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KIKA collection – 空気体

開催情報

【作家】サンダー・ワッシンク、イェンツ・スンドハイム、金井 学、高瀬 きぼりお、石井 潤一郎、おーなり りゅうじ、梶原 瑞生、太田 恵以、江見 侑香
【期間】2025年3月8日 (土) – 3月30日 (日)
【開館時間】13:00 – 19:00
【休館日等】火、水曜日
【料金】無料

https://kikacas.com/events/kika-collection-2025?_kx=mYRurWig_4xHw6VarkIPH9xfRkAxRekRMwE-JpqGU4Q.WkApCu

会場

会場名:KIKA cas
webサイト:https://kikacas.com
アクセス:〒602-0855 京都市上京区上生洲町224-2
電話番号: 075-606-4486

概要

キカ・コンテンポラリー・アート・スペース(KIKA cas) では、「KIKA collection – 空気体」を開催いたします。

『1990年以降の現代美術は、グローバリゼーションの他の流れと合わさって、社会生活のなかで出会うさまざまな視覚的イメージとの相互浸透をくりかえし、それ以前の美術とは異なるものに変容し、イヴ・ミショーの表現によれば 、気化して「ガス状」のものとなって、地球上にあまねくただよっているのである [*] 』
【小倉正史著作選集『現代アートはどこへ行く?』/ 2022 / 水声社】
[*] L’Art à l’état gazeux : essai sur le triomphe de l’esthétique, 2023

サンダー・ワッシンクは河原で発見したビールの缶を「環境破壊の兆候」としてではなく、「すでにそこにあるもの」として捉え、テクノロジーを介した環境との対話を試みます。髙瀬きぼりおは、「絵画」を最小単位にまで分解することによって、絵画が絵画として成立するための条件や強度を問い直します。金井学の構造体は、質量が形成しうる軌道とその可能性を描き出します。

月の光によって焼き付けられたイエンツ・スンドハイムのプリントは、わたしたちが普段見慣れた世界を異なる速度で観察する視点を提示するでしょう。江見侑香のオブジェは、異なる素材の取り合わせが生み出す奇妙な調和によって、わたしたちの日常に潜む曖昧な現実を暗示するかもしれません。太田恵以による可動式絵画の構想は、「絵画」と「パフォーマー」の境界を演劇的な視点から問いかけ、その垣根を曖昧にします。

茨城での滞在中に制作された、梶原瑞生の「民謡」は、本来記述不可能な「音」を伝達する、その手段に問いかけます。2021年から活動を続けているURUSHI PROJECT(石井潤一郎 / おーなりりゅうじ / 梶原瑞生)は、ウルシの木に漆を塗るという、非合理的な行為を通して、今日のわたしたちの社会に問いを投げかけます。

物質が気化し形を変えながら、なおも痕跡を残し続けるように、現代アートは社会の奥深くに浸透していきます。本展では、そうした「空気体」としてのアートの在り方を、さまざまな視点から見つめ直します。

関連イベント

オープニングレセプション
2025年3月8日 (土) 17:00 〜
展覧会の開催を記念し、オープニングレセプションを開催いたします。どなたでもお気軽にご参加ください。

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