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藝術・文化や共生にかかわる生態系をひらくトークシリーズ お話会 第二回
「インドネシアのコレクティヴと食に関わる実践」
日時|2025年3月23日(日)13:30~15:00
話し手|廣田緑さん(造形作家、人類学者、国際ファッション専門職大学准教授)
会場|喫茶アミー(〒600-8206 京都府京都市下京区下之町1-1)
定員|15名(予約優先)
参加費|無料
予約|Peatixページもしくはお電話(075-525-7525/HAPS 火〜土曜日 10:00~18:00)
主催|一般社団法人HAPS
バナーデザイン|永戸栄大
バナー中画像提供|Bakudapan Food Studies
廣田さんはアーティストとしてインドネシアに渡り、約16年にわたりアートシーンの中に身を置き、その生態系を観測し、日本に帰国後の2022年に『協働と共生のネットワーク – インドネシア現代美術の民族誌』を出版されました。現在もインドネシアのアーティストと関わりをもち、研究や協働のプロジェクトを行っています。この会では、インドネシア現代美術界で昨今注目されることが多くなった「コレクティヴ」について、結成の背景をインドネシアの文化・歴史と合わせて解説いただきます。様々なテーマをもって活動するコレクティヴの中でも、今回は「食」をテーマとして周辺住民と協働する実践例を中心にお話を伺います。
※コレクティヴ:集団
家庭や地域で育まれる「食文化」は、日々の営みの中で当たり前のように形成されていくがゆえに、コミュニティの当事者ではその独自性になかなか気がつきづらい面もあります。しかしよく見つめていくと、家族や地域の歴史、社会との関係性が見えてきます。そうした独自性に出会った表現者たちは何を感じ取り、何をあらわそうとしてきたか。協働によって生じる豊かさや難しさとは。食をめぐる取組みや、協働での実践について考える機会になればと思います。
このトークシリーズは、藝術・文化や共生について考えてきたHAPSの「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業 モデル事業」が、重なる志を持った取組みや研究を重ねてきた方々とともに行うものです。話し手と聞き手が互いに尊重しあいながら、楽な気持ちで参加できるような会を重ねていきたいと考えています。個別的な出会いを通して、この世界に多様な背景を持つ人が生きていることを知り、目を向け、一人ひとりが共生について考えるきっかけになればと思います。
■プロフィール
廣田緑(ひろた みどり/造形作家、人類学者、国際ファッション専門職大学准教授)
名古屋生まれ。愛知県立芸術大学美術学部卒業後、インドネシア・バリ島へ移住。
バリ島、ジョグジャカルタで16年間作家活動を行い、帰国後に文化人類学を学び、2013年に博士号取得。博士論文に追調査のデータを加えた単著『協働と共生のネットワーク インドネシア現代美術の民族誌』では2000年以降に生まれた集団によるアートの実践について複数の事例を紹介している。
■藝術・文化や共生にかかわる生態系をひらくトークシリーズについて
このトークシリーズは、藝術・文化や共生について考えてきたHAPSの「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業 モデル事業」が、重なる志を持った取組みや研究を重ねてきた方々とともに行うものです。話し手と聞き手が互いに尊重しあいながら、楽な気持ちで参加できるような会を重ねていきたいと考えています。個別的な出会いを通して、この世界に多様な背景を持つ人が生きていることを知り、目を向け、一人ひとりが共生について考えるきっかけになればと思います。
第一回:話し手 = 北垣由民子さん(RAWAと連帯する会 京都支部)
■一般社団法人 HAPSとは
若手アーティストが京都市内に居住し、活動し続けることができる環境を整え、彼らの新しい創作の活力をまちの活力につなげていくことを目的として活動するアート・インスティテューション。2011年9月にHAPS実行委員会を設立、2019年4月に事務局を法人化。居住・制作・発表支援、仕事コーディネートなど、アーティストへの包括的な支援活動をおこなう。また、2017年からは、文化芸術により多様な背景を持つ人々が共に生きることのできる社会のあり方を探り、その仕組みづくりを目指す「文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業」を実施している。