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FOCUS#5 麥生田兵吾 『色堰き空割き息返かかか』

開催情報

【期間】2023年8月19日 (土) – 9月18日 (月・祝) 
【開館時間】10:00-20:00 
【休館日等】9月4日(月)は京都芸術センターの臨時休館に伴い、休廊。
【料金】無料

https://www.kac.or.jp/events/34069/

会場

会場名:京都芸術センター ギャラリー北・南
ウェブサイト:https://www.kac.or.jp
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000

概要

実績を積み重ねてきた中堅アーティストを個展形式でとりあげるシリーズ企画「FOCUS」の5回目として、麥生田兵吾(むぎゅうだ ひょうご)による個展『色堰き空割き息返かかか』を開催します。

色堰き空割き息返かかか(いろせき そらさき いきかえかかか)。
「色」は私たちが認識することの出来る対象を指し、「空」は固定的な実体を持たないために、私たちが捉えることの出来ない存在を意味する。そうした「色」が放つものを堰き止め、その内側にエネルギーを蓄える。あるいは、私たちが意識を向けることのない「空」を見据え、それを割く。その結果、社会や私たちが、まるでオノマトペ(擬声語)を汲み取るように直接的に、「息吹」を取り戻す。

本展の謎めいたタイトルは、麥生田の写真家としての態度を、そして本展で麥生田が目指すところを示しています。
私たちの感性や認識は、私たちが日々触れている膨大な視覚的なイメージによって、形づくられています。近年のAIが作るフェイク画像の発明は、視覚的なイメージが実在の世界の「写し」であると素朴に信じることの出来ない状況を作り出しました。視覚的イメージの変容は、私たちが抱く世界像をも変容させるでしょう。
麥生田は、こうした状況の内側で、私たちの感性や認識を批判的に捉え返します。私たちが認識出来るものと、出来ないもの。認識しているものの、ただの情報として退けられるもの。写真によって、私たちの認識と感性のあり方を探究してきた麥生田が作る展示空間の中で、私たちは何を見るのでしょうか。

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