HAPSが協力するトークイベントのお知らせです。

京都と世界のさまざまなアート・シーンを繋ぐ京都芸術大学大学院の付置機関、ICA京都は世界各地で活躍するアーティストやキュレーター、研究者を招き、トークイベントを行っています。
来る6月13日(金)は、台北からユ・チェンタさんを迎え、2008年以降の活動を出発点に、ビデオアートからパフォーマンスへと表現をどのように展開してきたかをうかがいます。ゲームやリアリティショーの形式が、アイデンティティや表現の枠組みにどう作用してきたかにも注目しながら、その実践を読み解いていきます。また、「液状化」というキーワードを手がかりに、クィアをテーマから流動的な実践へと変えていくプロセスや、自己とオルターエゴの越境的な展開についても触れていただきます。(主催者)
■概要
日時|2025年6⽉13⽇(金) 18:30-20:30
会場| 旧VOXhall(京都市中京区河原町三条下ル一筋目東入ル VOXビル5F)
定員|40名程度 (先着順)
料金|無料(申込不要)
ゲスト|ユ・チェンタ(アーティスト/台北)
モデレーター|堤拓也(ICA京都プログラム・ディレクター)
日中逐次通訳|黄慕薇
主催|ICA京都、京都芸術大学大学院
協力|一般社団法人HAPS、河原町VOX
詳細| https://icakyoto.art/news/89901/
■プロフィール
ユ・チェンタ 余政達
台湾出身のマルチメディア・アーティスト。一貫してアイデンティティ、言語、政治、文化的混合、メディア・インターフェースの交差を掘り下げている。気まぐれなパフォーマンスを通して、進化し続ける現代メディア領域をナビゲートし、「自己」と「アイデンティティ」の変容を検証。2017年からは、ジェンダーのパフォーマティブな側面の探求に乗り出し、個人と集団のアイデンティティに着眼するとともに、イベント型プロジェクトを通じて、メディアに支配された社会においてクィアな想像力が果たす政治的役割について考察している。また、シンガポール出身のアーティスト、ミン・ウォンと「ウォーターメロン・シスターズ」として活動するほか、FAMEMEという架空のキャラクターを創作し、デュアル・アイデンティティを基盤に、分野横断的なアート活動を精力的に展開する。
これまでに、台北ビエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレ台湾館、あいちトリエンナーレ、パフォーマビエンナーレ、上海ビエンナーレ、ベルリン国際映画祭、アジアンアートビエンナーレほか、多数の国際芸術祭に参加しているほか、ポンピドゥー・センター(パリ)、シャルロッテンボー美術館(コペンハーゲン)、台北市立美術館、高雄市立美術館、京畿道美術館にて個展を開催。
■ICA Kyoto TALKについて
ICA京都は2020年に京都芸術大学大学院の付置機関として創設され、これまで国内外で活躍するアーティスト、キュレーター、研究者、ギャラリストなどを招いたトークイベントを継続的に行ってきました。その一環である「ICA
Kyoto Talk」は、これまでの「Global Art
Talk」と統合し、京都と世界各地の多様なアートシーンを結びつけ、対話を重ねるためのプラットフォームです。ローカルな現場とグローバルな動向とを往復しながら、複層的な世界を実感し、新たな視点を開く場となることを目指しています。