開催情報
【期間】2025年9月20日(土)~10月19日(日)
【開館時間】13:00〜18:00
【休館日等】水曜
【料金】無料
会場
会場名:ギャルリー宮脇
webサイト:https://www.galerie-miyawaki.com
アクセス:〒604-0915 京都市中京区寺町通二条上ル東側
電話番号: 075-231-2321
概要
黒崎彰(1937-2019)の七回忌の個展。作者の業績は1970-80年代の作品において浮世絵木版画の技術を現代版画に蘇生した革新性がとくに評価されている。しかし80年代の終わりに先駆的なペーパーワークの仕事を手掛けると、木版画にも自由で新しい技法・材料を求め、極めて独創的な表現世界を展開した。その50年に及ぶ全仕事を見わたすと、作風は大きく変化して多様だが、その創造思考は最初期から生涯一貫している。
作者のつくるイメージは常に多義的で、全体から醸し出される暗示と気配こそが作品の本質となっている。イメージはむしろ不可解で曖昧な情報を提示し、見るものはその気配を各々に感得するというのが、黒崎の開かれた美術観だったのではないだろうか。
没後も町田市立国際版画美術館、徳島県立近代美術館、福島県立美術館など全国各地の美術館で、収蔵品や寄託品による作品の展示が行われ、また海外美術館ではポーランド、クラクフの日本美術技術博物館での個展ほか、香港やアメリカの美術館でも展示や新規収蔵が行われている。