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人生の端っこで出会う鳥 The Bird I Met at the Edge of Life

開催情報

【作家】リュ・ジェユン
【期間】2025年05月17日(土)〜 2025年06月15日(日)
【時間】10:00〜19:00
【料金】無料

会場

会場名:堀川新文化ビルヂング NEUTRAL
webサイト:https://horikawa-shinbunkabldg.jp/rental-space/
アクセス:〒602-8242 京都府京都市上京区皀莢町(サイカチチョウ)287 堀川新文化ビルヂング 2階 
電話番号: 075-431-5537

概要

NEUTRALでは、リュ・ジェユンによる作品展を開催いたします。

Artist Statement
人生は絶えず私を引き寄せ、地面に叩きつけようとする。 疲れ切った心と重い体は、羽を必死にばたつかせても、結局沈んでしまうだけだ。 やらなければならないことは押し寄せる波のように果てしなく積み重なり、息苦しさで胸がいっぱいになる。 歯を食いしばって耐える痛みは、こわばった顎から全身に広がり、私を崩壊させる。

しつこい頭痛と耳鳴りは長年の仲間のように私を苦しめ、朝目を覚ましても、すっきりした気分になるというのは遠い世界の話のように感じられる。 私が知る朝はいつも重苦しく、頭の中は今にも爆発しそうに揺れ動く。 発散できなかった感情は錆びついた機械のように私の体をきしませ、精神は止まらない地震のように揺れ続け、混乱するばかりだ。 魂はただ空っぽの舟のように波に流され、どこに向かうのかもわからず漂っている。

ただ鳥になりたくて、私はひたすら鳥を作り続ける。 社会が納得するような理由を見つけることもできないし、見つけたいとも思わない。 ただ作りたい。それが私を一時でも自由にしてくれる気がするから。 鳥を作ることで、私が鳥になれる気がするから。

人生の最果てで、私は鳥に出会う。 そしてその鳥は私の代わりに飛び立つ。 私がなれない自分の代わりに、私が行けない場所へと。 私が作る鳥は中が空っぽで、重い体を持っているため、おそらく飛べないだろう。 でも、それは重要ではない。 この重い鳥は人生の重みと混乱を抱えながらも、同時に私の願いや希望をも包み込んでいる。 鳥を作るという反復的な行為は、私にとって一種の信仰のようなものだ。 人生の混沌の中で、私は鳥を通じて自分自身と向き合い、そして自由になる。

土を塊からちぎり取り、叩き、ねじり、つまみ、形を整えながら作る過程で、私の感情が移り込んだ土は、いつの間にか形を持ち、窯の中でその感情も一緒に焼かれて消滅する。 1250度の高温で焼かれた陶器は、その性質と色を変え、新たに生まれ変わる存在である。 それは歓喜と希望の意味を持つ。 壊れやすい陶器の鳥は不完全である。 それは中が空洞の卵であるかもしれないし、その中に存在する鳥そのものであるかもしれない。 内と外の無限の繰り返しを可能にしながらも、不完全である。 だからこそ、愛おしい。
ヘルマン・ヘッセは『デミアン』でこう語った。「鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲する者は、一つの世界を破壊しなければならない。鳥は神に向かって飛び立つ。」 たとえ人生が再び私を地面に叩きつけようとしても、私はこの鳥たちを通じて再び飛び立つ可能性を夢見る。 その可能性がかすかであっても、私は鳥を作り続ける。

Artist Profile
リュ・ジェユン(RYU JEYOON / 류제윤)
1990年 韓国生まれ
2009年 韓国陶芸高等学校卒業
2013年 ポーランドのヴロツワフ芸術大学交換学生課程修了
2015年 慶煕大学校陶芸学科学士卒業(韓国)
2021年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程陶磁器専攻修了
現在、京都をベースとして韓国、日本、台湾、中国などで活動
instagram @ryu_je_works

-個展
2025年 「陶影山景」 / LUTRA GALLERY、TSUTAYA、上海、中国
2024年 「LIFE MONSTER」 / Marco Gallery、大阪
「山は動く」 / gallery Main、京都
2023年 「沼の夢、沼の部屋」 / studio J、大阪
「生きてゆく英雄達」/ Gallery KKI、ソウル

-グループ展
2025年 「きらめく、森の中に存在する島」 / Gallery IN HQ、ソウル
「リテラル コリジョンズ/文字通りの衝突」 / Finch Arts、京都
「PARTY vol.1/DAIMARU TOKYO ART GALLERY
OPENING SHOW」大丸東京店 / 東京
2024年 「Saturday Night Once More」 / WALL_alternative、東京
「TOY」 / Marco gallery、大阪
「妖怪社会」 / platform A、ソウル
「Saturday Night Once More」 / wall alternative、東京
2023年 「Old & New」 / 宣教場、江陵(韓国)

アートフェア
2025年 「ARTIST’S FAIR KYOTO2025特別展・FREEDOM」 /
下鴨茶寮、 京都
2024年 「Craft Trend Fair 2024」 / COEX、ソウル
「Art Kaohsiung」 / imavision gallery、高雄、台湾 
「West Bund Art Fair2024」 / Lutra Gallery、上海、中国

PHOTO  by  今村裕司

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