開催情報
【期間】2025年6月21日(土)〜 2025年7月6日(日)
【時間】10:00〜19:00
【料金】無料
会場
会場名:堀川新文化ビルヂング NEUTRAL
webサイト:https://horikawa-shinbunkabldg.jp/rental-space/
アクセス:〒602-8242 京都府京都市上京区皀莢町(サイカチチョウ)287 堀川新文化ビルヂング 2階
電話番号: 075-431-5537
概要
NEUTRALでは、三島由紀夫生誕100年『薔薇刑』展 を開催いたします。
特別愛蔵版写真集『二十一世紀版 薔薇刑』の初版が見つかりました。それは市場に出回った数が少なかったことから「幻の薔薇刑」と言われたものでした。
『薔薇刑』は写真家細江英公(1933 ‒ 2024)が、稀代の文学者三島由紀夫(1925 ‒ 1970)という「偶像」の破壊を試みた写真集です。これまでデザイナーを変えながら 4 回ほど異なるヴァージョンが出版されてきましたが、細江が昨年亡くなった今 、これが最後の『薔薇刑』となります。その歴史を振り返れば次のようになります。
【1】『薔薇刑―細江英公写真集』(1963)デザイン:杉浦康平
【2】『薔薇刑 新輯版―細江英公写真作品』(1971)デザイン:横尾忠則
【3】『薔薇刑・新版―細江英公写真集』(1984)デザイン:粟津潔
【3の英語版】『Ba Ra Kei: Ordeal by Roses』(2002)デザイン:粟津潔
【1の復刻版】『薔薇刑・復刻版―細江英公写真集』(2008)デザイン:杉浦康平
【4】『二十一世紀版 薔薇刑』(2015)デザイン:浅葉克己
『二十一世紀版』は三島の生誕90年を記念したもので 、細江が選んだ未発表の写真5点が収録されています 。
本会場ではその中から衝撃的な10数点を展示するとともに『二十一世紀版』および三島作品の販売も行います。販売に踏み切った理由の一つに「紙媒体の復権」があります。
『二十一世紀版』は老舗印刷会社サンエムカラーが独自に開発した印刷技術「グラセット・エフエム®を世界で初めて採用した、現代の写真印刷表現の上では世界最高峰 のものです。デ ジタル 技 術が普及し、読書や芸術鑑賞のあり方も大きく変化しましたが 、紙媒体であるからこそ 心 に響くものがあるはずです。
『薔薇刑』展を通じて三島の生誕100年を祝うとともに、細江が試みた三島という「偶像」の破壊の意味を、そして紙媒体の有意性を、戦後80年を迎える日本の歴史の中に織り込みながらお楽しみください。
共 催:株式会社サンエムカラー 京都日本文化資源研究所
株式会社 サンエムカラー
サンエムカラーは、美術印刷を手がけて40年。芸術の魅力を未来へつなぎ、感動を伝えていくため、常に挑戦しています。
アーティストや写真家、デザイナーと共によりよい作品、新たな表現に取り組み研鑽した技術と豊富な経験で制作をサポートいたします。
京都日本文化資源研究所
京都日本文化資源研究所(京文研)は、国内外に未だ多く埋もれている日本関連の「文化資源」の発掘、調査、研究を行っています。その上で定説化された事柄を積極的に問い直し、文化の発展に貢献していきます。併せて「文化資源」を保護し、社会に研究成果を還元するとともに、後世に伝達することを目的としています。