開催情報
【作家】荒木悠
【期間】2026年1月16日(金)-3月10日(火)
【開館時間】10:00-17:00
【休館日等】水曜
【料金】無料
主催|Kyoto Interchange
協力|株式会社 半兵衛麸、一般社団法人HAPS、無人島プロダクション
https://www.kyotointerchange.com/post/yu-araki
会場
会場名:KYOTO INTERCANGE
webサイト:https://www.kyotointerchange.com
アクセス:〒605-0901 京都府京都市東山区朱雀町421−2(半兵衛麸ビル2F ホールKeiryu)
概要
もともとは道路用語とも掛かっている(であろう)KYOTOINTEROHANCEでの 展覧会を機に、私はINTERCHANGOABLITY、すなわち意味や価値が状況に応
じて置き換えられ、流通していく「交換可能性」について考えてみたいと思った。 今回の出品作<密月旅行HONEYMOON>は、2020年に制作・発表した作 品で、日本とフランスの文化交流や相互影響を出発点としている。異文化間の遭 遇を「国際結婚」というかたちで捉え、そこからオペラ<蝶々夫人)へと接続させ再 解釈したものである。「西洋からみた歪な日本像」を、さらに日本人作家が組み替
えた本作は、オリエンタリズムの象徴ともいえる原典から大きく踏み外している。
それは逸脱というよりも、確信犯的な逆走と呼ぶ方がふさわしいかもしれない。 制作当時のコロナ禍から数年が経った現在、極端なオーバーツーリズムの進 行によって、観光をめぐる諸問題が改めて前景化している。インバウンドに依存す る社会において、外見と中身、表象と実態は交差することなく並走し、その間を隔 てる中央分離帯だけが強化されているように感じられる。裏/表、内/外といった 境界の表面に、あえて穴を開けてみる。交換が交換ですらなくなるほどに、意味や 価値がドロドロと溶け合った末路には、一体何が残るのか。レンタル着物をまと い、蝶のように舞う観光客たちは、いかなるバタフライ・エフェクトを引き起こして
いるのか。あるいは、それはカゲロウを見誤っているにすぎないのか。
荒木悠