概要
モリユウギャラリー ヴューイングルーム(上京区)は11月30日(土) – 2025年2月1日(土)まで、黒田アキ個展「ORGANIC CITY BREAKING」を開催いたします。

ORGANIC CITY BREAKING

黒田が考える都市CITYは黒田アキのコンセプトの一つCOSMOGARDEN(宇宙庭園)の変容体であった。COSMOGARDEN(宇宙庭園)とは、京町家のような小さな庭やキャンヴァスには計り知れないほどの大きな宇宙が詰まっているのだと語られているのかもしれない。

1996年に黒田は、このように語っている。

「いま宇宙にすごく興味があるんです。ロマンティックな宇宙ではなくて、宇宙科学者が考えている具体的な宇宙を知りたい。それから人間の肉体、とりわけ脳を知りたい。そういう科学の海みたいなところに、自分の子供の頃からの美術史というか、美的経験を隕石のようにポーンと落としていく。そうすると波ができるでしょう。そういう空間をつくってみたい。」(1)

黒田アキの最新作は、縦3.2m×横4mの『Organic City Breaking』。そこには激しくダイナミックな筆跡によって描かれた有機的なCITY、顔や人型、兎や象といったミュータントのようなかたち(フィギュール)が存在する。しばらく目を凝らして作品をみていると、こうした「フィギュール」は、その背後の線に溶け込むように存在していて、時折、その線の亀裂や抜け道のような部分へと流れ動き、時折それがバチっと凍るように固まるのだ(「Crystallize=Breaking」と黒田は呼ぶ)。キャンヴァスの平面的な世界と、そこに穿たれた真っ黒な深淵にも似た溝の異次元との往還の途中で、それらの「フィギュール」は、動き(Organic)ながら、一瞬「Crystallize=Breaking」する。東京ドームCITYには「Crystallize=Breaking」したオブジェが多数ある。黒田が作った9mのオブジェは「Cosmoflower」、「マリリン」、「ジェームス」などと名付けられ鎮座している(2008年、東京ドーム MEETS PORT ホールでのアートワーク)。

まさに黒田のキャンバスからこぼれ落ちた隕石のように存在するそれらは、絵画の中に時折呼び戻され形を変えて黒田の宇宙、CITYに登場している。

宇宙について、黒田はこのようにも述べている。「宇宙は海綿、スポンジのような形をしているといわれていて・・・たえず、パッサージュ、穴が開いている。・・・アートは結局ラビラントのようなもので、問題はそこから逃れるためにものをつくるわけなんですが、ミニマル・アートなんかは、スッキリとね、逃れられるわけです。・・・だけど生身の人間というのは、やはりそれじゃまんぞくできなくて、もうひとつのラビラントをつくらなければいけない。」(2)

黒田が考える宇宙、OrganicでBreakingなCITY、ミュータントが描かれた新作をどうぞご高覧ください。

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