東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

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サムソン・ヤン「The World Falls Apart Into Facts」

開催情報

【期間】2023年9月30日(土)- 10月22日(日)
【開館時間】10:00-20:00 ※9月30日(土)は22:00まで
【休館日等】開催期間中は無休
【料金】無料

https://www.kac.or.jp/events/34215/

会場

会場名:京都芸術センター ギャラリー南
ウェブサイト:https://www.kac.or.jp
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000

概要

近寄ってみれば、だれもが複雑に混ざり合っている

香港を拠点に活躍し、2017年のヴェネツィア・ビエンナーレ香港代表を務めたサウンド・アーティスト、サムソン・ヤン。本作では、中国を代表する民謡「Molihua(茉莉花)」の系譜を辿る。この曲が清朝の時代に大英帝国を経てヨーロッパに伝わり、そこでアレンジされたものが中国に「再輸入」されたという経緯を、文化と政治の両面からリサーチし、映像とオブジェクトのインスタレーションとして制作。また、日本における唐楽(中国から朝鮮・日本に伝来した唐代の音楽で、雅楽の分類のひとつ)など、国と国を超えて作用する文化的系譜に関わるリサーチも、作品には含まれる。今回、ヤンは京都での滞在を通しても思索を深め、本作を再構成している。
今日、私たちが“日本的”ととらえる文化的系譜の多くは、歴史を振り返れば他国の文化を転用したものや、その影響下にあるものだ。国と文化を結びつけて語るとき、しばしば文化の純粋性や真正性といった概念を入れ込もうとする力が働くが、ヤンはそこにユーモアと疑問符をぶち込んでくれる。

サムソン・ヤン Samson Young

1979年香港生まれ。サウンド、パフォーマンス、映像、インスタレーションなど、様々な分野を横断し活動するアーティスト。シドニー大学で音楽、哲学、ジェンダー研究を学んだ後、2007年に香港大学で MPhil を、2013年にプリンストン大学で作曲の PhD を取得。ヤンの作品においては、音とその文化的政治性が中心にあり、さらにアイデンティティ、移住、国境といった主題が探究されている。制作の過程では、厳格で歴史に依拠したリサーチに深く取り組んでいるが、ヤンの作品はしばしば遊び心とユーモアに溢れたものでもある。これまでに、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、国立国際美術館(大阪)、アルス・エレクトロニカ(リンツ)、ドクメンタ14:documenta radio などで作品を発表。最近のソロプロジェクトには、Talbot Rice Gallery(エディンバラ)、森美術館(東京)などがある。2017年、第57回ヴェネツィア・ビエンナーレでは香港代表としてソロプロジェクト『Songs for Disaster Relief』を展開した。BMW Art Journey Award、アルス・エレクトロニカ、デジタルミュージック&サウンドアート部門で準優勝、2020年には第1回 Uli Sigg Prizeを受賞。ヤンは CMHK の創設者であり、アーティストコレクティブ Tomato Grey のメンバーでもある。

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭は、2010 年より毎年京都市内で開催している国際舞台芸術祭です。国内外の「EXPERIMENT(エクスペリメント)=実験」的な舞台芸術を創造・発信し、芸術表現と社会を、新しい形の対話でつなぐことを目指しています。
演劇、ダンス、音楽、美術、デザイン、建築などジャンルを横断した実験的な表現が集まり、そこから生まれる創造、体験、思考を通じて、舞台芸術の新たな可能性をひらいていきます。

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