HAPSが協力するGLOBAL ART TALK 049が京都芸術大学で開催されます。
■概要
日時|2024年10月7日(月)18:30-20:00
会場|京都芸術大学 人間館3階 NA314 ※オンライン配信あり(オンライン配信は要申込)
定員|会場100名、オンライン500 名
料金|無料
司会|大坂紘一郎
通訳|辻井美穂
主催|京都芸術大学大学院
30年にわたりラテンアメリカ美術に携わるキュレーターのトビアス・オストランダー氏をお招きし、タマヨ美術館(メキシコシティ)、マイアミ・ペレス美術館(米国)、テート・モダン(ロンドン)などを舞台とした活動の軌跡やキュレーション事例をご紹介いただきます。また、ラテンアメリカが地域的にまたは世界的にどのように定義され、どのように見られてきたのか、その大きな変化についてもお聞きします。
ラテンアメリカという言葉はそれ自体が歴史的に複雑で、包含と排除、使用価値など論じられるべき視点があります。アーティストの認知度を国際的にする戦略や、これまで疎外されてきたコミュニティの動きなど、近年の話題も取りあげます。
オンライン配信申込: https://bit.ly/GAT_049_241007
■ゲストプロフィール
Tobias Ostrander(トビアス・オストランダー)
キュレーター。メキシコシティ(メキシコ)在住で、現在はテート・モダンのエストレリータ・B・ブロツキー特別キュレーター(ラテンアメリカ分野)。マイアミ・ペレス美術館(米国)のチーフ・キュレーター兼キュレーション担当副ディレクター(2011-2019年)を務めた。エル・エコ実験美術館の館長(2009-2011年、メキシコシティ)、タマヨ美術館チーフ・キュレーター(2001-2009年、メキシコシティ)、inSITE2000アソシエイトキュレーター(1999-2001年、サンディエゴ、米国/ティファナ、メキシコ)を歴任。その他、第24回サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)、エル・ムセオ・デル・バリオ、ブルックリン美術館(共にニューヨーク、米国)にも携わる。
■GLOBAL ART TALKについて
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都芸術大学による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
過去の「グローバル・アート・トーク」まとめはこちらからご覧いただけます:https://icakyoto.art/programs/articles