開催情報
【期間】2025年8月12日(火)~8月17日(日)
【開館時間】12:00~19:00(最終日~17:00)
【休館日等】月曜
【料金】無料
会場
会場名:ギャラリーヒルゲート 1F
webサイト:http://www.hillgate.jp
アクセス:〒604-8081 京都府京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町535
電話番号:075-231-3750
概要
桜を描けば「白黒でも桜の色が見える」と見た者をうならせる。猫を描けば、陽だまりにいるような温かい気持ちを抱かせる。「濃淡の魔術師」と呼べばよいのでしょうか。木版画家、勝山正則さんが82歳で亡くなって1年となります。
力強さと繊細さ。静と動。それらが同居する勝山さんの作品を見る時、いつも驚きの気持ちに駆られます。国内外で個展を開き、数々の受賞歴などからわかるように、その作風は各方面から高い評価を受けていました。一方、欲のない性格のため、「知る人ぞ知る」存在でもありました。
晩年はがんとの闘いでしたが、創作への思いは最後まで薄れませんでした。私にとって最後の対面となった2024年4月10日も、毎年恒例の妻春枝さんとの二人展を楽しみにして、自宅ベッドの上で彫刻刀を離さず、版木を掘っていた姿を忘れることができません。
今回の追悼展は、故人を偲ぶとともに、勝山正則という木版画家がいたということを、あらためてかみしめる機会となればと思います。
(ユニオン・エー副社長、元毎日新聞京都支局長、今西拓人)
りんごを二つもらえば、一つは誰かに分けなくては気がすまない、勝山先生はそんな方でした。お亡くなりになった後、「代表作を集めた画集を作り、後世に遺さなくては」という声が湧き起ったのは自然な成りゆきだったのかもしれません。
モノクロの陰影が鋭く、また温かい、遺作の数々をどうぞ御高覧下さいませ。
ギャラリーヒルゲート