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2025年度 第3回コレクション展

開催情報

【会期】2025年10月7日(火)~12月7日(日)
【開館時間】午前10時~午後6時 金曜日は午後8時まで開館
(11月28日、12月5日を除く) *入館は閉館の30分前まで
【休館日等】月曜日(ただし10月13日、11月3日、24日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、25日(火)
【料金】
一般:430円(220円)
大学生:130円(70円)
高校生以下、18歳未満、65歳以上:無料

夜間割引

夜間開館日(金曜日)の午後6時以降、夜間割引を実施します。
一般 :430円 → 220円
大学生:130円 → 70円

無料観覧日

11月3日(月・祝)、11月15日(土)、11月16日(日)、11月29日(土)、12月6日(土)
*都合により変更する場合がございます。

詳細:https://www.momak.go.jp/Japanese/collectiongalleryarchive/2025/collectiongallery2025no03.html

会場

会場名:京都国立近代美術館
webサイト:https://www.momak.go.jp
アクセス:〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
電話番号:075-761-4111(代表) 

概要

19世紀、アトリエから戸外に出て、自然光の下で制作を行う画家たちが現れはじめました。今回は当館の寄託作品から、印象派とその前後のフランスの画家たちによる風景画を紹介します。
 ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)は海景画を得意とした画家です。水面上に広がる、光や大気の様子をつぶさに捉えた空の描写は画家カミーユ・コローや詩人シャルル・ボードレールに称賛され、クロード・モネ(1840-1926)ら印象派の画家にも影響を与えました。《アントウェルペン、スヘルデ川の船》は普仏戦争を避けてベルギーに滞在していた頃の作品です。
 ブーダンは青年時代のモネに戸外制作の手ほどきをしたことでも知られます。そんなモネが《春、エプト川の柳》で主題としたのは、1883年に移住したジヴェルニーを流れるエプト川。彼は川縁のポプラや柳を何度も描いています。のちにモネは同じモティーフを時間や日を変えて繰り返し描いた《積み藁》や《睡蓮》などの連作を手掛けますが、本作はそれらの先駆けといえるでしょう。
 印象派の代表格のひとりアルフレッド・シスレー(1839-1899)は900点近い油彩画を残しましたが、その殆どを風景画が占めています。《村への道》が制作された1880年から2年間、シスレーはパリの南南東およそ70キロに位置するヴヌーに居を構え、その後もそこからほど近いモレ=シュル=ロワンに移住して制作を続けました。本作もその周辺の風景を描いたものと推測されます。
 印象派の画家たちは色をパレット上で混ぜずに画面に並べて配置し、鑑賞者の眼の中で混色を行う「視覚混合」を部分的に用いました。新印象派のジョルジュ・スーラやポール・シニャック(1863-1935)は、点描による筆触分割を取り入れ、視覚混合を理論的・体系的に使用しました。盟友スーラの死から1年後の1892年、シニャックはヨットで南仏の港町サン=トロペを訪問します。彼は当地を「生涯を捧げて取り組むのに十分なものを、ここで私は手にした。これが、まさに今、私が見つけた幸福である」と書き残すほど気に入り、別荘を構えました。《サン=トロペ、岬》では明るい色の、点よりも長い色面を並べることで、眩しい日差しとそれを反射する地中海が装飾的に描かれています。
 彼らが関心を向けた光や大気がどのように絵画化されているか、どうぞじっくりとご覧ください。

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