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栗原亜也子 個展 Mind Games / Decades

開催情報

【作家】栗原亜也子
【期間】2025年6月7日(土)~7月26日(土)
【開館時間】
木曜日 11:00~15:00
金・土曜日 / 6月8日(日) 11:00〜19:00
【休廊】
日・月・火・水曜日(事前のアポイントにより観覧可能)
6月8日(日)はオープン(11:00〜19:00)
【料金】無料

https://hrdfineart.com/exb-kurihara25.html

会場

会場名:HRD FINE ART
ウェブサイト:www.hrdfineart.com
アクセス:〒602-0896 京都府京都市上京区上御霊竪町494-1
電話番号:090-9015-6087

概要

HRDファインアートでは、6月7日から7月26日の会期で美術作家・栗原亜也子の個展「Mind Games / Decades」を開催します。HRDファインアートでの栗原の個展は、2015年と2020年に続き3回目の開催となります。

栗原亜也子は1974年横浜生まれ、愛知県立芸術大学油画科卒。横浜を拠点に制作活動を展開し、アーティスト・イン・レジデンスや芸術祭も含め、国内外で幅広く発表を続けています。

栗原は、2000年代半ば頃からオセロ/リバーシと呼ばれるボードゲームのルールに則ったペインティング/パフォーマンス/インスタレーションのシリーズ《Mind Games》に継続して取り組んでいます。栗原のライフワークとも呼べるこのシリーズは、表裏白黒のコマをひっくり返していくことで陣取りを競うオセロのルールを描画に援用し、コマを裏返すかわりに絵具やジェッソをスタンピングやドロッピングの要領で不可逆的に積み重ねていくことで、画面を構築していくものです。

ルールに基づくオートマチズムやゲーム性を取り入れたその制作は、画面上で混じり合う絵具の物質性、積層による絵画とオブジェの混淆、スタンピングによる行為性やモノグラム版画のような複製性、対戦というかたちでの他者の参加がもたらす偶発性やコミュニケーション性、匿名性、さらにはネット上のリモート対戦によるコードアートやサイバーアートとしての側面、二項対立や双極性といった世界のメタファーの表象など、重層的で多様な視座を取り入れながら拡張を積み重ねてきました。近年は、風景写真の中のグリッドをオセロの盤面に見立てることで現実の環境との接続を試みるサブシリーズ《グリッドの中の風景》へと新たな展開も見せています。

本展は、旧作から近作、新作まで、映像作品も含めて栗原亜也子の《Mind Games》のこれまでの軌跡を概観するとともに、豊かな多様性を孕んだ行為芸術としてのその魅力に改めて目を向ける展覧会となります。是非ご高覧ください。

栗原亜也子は本展と同時期の6月3日〜22日に京都・大原で開催される「アートOHARA国際展」に参加・出品します。こちらも是非あわせてご覧ください。

アーティストからのメッセージ

ここ数年、世界の大きな変化とともに、私自身の感覚も静かに揺れ動いてきました。

この展覧会は、私が約20年間にわたって取り組んできたシリーズ《Mind Games》を振り返る内容に、近年展開している《グリッドの中の風景》の新作を加えて構成しています。《グリッドの中の風景》は、都市の風景や記憶を手がかりに、過去と現在が交錯する時間のレイヤーを可視化しようとする試みです。

20年という時間の中で、《Mind Games》は広がり、変化してきました。交差し、ほどけていく時間の流れに耳を澄ませながら、作品にひそむ記憶と対話の気配を感じ取ってほしいと思っています。

(栗原亜也子)

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