開催情報
【期間】2024年7月15日(月)~ 2024年8月31日(水)
【開館時間】9:00 – 17:10
【休館日】7月20日(土曜)は臨時休館
【料金】無料
会場
会場名:高台寺掌美術館
webサイト:https://www.kodaiji.com/museum/index.html
アクセス:〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町530 京・洛市「ねね」2階
概要
なぜ高台寺で妖怪なのか。
高台寺の百鬼夜行展の前身は知り合いのコレクションから数点集めて展示された幽霊画展で、その後2006年の高台寺開創400年を機に百鬼夜行展となり現在に至ります。
高台寺がある東山にはかつて京都三大葬送地である鳥辺野がありました。
鳥辺野は、吉田兼好『徒然草』に「鳥辺野船岡、さらぬ野にも送る数多かる日はあれど、送らぬ日はなし」と記されるほど、毎日葬送の煙が絶えない土地でした。そのため東山は怪異と縁の深い土地となりました。
例えば
・ あの世とこの世の境である六道の辻
・ 説話や落語で有名な子育て幽霊
・ 東福寺と泉涌寺の間には人を喰らう羅刹が住む羅刹谷があったなどなど
高台寺は厳密には鳥辺野に隣接する真葛ヶ原に位置しますが、地元の人たちには鳥辺野とおなじく怪異に縁の深い土地だと認識されています。
お寺で百鬼夜行図や地獄極楽図を公開することのひとつには、恐ろしい妖怪たちが仏法の力で逃げていく様子(「百鬼夜行図」;仏教の功徳、信仰心の大切さ)や、生前の行いによって死後向かう世界が異なってくること(「地獄極楽図」;因果応報、浄土思想)などを目に見えるかたちであらわすことで仏教のおしえをわかりやすく伝えるという役割がありました。